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リオ五輪、卓球女子団体の銅メダル獲得に思い出す、15歳の愛ちゃん。

リオ五輪、卓球女子団体銅メタルを獲得しましたね。

見事に・・・と言っていいのか、残念ながら・・・と言ったらいいのか難しいですが、でもやっぱり、2大会連続メダル獲得という偉業を成し遂げたわけですから、おめでとうでいいですよね。

歴史に残る大熱戦となった準決勝のドイツ戦に紙一重で敗れ、燃え尽き症候群になってたらヤバいなと思っていたのですが、さすがは一流アスリートですね。


第1ゲームを福原愛選手が落としたときにはどうなるかと思いましたが、第2ゲームの石川佳純選手の気合の入り方はハンパじゃなかったですね。

ドイツ戦のときも、悪い流れを断ち切ったのは、すべて石川選手でしたよね。

たしか、彼女は団体戦負けなしのはずです。

さすがは日本のエースですね。


今回の団体戦を通じて心に残ったのは、最年少15歳の伊藤美誠選手を、ひと回り上の福原愛選手が常に気遣い、労り、励ましながらゲームに臨んでいた姿でした。

きっと、愛ちゃん自身が15歳で初出場したアテネ大会のときの自分と重ね合わせて見ていたのかもしれません。

というのも、愛ちゃんが15歳のときは、決して暖かく見守ってもらえる環境にありませんでした。

それまであまり注目されなかった卓球というスポーツが、愛ちゃんの出現によって脚光を浴びたことは良かったものの、愛ちゃんよりも実力も実績も上のベテラン選手には光が当てられず、愛ちゃんばかりがクローズアップされたことから、少なからず風当たりの強い思いをしていたように思えました。

当時、長く日本女子卓球界の女王として君臨していた小山ちれ選手は、「彼女は人気先行」「愛ちゃんぐらいの選手は中国には1000人はいる」などと発言し、愛ちゃんを特別扱いする日本卓球協会やマスコミを痛烈に批判していました。

15歳の愛ちゃんは、いまの美誠ちゃんのように自由に発言してのびのびプレーさせてもらえる環境になかったと思います。

その意味では、今回、伊藤美誠選手が力を発揮できたは、福原選手や石川選手が、そういう空気を作っていたからともいえるのではないでしょうか。

実にいい雰囲気が伝わってきました。


銅メダル確定直後のインタビューが、三人三様でそれぞれの立場やオリンピックにかける思いがよく伝わってきましたね。

オリンピック初出場の伊藤選手は、純粋に喜びを表した満面の笑顔で、オリンピック2度目の石川選手は、悔しさ半分、でもやり切った感が伝わってくる表情をしていました。

そして、オリンピック4回目の福原選手は、

あの涙には、キャプテンという責任感と、プレッシャーから解放された安堵感と、力が発揮できなかった悔しさと、でも、最低限メダルを獲れた嬉しさと・・・いろんな感情が複雑に絡み合って、自分でも整理がつかない状態だったんじゃないでしょうか。


「とても、本当に苦しい、苦しいオリンピックでした」


あのコメントにすべてが込められているように思います。

銅メダルおめでとうございます。

そして、本当にお疲れさまでした。



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by sakanoueno-kumo | 2016-08-17 20:12 | 他スポーツ | Trackback | Comments(0)  

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