白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その2 ~門~
本稿では、それらの門(すべてではありませんが)を見ながら歩いてみます。
まずは、「大手門」。
大手門とはいうまでもなく正面玄関のことですが、実はこの大手門は昭和13年(1938年)に建てられたものだそうで、江戸時代のそれとは位置も大きさもまったく異なるそうです。
というのも、現在の姫路城の敷地は、江戸時代でいえば内堀内の内曲輪で、本来の大手門は、もっとずっとずっと外側にあったんですね。
本来の姫路城の縄張りは、めちゃめちゃバカでかいですから。
上の写真は三の丸広場の北西登城口にある「菱の門」です。
表玄関にふさわしく格式高い櫓門で、伏見城から移築されたという説もあります。
火灯窓(かとうまど)が特徴的ですね。
「いの門」です。↑↑↑
「ろの門」です。↑↑↑
「はの門」に向かう石段。
この坂道は「将軍坂」と呼ばれていて、時代劇などでもよく出てくるロケーションです。
今年の新春時代劇『信長萌ゆ』でも、この将軍坂の向こうにCGの安土城を合成していました。
「はの門」です。↑↑↑
「にの門」↑↑↑
天井が低く登りながら曲がっていて、集団では進めないように設計されています。
「ほの門」↑↑↑
ひとりずつしか入れないほど狭い門です。
ここをくぐると、天守群の周りを一周しなければ大天守へはたどり着けないようになっています。
その天守群の周りにある「水の一門」です。↑↑↑
「水の二門」です。↑↑↑
このあたりはすべて天守の周りですから、導線が狭い上に、上の石落としから石が降ってきます。
よく考えられていますね。
このあと水の門は六門まで続くのですが、狭くて人が多くて、上手く撮影できませんでした。
隠れた場所にある「るの門」です。↑↑↑
ここは伏兵の出入りを想定した出入り口だとか。
三国堀から二の丸に登る「ぬの門」です。↑↑↑
二の丸から本丸に登る「りの門」。↑↑↑
そして最期に、本丸東側の入口「備前門」です。↑↑↑
ざっと主だった門を紹介しました。
それぞれに特徴があり、役割があります。
すべてが池田輝政の築城時からあった門ではないでしょうが、よく考えられていますね。
もっとも、慶長14年(1609年)に完成した姫路城が、その後合戦の舞台になることはありませんでしたが・・・。
だから、美しいまま現存して世界遺産になったんですけどね。
次回に続きます。
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その1 ~三の丸~
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その3 ~三国堀・二の丸・本丸~
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その4 ~天守閣~
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その5 ~西の丸~
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その6 ~下山里~
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その7 ~姫山公園・姫路神社~
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その8 ~内堀~
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その9 ~武蔵野御殿跡・千姫の小路~
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その10 ~男山・千姫天満宮・配水公園~
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その11 ~池田輝政公菩提寺旧蹟~
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その12 ~姫路城天守眺望~
ブログ村ランキングに参加しています。
よろしければ、応援クリック頂けると励みになります。
↓↓↓
by sakanoueno-kumo | 2016-01-28 21:57 | 姫路城めぐり | Trackback | Comments(0)