長嶋茂雄氏と松井秀喜氏の国民栄誉賞W受賞に思う。

長嶋茂雄氏と松井秀喜氏への国民栄誉賞の表彰式は観られましたか?
私は、たまたま休日ということもあって、ゆっくりテレビ中継を視聴させてもらいました。
同賞の表彰式が官邸以外の場所で行われるのは、このたびが初めてだそうですが、LIVE中継されるというのも初めてのことだったんじゃないでしょうか?
松井氏の引退セレモニーも兼ねた舞台だったから実現したことでしょうが、これを企画した方に感謝したいですね。
いいものを観せていただきました。

国民栄誉賞の授与は、長嶋・松井両氏で22、23人目だそうで、プロ野球選手では、1977年の王貞治氏と1987年の衣笠祥雄氏に次いで3人目、4人目となります。
これまで、「なぜ長嶋氏に授与しないんだ」といった声はずっと叫ばれてきましたが、ようやくの受賞といったところでしょう。
今年2月に受賞した大相撲の元横綱大鵬(故・納谷幸喜氏)のとき、「なぜ生前に授与しなかったのか!」といった批判の声が多くあがっていましたから、それも後押しになったかもしれませんね。

一方の松井氏への授与に関してですが、こちらは賛否両論の声があったようで、両氏のW受賞の報道があって以降、いろんな意見を耳にしました。
松井氏への授与に否定的な方々の意見としては、
「まだ早い」「長嶋と同格扱いなんておこがましい」などなど。
でもね・・・私はそうは思わないですけどね。
「まだ早い」という意見についていえば、王貞治氏が受賞したのは37歳で、38歳で現役引退した松井氏が受賞してもなんら不思議ではありませんし、「長嶋と同格扱い」について否定的な意見についていえば、通算安打数、本塁打数、打点数と、どれをとっても松井氏の方が長嶋氏を上回っており、記録の上では決して劣っていません。
というと、長嶋氏の偉大さは記録では語れない・・・という反論になると思うんですが、でもそれって主観的な話になりますから、それを言い出せば、キリがないんですね。
私は、長嶋氏がもらえるなら松井氏ももらっていいと思うし、松井氏がダメなら長嶋氏にも授与すべきではないと思います。

そもそも国民栄誉賞とは、通算本塁打の世界記録を樹立した王貞治氏を称えるために出来た賞で、その後の衣笠祥雄や横綱・千代の富士関などの受賞から見ても、前人未到の何かを成し遂げた人に対して授与していた賞だったはずです。
つまり、渥美清氏が受賞して石原裕次郎氏が受賞していないこと、長谷川町子氏が受賞して手塚治虫氏が受賞していないことなどのように、“記憶”だけではなく“記録”を残していることが重要な条件だったはずなんですね。
だから、王さんが受賞して長嶋さんが受賞していないことも、ある意味うなずけたんです。

ところが今回、その長嶋さんへの授与が決定した・・・私はむしろ、そのほうが違和感を覚えました。
だって、ただでさえ選考基準の曖昧さを指摘されてきたこの賞が、さらに曖昧になったような・・・。
広く国民に夢と希望を与えた・・・というならば、手塚治虫氏だってもらっていいですよね。
国民栄誉賞は、あの長嶋さんですらもらえない賞だったからこそ、権威のある賞だったように思います。

せっかくのめでたい話に水を差すようなことを述べましたが、私は決して二人の受賞に否定的なわけではありません。
ただ、長嶋氏の受賞は納得できるが松井氏は疑問・・・といった的外れな意見に対して一言述べたまでです。
昭和のヒーロー平成のスターを比べること自体、ナンセンスですよね。
国民栄誉賞を受賞すると、国が認める国民的英雄となるわけで、残された人生をその地位に相応しい生き方をせねばならず、その意味では、長嶋氏の何倍も人生が残っているであろう松井氏の方が、受賞者としての重圧ははるかに大きいでしょうね。
長嶋氏においてはこれからもお元気で、そして松井氏には更なる活躍を期待したいところです。

国民栄誉については以前も拙稿で述べていますので、よければ一読ください。
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なでしこジャパンの国民栄誉賞授与に思う。


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by sakanoueno-kumo | 2013-05-06 02:41 | プロ野球 | Trackback | Comments(0)  

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