太平記を歩く。 その62 「澤の井」 神戸市東灘区

神戸市東灘区の阪神電鉄御影駅側の高架下に、「澤の井」と呼ばれる池があります。


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説明板によると、後醍醐天皇(第96代天皇・南朝初代天皇)に対して、この泉の水で美酒を醸しこれを献上したところ、天皇深くご嘉納あらせられたため、これを無上の栄誉とし、嘉納をもって氏族の名としたと伝えられているそうです。


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説明板には「後醍醐天皇御時」とだけあって、具体的な年号が記されていませんでしたが、もし、この話が実話だとすると、配流先の隠岐島へ向かう途上か、あるいは隠岐島を脱出して京に還幸の途中のことだろうと想像し、このシリーズの仲間に入れました。

ちなみにこの伝承にある氏族・嘉納氏の末裔が、のちに嘉納財閥となり、現在、灘五郷の本家・本嘉納家は菊正宗酒造、分家・白嘉納家は白鶴酒造の経営者です。

ちなみにちなみに、その嘉納家からは、伝説の柔道家・嘉納治五郎が生まれています。

『太平記』とはぜんぜん関係ない話ですね。


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ここ神戸市東灘区の御影地区は、花崗岩の別名「御影石」の語源となった場所として知られますが、『日本書紀』によると、神功皇后「三韓征伐」よりの帰途の折、本住吉大神を参拝する際、この地の泉(澤の井)で化粧しようとして御姿を写されたことで、当地を「御影」と呼ぶようになったといいます。


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この泉は、今もなお絶えることなく水が湧き出ています。

泉の水は透き通っていて、が泳いでいます。

この水が、灘の銘酒の源になっているんですね。

太古の昔からの贈り物です。



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by sakanoueno-kumo | 2017-06-02 20:16 | 太平記を歩く | Trackback | Comments(0)  

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