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夏休み播磨路紀行 その4 戸倉峠名物「滝流しそうめん」

「暑さ寒さも彼岸まで」とはよくいったもので、先週末あたりから急に朝晩が涼しくなってきました。
今週末には10月、もうですね。
にもかかわらず当ブログでは、未だ夏休みシリーズが続いています(汗)。
なんとか今月中には終わらせたいとは思っているのですが・・・(といっても、あと2日しかありませんが・・・)。

で、先週の続きです。
前回紹介した原不動滝公園から国道29号線を車で30分ほど北上し、兵庫県と鳥取県の県境にある「戸倉峠」まで足を運びました。
この戸倉峠は標高891mの高さに位置し、兵庫県および中国地方の分水嶺では最高地点
古くは播磨国因幡国を結ぶ要地で、播磨国の人々は因幡街道と呼び、因幡国の人々は播州街道と称していたそうです。
戦国時代には、豊臣秀吉の軍勢が姫路城からこの戸倉峠を超えて、鳥取城に攻め込んだ・・・そんな歴史もあります。
一方で、兵庫県および中国地方屈指の豪雪地帯でもあり、古くからの難所でもありました。
昭和30年(1955年)に742mの戸倉峠トンネルが開通したものの、道が狭く屈曲している上、積雪による通行止めに度々悩まされてきたそうですが、平成7年(1995年)になって、戸倉峠トンネルより少し下った標高731mの地点に1730mの新戸倉トンネルが開通し、今ではスムーズな交通が可能になっています。

さて、この日の目的は峠越えではなく、『戸倉峠名物 滝流しそうめん』でした。
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この滝流しそうめんのお店は、夏になると毎年どこかのテレビ番組で紹介されており、地元ではかなり有名なお店です。
この日は夏休み最後の日曜日ということもあって、約1時間待ちの盛況ぶりでした。
店に入ると、明石家さんまさんをはじめ、来店した多くの芸能人・著名人の方の写真やサインが飾ってありました。
看板には「日本でここだけ」と書いてありましたが、本当なんでしょうか・・・?

で、これが驚きの店内の様子です。↓↓↓
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「流しそうめん」というと、大方の人は竹を半分に割った樋を連想すると思うのですが、ここでは写真のとおり、どう見ても塩ビ管です。
風情も何もあったもんじゃない・・・んですが、この樋が渓谷の上をまたいでいて、川のせせらぎの音とそうめんの流れる音が重なって、それはそれで雰囲気がありました。
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でも、とにかく長い!・・・ムダに長い(笑)。
塩ビ管の長さは30m以上ありそうです。
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長い樋を伝って、最後だけはステンレスの樋になっており、流れてきたそうめんをざるで受けます。
このざるが、竹や籐のざるではなく、またプラスチックなんですけどね(苦笑)。
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そうめんが流れる道中は渓谷の上ですから、当然屋根はなく、雨晒しの吹き曝しです。
でも、「樋はちゃんんと掃除してるの?」「衛生上は問題ないの?」なんてことをいうのは無粋というもの。
こういうお店は雰囲気を楽しむものですから・・・(でも、野鳥の糞とか流れてこないのかなあ・・・なんて思わなくもないですが・・・笑)。
夏休み播磨路紀行 その4 戸倉峠名物「滝流しそうめん」_e0158128_22261411.jpg

さくらんぼが流れてきたら終了の合図(これが結構可愛い)。
延長はできません(笑)。

ここで使用されているそうめんは、この地域の名産品の手延素麺『揖保乃糸』で、流している水は、このすぐ北にそびえ立つ標高1510mの氷ノ山から湧き出る名水を使用しているそうです。
だから決して雰囲気だけではなく、味も保証付きです(衛生面の保証はしりませんが)。
近くを通った際には、ぜひ一度食してみてはいかがでしょうか?
間違いなく話のネタにはなります(笑)。

あと一回くらい続きます。

夏休み播磨路紀行 その1 「なでしこジャパン」ならぬ「なでしこの湯」
夏休み播磨路紀行 その2 波賀温泉「楓香荘(ふうかそう)」
夏休み播磨路紀行 その3 日本の滝100選「原不動滝」
夏休み播磨路紀行 その5 家原遺跡公園「古代村」



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by sakanoueno-kumo | 2011-09-28 22:43 | 兵庫の史跡・観光 | Trackback | Comments(0)  

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