白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その9 ~武蔵野御殿跡・千姫の小路~

三の丸南側に、武蔵野御殿跡があります。

ここはかつて、千姫の居館があった場所だそうです。

屋敷内にあった襖には、武蔵野の風景を思い起こされるすすきが描かれていたことから、「武蔵野御殿」と呼ばれるようになったそうです。

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徳川家康の孫娘である千姫は、7歳で大坂城の豊臣秀頼のもとへ輿入れしましたが、周知のとおり大坂夏の陣で秀頼は自害し、豊臣家は滅亡します。

落城間際の大坂城から助け出された千姫は、夫の死を悲しむ暇もないまま、今度は本多忠政の嫡男・忠刻と再婚させられます。

千姫20歳、忠刻21歳のときでした。

千姫は、忠刻とのあいだに一男一女をもうけ、束の間の幸せを取り戻したものの、千姫30歳のときに忠刻が病没して再び未亡人に。

その後、江戸城にもどった千姫は落飾して天寿院と号し、弟の三代将軍徳川家光を陰から支えながら、70歳までの長い余生を竹橋の邸で静かに送りました。

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千姫の実母は、浅井三姉妹の三女・お江、叔母であり義母となったのは、あの淀殿ですね。

ということは、祖母にあたるのが織田信長の妹・お市の方ということになります。

いずれも、戦国の世の政局に翻弄されて波乱万丈の生涯を送った女たちばかり、数奇な一族といえます。

いずれ、千姫を主役にした大河ドラマが作られるんじゃないでしょうか?

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西の丸の西側の掘り沿いに、「千姫の小径」と呼ばれる散歩道があります。

実際にここを千姫が歩いたというわけではないと思いますが、千姫ゆかりの化粧櫓を西側から眺めながら、自然を感じて散策できる遊歩道になっています。

小径の最北端には、千姫と忠刻の連歌が刻まれた石碑がありました。

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初秋の風を 簾にまきとりて (忠刻)

軒はにおふ 竹の葉の露 (千姫)

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この歌は長男幸千代が生まれ、千姫が幸せに包まれていたときに詠まれた句で、軒までのびた竹にこの幸せがずっと続くようにと、想いが込められています。

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晩年の千姫は、「忠刻と暮らした姫路城での10年間が、生涯でいちばん幸せだった」と語っていたとか。

わずかでも、幸せな時間があったことが救いですね。

次回に続きます。




白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その1 ~三の丸~
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その2 ~門~
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その3 ~三国堀・二の丸・本丸~
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その4 ~天守閣~
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その5 ~西の丸~
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その6 ~下山里~
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その7 ~姫山公園・姫路神社~
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その8 ~内堀~
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その10 ~男山・千姫天満宮・配水公園~
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その11 ~池田輝政公菩提寺旧蹟~
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その12 ~姫路城天守眺望~

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by sakanoueno-kumo | 2016-02-26 23:37 | 姫路城めぐり | Trackback | Comments(2)  

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Commented by heitaroh at 2016-03-01 19:08
>いずれ、千姫を主役にした大河ドラマが作られる

同感です。ただ、お江とかなり被りますよね。10年位したらお江役した人がまたお江役で出てきたりしてですね(笑)。
Commented by sakanoueno-kumo at 2016-03-02 01:40
> heitarohさん

千姫の人生は、お江よりは見応えがあると思いますよ(笑)。
ただ、子役期間をかなり長く描かないと成り立たないでしょうから、大河にするのはちと難しいのかもしれません。
「新春時代劇スペシャル」みたいなドラマであれば、うってつけの人材だと思うんですけどね。

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