三木合戦ゆかりの地めぐり その2 ~秀吉本陣(平井山付城)跡~

別所長治が籠城する三木城を包囲するため、羽柴秀吉は四方八方に多くの付城を築きます。
『信長公記』によると、その数は50~60か所にも及んだといわれます。
付城とは、別名、出城、陣城とも言い、恒久的な城郭ではなく、戦のための仮の城、いわば前線基地のようなものですね。
秀吉は、この付城づくりを得意としていました。
三木市内には、当時の付城跡と考えられている場所がいくつも残っていますが、この日は、平成25年3月に三木城跡とともに国史跡指定された、秀吉本陣跡を訪れました。

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秀吉本陣が置かれたのは、三木城から北東へ約2km離れた平井山という標高143mほどの山上です。
秀吉が三木城包囲を開始してから約3か月が過ぎた天正6年(1578)7月、織田信長の嫡男・織田信忠によってこの地に築かれ、その後、秀吉に引き渡されたといいます。

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付城跡の入口は、平井山北西部分にあり、新しく造られたという丸太階段で整備されていました。
この登り口は、当時は搦手(裏口)だったようです。

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階段で整備されていたのは最初の100mほどで、その後はガッツリ山道になります。
結構ハードです。

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段状の平坦地群跡です。
斜面地を削ったり盛ったりして、段状に平坦地を造っています。
こうして、兵が駐屯しやすいようにしているんですね。
写真ではわかりづらいでしょうか?

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急な斜面を10分ほど登り続けると、ようやく坂が緩やかになり、歩きやすい山道が現れます。
この尾根上の山道は、太閤道と呼ばれていたそうです。
この同じ道を、約430年前に秀吉も歩いていたんですね。

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主郭跡と考えられている場所だそうです。
城の最高所ではありませんが、山道が拓けた比較的平坦な場所で、三木城を監視するには絶好の場所だったのでしょう。
3方が土塁で囲まれています。

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主郭に設置された展望台から見た、三木城下です。
あいにくこの日は霞がかっていて、わかりづらいのですが、写真中央にある樹木と真ん中あたりに見えるのが、三木城跡です。

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現地の説明書きによると、赤線で囲まれた部分が三木城です。
ここから、飢えに苦しむ三木城内の様子を監視していたんですね。
もっとも、人々の様子が見えるほどの近さではありませんが。

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天正6年(1578)10月15日、秀吉は飢えに苦しむ三木城の籠城兵を日和見に、この地で茶会を催したと伝えられます。
なんとも趣味の悪いいやがらせだと思っていましたが、こうしてその場所に来てみると、籠城兵から茶会の様子までは見えなかったでしょうね。

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主郭跡から更に奥へ進むと、櫓台状の土盛と表記された遺構がありました。
ここの櫓があったのでしょうか?

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さらに奥へ行くと道は下り始め、大手口と推定されている遺構に着きます。
地面を深く掘って両側を一段高く切盛りし、その段状に平坦地を設け、見張り兵を駐屯させていたと考えられているそうです。
ここを降りて行くと、与呂木という集落に繋がっていたそうですが、いまは、この先は行き止まりとなっていて立ち入り禁止です。
観光順路は、裏口から入って正門でUターンさせられるコースとなっていました。

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この平井山付城跡は、これまで民間が所有していたそうですが、平成25年(2013年)に三木市が買収し、国の史跡に指定されたそうです。
よく遺構が破壊されずに残っていたものですね。
これからは、三木市が遺跡の保存や整備を管理していき、三木城跡とセットの観光地としてアピールしていくそうです。
結構、しんどい登山ですが・・・。

いつになるかわかりませんが、次回につづきます。



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by sakanoueno-kumo | 2015-03-06 23:36 | 三木合戦ゆかりの地 | Trackback | Comments(2)  

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Commented by heitaroh at 2015-03-11 22:48
やっぱり、こういうのは一人でじっくりと行かないとだめですね。何せ土地勘がないもので、観光バスで案内されるままでしたので。
Commented by sakanoueno-kumo at 2015-03-12 19:23
< heitarohさん

こんなマニアックで辺鄙なところまで、観光バスが来てくれるんですね。
三木合戦ツアーとか?
わたしも、隣の神戸市に住んでるといっても、三木市に知り合いも取引先もありませんので、ほとんど来ることはありません。
なので土地勘なんてないのですが、最近はカーナビもあれば、スマホでグーグルマップ検索しながら逍遥できますからね。
こんなとこ、スマホがなけりゃ絶対来れません(笑)。
便利になったものです。

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