大坂の陣400年記念大坂城攻め その4 ~二の丸・豊国神社~

西の丸庭園から南に向かうとすぐに、西の丸と二の丸を仕切る仕切門太鼓櫓跡があります。
仕切門とは、城門を突破して侵入してきた敵をくいとめるために設けられた石塁に設置された門のことで、徳川時代の大坂城二の丸には、ここを含む5ヶ所の仕切門が設置されていたそうです。

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この石垣の上には、かつては太鼓櫓が建っていたそうで、ここで時刻などを伝える太鼓が打ち鳴らされていたそうです。

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二の丸東側にある重要文化財一番櫓です。
「その1」で外堀側から見た一番櫓を紹介しています。

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続いて二の丸南側にある重要文化財の六番櫓です。
ここも、「その1」で外堀から見た六番櫓を紹介しています。

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二の丸とは、本丸の外側を囲う副郭のことで、本丸の次に重要な曲輪となる場所ですが、大坂城の場合、特に重要な設備があったわけでもなく、単に外堀と内堀のあいだのスペースといった区域です。
堀と石垣がとてつもない規模の大坂城ですから、二の丸に防御施設を置く必要もなかったのでしょう。

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その二の丸に、現在は豊國神社があります。
豊國神社とは、豊臣秀吉・秀頼父子と、秀吉の弟・秀長を祀った神社で、秀頼の時代には本丸内の山里丸豊国社があったそうですが、大坂夏の陣で焼失しました。

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豊国神社は京都にもありますが、あちらは秀吉のみを主祭神として「豊国(とよくに)」と読むのに対し、こちらは「豊國(ほうこく)」と音読みして、息子と弟も配祀した神社です。

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かつての豊国社は豊臣家滅亡とともに徳川幕府によって豊国大明神の神号は剥奪され、秀吉の墓は暴かれて遺体は磔にされたといいますから、江戸期に豊国社が再建されることは当然なかったわけですが、明治に入って、大阪に行幸された明治天皇が、豊臣秀吉を天下を統一しながらも幕府を作らなかった尊皇の功臣であると賞賛し、豊国大明神の神号復活と豊国神社再興を布告されたことから、京都の東山に社殿が建てられます。
そして明治12年(1879年)に京都の豊国神社より分祀され、大阪は中之島に豊国神社が建てられてますが、その後、昭和36年(1961年)に大阪城内に遷座されました。
実に360年の年月を経て、大坂城に帰って来たんですね。

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境内には秀吉の銅像があります。
現在の大坂城はすべて徳川時代に再建されたものですが、大坂城といえば、やっぱ太閤秀吉ですもんね。

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なかなか男前です。

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これは、慶長3年(1598年)、死が目前に迫った秀吉が開催した有名な「醍醐の花見」の桜のDNAを継承した桜だそうです。

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豊臣秀吉といい徳川家康といい織田信長といい、天下人の行きつくところはになりたがりますが、家康を祀った日光東照宮世界遺産になったことを思えば、豊國神社のあつかわれかたは、ずいぶん低い位置づけに感じますね。
関西人は家康より太閤秀吉びいきが多いですから、世界遺産にとはいいませんが、せめて国宝くらいのあつかいにはなってほしいものです。

次回に続きます。

大坂の陣400年記念大坂城攻め その1 ~外堀~
大坂の陣400年記念大坂城攻め その2 ~大手口、搦手口~
大坂の陣400年記念大坂城攻め その3 ~西の丸~
大坂の陣400年記念大坂城攻め その5 ~石山本願寺推定地の碑と蓮如上人袈裟がけの松~
大坂の陣400年記念大坂城攻め その6 ~内堀~
大坂の陣400年記念大坂城攻め その7 ~刻印石、巨石~
大坂の陣400年記念大坂城攻め その8 ~本丸~
大坂の陣400年記念大坂城攻め その9 ~天守閣~
大坂の陣400年記念大坂城攻め その10 ~豊臣秀頼・淀殿ら自刃の地~
大坂の陣400年記念大坂城攻め その11 ~城中焼亡埋骨墳~

大坂の陣ゆかりの地めぐりシリーズも、よければ。
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大坂の陣400年記念ゆかりの地めぐり その1 ~三光神社(真田丸跡)~



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by sakanoueno-kumo | 2015-07-24 19:00 | 大坂の陣ゆかりの地 | Comments(0)  

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