白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その6 ~下山里~
現存する姫路城の石垣は、羽柴秀吉時代、池田輝政時代、本田忠政時代の築城時2期と、その後に修復されたものとに分けられますが、三の丸東側の一角にある下山里には、その最も古い羽柴時代の石垣が残っています。
それがこれ、上山里下段石垣です。↓↓↓
天正8年(1580年)、織田信長の命で播磨攻めを開始した羽柴秀吉は、黒田官兵衛孝高に献上された姫路城を拠点とします。
その際、築城の普請を秀吉から任されたのが、それまで姫路城の城代だった官兵衛でした。
したがって、この上山里下段石垣は、官兵衛ゆかりの石垣と見られています。
素人目で見てもわかるように、ほとんど加工されていない自然石が積まれた石垣は、時代の古さを感じさせますね。
これは、野面積と呼ばれる積み方だそうです。
秀吉が築城した姫路城は、現存天守より小さい3重の天守だったようですが、それでも、その時代としては目新しい城だったようです。
下山里の片隅には、五輪塔と祠があります。
これは、姫路城改修の際に石垣のなかから出てきたものを集めて、復元したものだそうです。
その前にある石灯籠は、のちの姫路城主酒井家墓地から移設したものだそうです。
ここ下山里は、ちょっとタイムスリップした空間でした。
次回へ続きます。
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その1 ~三の丸~
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その2 ~門~
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その3 ~三国堀・二の丸・本丸~
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その4 ~天守閣~
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その5 ~西の丸~
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その7 ~姫山公園・姫路神社~
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その8 ~内堀~
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その9 ~武蔵野御殿跡・千姫の小路~
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その10 ~男山・千姫天満宮・配水公園~
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その11 ~池田輝政公菩提寺旧蹟~
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その12 ~姫路城天守眺望~
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by sakanoueno-kumo | 2016-02-18 00:29 | 姫路城めぐり | Trackback | Comments(0)