心に残る名曲 No.4 『ホテル・カリフォルニア』 イーグルス

 1970年代から80年代、当時の若者にとって音楽の情報源はラジオの深夜放送でした。それはテスト勉強の友であったり、眠れない夜の子守唄替わりであったりと、人によって思い出は様々だと思いますが、現在40歳代から50歳代の人は少なからずお世話になった時期があるのではないでしょうか。私も小学生の頃から、早く寝なさいという親に隠れてイヤホンで聴いていました。といっも子どもですから、大概、途中で眠っちゃうんですけどね(苦笑)。私が育った関西では、当時、「MBSヤングタウン」と、「ABCヤングリクエスト」という2大深夜放送があって、「ヤンタン」は芸人DJによるトーク番組、「ヤンリク」はハガキリクエストによる音楽番組でした。小学生ですからそうそうレコードを買えるはずもなく、この深夜放送で流行りの歌謡曲をカセットテープに録音して聴くというのが、私の音楽の入口でした。

 好きな歌手の新曲が発売されると、録音するため「ヤンリク」を聴くのですが、お目当ての曲がいつ流れるかわからないですよね。必死でかまえていても流れない場合もままあるわけで・・・。小学生ですから、目当ては当然、流行りの歌謡曲だったわけですが、「ヤンリク」という番組は邦楽と洋楽が交互にかかるんですね。だから目当ての曲を聴くためには、1回おきにワケのわからない外人さんの英語の曲を聴かなければならないわけです。その外人さんの曲にも当然よく流れる曲があって、何度か耳にしているうちに歌詞の意味はわからないまでも好きな曲が出来てくるわけで、そんな中で出会った曲が、イーグルス「ホテル・カリフォルニア」でした。



 名曲ですね。このギターソロは、歌謡曲しか知らなかった私にはあまりも衝撃的でした。どれくらい衝撃的だったかというと、小学生の私が、将来ギターを練習してバンドを組むぞ!と誓ったほどの衝撃でした。アコースティックな前奏で始まり、哀愁を感じさせるドン・ヘンリーのボーカル、そしてドン・フェルダージョー・ウォルシュの巧みなツインギターソロで終わる。素晴らしい完成度ですよね。この曲が入ったアルバム「Hotel California」は、アメリカンロック史上最高傑作という人も多いようです。アルバムは知らなくとも、タイトル曲であるこの曲は、聴いたことがないという人はいないんじゃないでしょうか。

 1976年、アメリカ合衆国は独立200年に沸いていました。しかし、そんな年にヒットしたこの曲は、祖国の建国200年を祝うものではなく、むしろ社会を憂いた悲観的な歌です。歌詞の内容はミニストーリー仕立てで、日本人には理解しづらい比喩の世界ですが、その意訳は、産業ロックに囚われた自分たちを憂いたもの・・・だとか、アメリカの堕ちゆく未来を歌っている・・・とか、解釈は様々です。アルバムを通して見えるコンセプトも、「望みなき未来」を歌っています。当時小学生だった私は、当然そんな歌詞の意味を知る由もなかったわけですが、でもあの哀愁ただようメロディーを聴けば、なんとなく切ない気持ちになったものです。今でもこの曲のギターソロを聴くと鳥肌がたってメロメロになる、オジサン、オバサンはたくさんいるんじゃないでしょうか。

 今回は、私が初めて好きになった「洋楽」でした。


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by sakanoueno-kumo | 2010-10-28 18:16 | 音楽 | Comments(8)  

Commented by 茅ヶ崎住人R at 2010-10-31 01:23 x
私もラジオで音楽を勉強したクチです。
やっぱりイヤホンして・・・。
大事な情報源でしたからね。
Commented by sakanoueno-kumo at 2010-10-31 13:10
< 茅ヶ崎住人Rさん。
コメントありがとうございます。
私には高校生の息子がいますが、今の中高生ってラジオなんて聞かないようですよ。
ダウンロードで簡単に曲が手に入りますしね。
でも、それってお目当ての曲だけになっちゃいますよね。
ラジオは、知らなかった曲やアーチストとの出会いの場でしたよね。
良い時代だったと思います。
Commented by SPIRIT(スピリット) at 2010-11-01 21:46 x
僕もこの曲は好きです。
幼いころから車の中で聞いていましたが、この曲の名前を知ったのはラジオでした。(NHKの英会話入門で紹介されていたのです。)

曲のクオリティもいいのですが、それ以上に幻想的で破滅的なストーリー・歌詞に惹かれました。
特に最後の
『チェックアウトはいつでもできるが、決してここを立ち去れない』
というくだりがなんとも。
Commented by sakanoueno-kumo at 2010-11-02 22:48
< SPIRIT(スピリット)さん。
たしか、お若かったですよね?
よくご存知ですね。
しかも歌詞の意訳まで。
近頃の若い人は、あまり洋楽を聴かないとも聞きますが、こんな古い曲を聴く人もいるんですね。
それとも、それだけこの曲がスタンダードになっているということでしょうか・・・。
Commented at 2010-11-02 23:08 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by sakanoueno-kumo at 2010-11-03 01:26
< 非公開コメントさん。
コメントの文面から見て、別に非公開でなくでもいいのではないかと思うのですが・・・。
ともあれ、コメントありがとうございます。

そうですね。
あの14弦ギターの巧みなアルペジオワークは衝撃的でした。
名曲ですね。

>プロフィール画像がALFEEの櫻井さんに良く似てます

ヒゲを生やしてグラサンをかければ誰でも櫻井になれます(笑)。
でも、オールバックじゃないですよ!
Commented by サクラサク at 2017-03-11 14:38 x
私は小林克也さんがやっていたポップタウンエクスプレスと言う番組を夜、聴いていました。とても上手な英語での曲紹介でした。その頃の洋楽の新曲をよく流してくれていましたが、一番衝撃を受けた曲はバグルスのラジオスターの悲劇とナックのマイシャローナでした。デジタル化を予想したような曲調や、単純なmelodyの繰り返しのような曲にこれまでのメロディアスな洋楽も変わっていくのかと不安に思った覚えがありました。
イーグルスのホテルカリフォルニアもすてきな曲ですね。大好きです。
Commented by sakanoueno-kumo at 2017-03-11 15:06
> サクラサクさん

ラジオスターの悲劇、マイシャローナ、どちらも私は中学生のときだったと思います。
とくにマイシャローナは、私も好きでよく聴きました。
おっしゃるように、単純なメロディーの繰り返しなんですが、耳に残って離れなくなるんですよね。
たしか、日本人アーチストもよくカバーしてたような・・・。
名曲は何年たっても名曲ですね。

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