太平記を歩く。 その83 「三石城跡」 岡山県備前市

岡山県備前市にある三石城跡を訪れました。

ここは「その10」で紹介した船坂峠から西へ1kmほどの場所にある標高297mの山城で、備前国の東の玄関口を守る城でした。


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『太平記』によると、元弘3年(1333年)に三石保地頭の伊東大和二郎が、後醍醐天皇(第96代天皇・南朝初代天皇)の挙兵に呼応して築いたと伝わる城で、建武3年(1336年)に赤松則村(円心)白旗城にて新田義貞を50日間足止めにする戦いを演じた際には、足利尊氏の家臣・石橋和義がこの城を守備し、白旗城を援護したといいます。


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城跡に登るルートは、城山南側の大手から攻めるコースと、北側の搦手から攻めるコースがありますが、この日は駐車スペースがある搦手側から登ります。


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車道といってもは終始こんな感じの狭い道で、ガードレールもなく、対向車が来たらどうしようとビクビクしながら進みます。


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ここに車を停めて、ここからは徒歩で登山です。


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説明板です。


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北側から望む城山です。


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登山道はこんな感じで整備されていて、歩きにくいといったことはありません。

ですが、傾斜は結構キツイです。


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登山途中に設置された東側を望む第一展望所


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こちらは、南西を望む第二展望所


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30分ほど歩くと、城跡に到着。

まず着いた場所は、本丸北側の鶯丸跡です。


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こちらは、鶯丸跡と本丸跡の間を通る大きな堀切跡です。


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そして、いきなり本丸跡です。

搦手から登城したので、本丸から順番に下っていきます。


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約500坪あるそうです。


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居館跡には、説明板が設置されています。


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足利尊氏は九州に落ち延びてから再挙東上するまでの間、備前国には足利一族の石橋和義を大将に据え、守護の松田盛朝ら国人衆を組織して軍備を固めました。

そして建武3年(1336年)、白旗城の赤松則村(円心)、感状山城赤松則祐とともに新田軍約6万を迎え討ち、足止めにします。

その間、態勢を立て直した尊氏は、大軍を率いて進軍し、勝利します。


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本丸跡には、軍用石の残骸が残っています。

攻め寄せる敵に対して本丸からこの石を投じていたわけです。


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木々が邪魔でわかりづらいですが、本丸跡から見下ろした南側の集落です。


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本丸から南西に下った二の丸跡です。


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こちらは三の丸跡

長細い敷地です。


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三の丸南側には、立派な石垣跡が残っています。


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こちらは、三の丸東側の馬場跡


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そして、こちらが三石城最大の見どころ、大手門です。

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見事に残った野面積の石垣の遺構。

感動ものです。


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足利幕府が誕生し、赤松則祐が備前守護職となると、その重臣の浦上宗隆が守護代となって三石城に入り、その後、室町時代から戦国時代にかけて浦上氏の歴代の居城となります。


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これだけ立派な遺構を残した城跡ですが、この日、登山の道中ひとりも人に出会いませんでした。

あまり知られていないようですね。

城めぐり好きな方は、必見の史跡ではないでしょうか。


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おまけ。

城山下山途中にある、深谷の滝です。

たぶん、『太平記』の時代にもあったのでしょうね。




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by sakanoueno-kumo | 2017-07-08 00:36 | 太平記を歩く | Trackback | Comments(0)  

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