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小鳩政権の終焉。

鳩山由紀夫首相が辞意を表明した。
普天間基地移設問題に端を発し、社民党の連立離脱に至り、党内からも退陣を求める声が高まり万策尽きたといったところだろうか。
同時に小沢一郎幹事長を道連れにしたのは、総理として最後の大仕事だったと思う。
今朝の主要新聞は皆「鳩山総理続投」となっており、今日の退陣を予想している報道はなかった。
想像するに総理の辞意は数日前から固まっていて、いかにして小沢氏と刺し違えるかを模索していた数日間だったのだろう。
それとも二人して辞めることが、もっとも効果ある参院選対策と考えてのことだろうか。
いずれにしても、とき既に遅しの観は否めない。
辺野古移設の声明を発した段階で辞任していれば、「沖縄の方々に嘘をつく結果となってしまったことへの責任」という理由付けも成り立ち、少しは名誉挽回になったかもしれない。
ことここに至っての辞任は参院選対策のなにものでもなく、選挙のための首のすげ替えは、旧政権以来、国民ももうウンザリしている。
「政治家の、政治家による、選挙のための政治」はもういい加減にしてほしい。
内閣総理大臣は政府を代表する最高の執政官、行政府の長官であって、選挙の顔ではない。
この辺が、議院内閣制の限界、もっといえば民主主義の限界といえるだろう。

鳩山首相の辞任会見の中で驚いたのは、普天間問題に言及して、
「今は日米安保を大切にしていかなければならないが、将来的には我が国独自で国家の安全を守っていかねばならない。」
という大胆な発言をされていたこと。
辞めることが決まっているから言えることだとは思うが、本気でこの人はそう思っていたようだ。
これはとり方によっては非常に危険な考えでもあり、しかし、永久にアメリカが日本を守ってくれるという保障は何処にもなく、これをきっかけに国民全体で考えていかなければならない問題だとは私も思う。
しかし、現段階では触れてはいけない地雷を踏んでしまった。
愚論だったのか正論だったのかは、後の世になってみないとわからない。


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下記、記事本文引用
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鳩山首相、退陣表明 小沢幹事長も辞任
 鳩山首相(63)は2日、民主党両院議員総会で、米軍普天間飛行場の移設問題をめぐる社民党の連立離脱など政権運営の混乱の責任を取り、退陣する意向を表明した。首相は同党の小沢幹事長にも辞任を求め、同氏が了承したことも明らかにした。昨年9月の政権交代から8カ月余りでの退陣となる。鳩山内閣は近く総辞職する。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100602-00000517-san-pol

by sakanoueno-kumo | 2010-06-02 17:24 | 政治 | Trackback(2) | Comments(0)  

Tracked from 自分なりの判断のご紹介 at 2010-06-03 02:00
タイトル : クリーンな民主党へ 政権交代に期待した国民の想いの実現の..
久しぶりにというか 日本の政治で初めて というか、「演説」を 聞きました。 鳩山首相の今日午前の 民主党両院議員総会での 辞意表明です。 今までの煮え切らない、 どこを見ているかわから ない、おどおどとして いうような態度は全く消え... more
Tracked from 早乙女乱子とSPIRIT.. at 2010-06-03 09:57
タイトル : こんなことになるとは・・・!
鳩山総理、辞任・・・。 ぼくは研究室でパソコンを立ち上げる時、真っ先に『あらたにす』を立ち上げる習性があって、このニュースは真っ先に耳に入った。 心の奥底で、こぶしを机にぶつけた。 ぼくに言わせぎ..... more

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