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ウサイン・ボルト選手がカール・ルイス氏を超えて「伝説」になった日。

陸上の男子200メートルはボルト(ジャマイカ)が19秒32で制し、史上初めて100メートルとの2大会連続2冠を達成した。ジャマイカ勢が3位までを独占。同800メートルはルディシャ(ケニア)が世界...
ロンドンオリンピック陸上男子200メートルで、ジャマイカ代表のウサイン・ボルト選手が19秒32をマークして優勝し、先日行われた100メートルと合わせてスプリント2冠を達成しました。
ボルト選手は4年前の北京大会でも2冠を達成しており、2大会連続で100、200メートルの2冠はオリンピック史上初の快挙だそうです。
あの、オリンピック通算9個の金メダルを獲得した伝説のスプリンター・カール・ルイス選手(米国)ですら、2大会連続の2冠は達成していなかったんですね(ルイス選手は84年ロサンゼルス大会で100、200ともに金の2冠だったものの、その4年後のソウルでは100が金で200が銀)。
大会前に「最も偉大な選手として名を残す」と、自ら「伝説」になることを公言していた彼でしたが、まさしく今、ボルト選手は「生きる伝説」となりました。
私たちは、その伝説の男と同じ時代を生きた「伝説の証人」となったのです。
いや、マジで・・・(笑)。

ボルト選手が尊敬するスプリンターは、意外にも100メートルの選手ではなく、90年代に200、400メートルで無敵を誇ったマイケル・ジョンソン選手(米国)だそうです。
ジョンソン選手は96年のアトランタ大会で200、400メートルの2冠を達成、4年後のシドニーでも400メートルを制しています。
どちらも当時の世界記録を持っていましたが、とくに400メートルでの強さは抜きん出たもので、他の選手に影を踏ませない圧倒的な強さを誇りました。
黒人選手には珍しく、脚が短くて重心が低く、上体を起こしたピッチ走法のスプリンターで、どちらかと言えば、ボルト選手とは対極に位置するタイプのスプリンターだったのですが、そのジョンソン選手をボルト選手が尊敬するというのは、おそらくスタイル云々ではなく、他を寄せ付けない圧倒的な強さでしょうね。
戦績だけで見ればルイス選手のほうが上でしょうが、「無敵」というインパクトの強さで言えば、ジョンソン選手だったように思います(あくまで私見です)。
奇しくも今回ボルト選手が優勝した200メートルのタイム19秒32は、96年のアトランタ大会でジョンソン選手がマークした当時の世界記録と同タイムでした。
当時、この記録は「向こう100年は破られることはないだろう」といわれていましたが、それから12年後の北京大会でボルト選手が19秒30をマークし、塗り替えられました。
不思議な縁を感じますね。

4年後のリオデジャネイロ大会時には30歳となるボルト選手。
彼の尊敬するジョンソン選手は30歳を過ぎてもなお、自身の持つ400メートルの世界記録を更新しました。
ルイス選手も30歳で世界陸上の100メートルを制しています。
次回、もしオリンピック3大会連続2冠を達成したら、伝説を通りこして「神話」となるでしょうね(笑)。
でも、彼ならやっちゃいそうな気がしませんか?
期待しましょう。


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by sakanoueno-kumo | 2012-08-11 00:01 | 他スポーツ | Trackback | Comments(0)  

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