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年の瀬の阿波国紀行備忘録 その1 「淡路島と追憶の二軒屋駅」

昨年末、出張で四国徳島を訪れたのですが(参照:阿波国徳島のクリスマスイブなう!!)、遅ればせながら、そのときの備忘録です。
出張といっても、わがまち神戸から徳島市は、車で1時間半ほどで行けちゃいますから、同じ兵庫県内の北部に行くほうが遠いくらいです。
つい十数年前までは、四国は遠いイメージがありましたが、今では陸続きのようなものですからね。

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写真は、淡路島側から見た明石海峡大橋です。
普段わたしは、この反対側(本州側)からの景色を毎日見ているのですが(参照:2011年元旦の昼下がり、新年のご挨拶。)、神戸側からだとどうしても逆光になるので、橋が綺麗に見えるのは、この淡路島側からのような気がします。
いまさら紹介するまでもないですが、全長3,911m、中央支間1,991mという世界最長の吊り橋で、主塔の高さは300mもあります。
東京タワーより少し低いくらいですね。
人類は、よくこんな大それたものを造ったものです。

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続いてこちらは、淡路島と四国を結ぶ大鳴門橋です。
撮影は淡路島側から。
こちらは、明石海峡大橋と比べて、長さも高さも約半分です。
この二つの橋が掛かったことで、関西と四国はずいぶんと近くなりましたよね。
いうなれば、淡路島自体が四国と本州を結ぶ橋のようなもので・・・というと、淡路島の方々から怒られそうですが(笑)。
淡路島は、『古事記』によれば日本列島で最初に生まれた島とされ、伊奘諾尊、伊奘冉尊の2神が最初に国生みを行った場所とされています。
いわば、私たち日本人の聖地のような島ですね。
橋なんて馬鹿にしちゃいけません(笑)。

で、淡路島をあとにして、徳島に到着して最初に目にしたのがこれ。
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JR徳島駅前にある郵便ポストです。
徳島といえばなんといっても阿波踊りですが、これには笑っちゃいました。

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年末の慌ただしいなかの出張だったので、観光の時間などとれない予定だったのですが、ちょっとした手違いから2時間ほど空き時間ができてしまい、だったら、せっかくだからと、徳島城趾徳島中央公園を訪れました。

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公園内に展示されていたSLです。
説明看板によると、大正12年から昭和44年までこの地で活躍した、「汽車ぽっぽ」の愛称で親しまれた8620形式蒸気機関車だそうです。

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とくにSLなどに興味のないわたしなので、普通ならスルーするところだったんですが、ふと目に止まったのが、駅のプラットホームをイメージしたレトロ看板に書かれた「にけんや」という文字でした。

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実は、わたしは幼いとき、親父の仕事の転勤で3年間ほど徳島に住んでいたことがあるのですが、そのときの最寄りの駅が、この二軒屋駅でした。
わたしが住んでいたのは昭和45年から48年、幼稚園の2年間と小学校1年生の夏休みまでなので、断片的な記憶しか残っていないのですが、徳島から神戸に移転して間もなく親父が病死したため、親父との思い出は、ほとんど、ここでの記憶です。

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最寄りの駅の名称なんてすっかり頭から消えていたのですが、この看板を見た瞬間、「あ!ここだ!!」と、思い出しました。
二軒屋駅から親父に手を引かれて家に帰った道すがらの景色が、この看板のおかげで記憶の奥底から引き出されたんです。
ちょっと感傷に浸っちゃいましたね。
で、思わず写真におさめた次第です。
そもそも、立ち寄る予定のなかった公園だったわけで、思わぬところで思わぬ出会いがあるものです。

と、若干センチメンタルジャーニーになったところで、長くなっちゃったので次稿へつづく・・・。


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by sakanoueno-kumo | 2014-01-22 23:25 | 徳島の史跡・観光 | Trackback | Comments(0)  

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