大政奉還150年記念に訪れた二条城。 その2 ~二ノ丸御殿・二ノ丸庭園~

二条城東大手門から城内に入り、南側から二ノ丸御殿に向かいます。

写真は城内に設置された案内図です。


e0158128_02445062.jpg

南へ進むと、国の重要文化財に指定されている東南隅櫓が目に入ります。

「その1」では、外から見た東南隅櫓を紹介しています。


e0158128_02463350.jpg

そして、こちらが二ノ丸御殿入口にある唐門です。


e0158128_02500857.jpg

この唐門は、寛永3年(1626年)9月の後水尾天皇(第108代天皇)の行幸にあわせて造られたと伝わります。

二ノ丸御殿の正門にあたり、切妻造、檜皮葺四脚門で、その屋根の前後に唐破風が付きます。


e0158128_02501238.jpg

この唐門も昭和19年(1944年)に国の重要文化財に指定されています。

平成25年(2014年)8月に完成した保存修理では、檜皮の葺替え、飾金具の金箔貼直し、彫刻欄間の彩色の塗り替え、の塗り替えなどが行われ、往時の姿に蘇りました。


e0158128_02501643.jpg

門には長寿を意味する「松竹梅に鶴」や、聖域を守護する「唐獅子」など、豪華絢爛な極彩色の彫刻を飾ります。


e0158128_02572440.jpg

そして、唐門を潜って正面に見えるのが二ノ丸御殿

国宝です。


e0158128_02572851.jpg

二ノ丸御殿は、将軍上洛の際の居館として、徳川家康によって慶長8年(1603年)に造営され、その後、寛永3年(1626年)9月の後水尾天皇行幸に備えて、第3代将軍・徳川家光の代に改造が行われ、現在の姿となりました。


e0158128_02573218.jpg

御殿は全6棟の建物から成り、江戸初期に完成した住宅様式である書院造の代表例として、日本建築史上重要な遺構であり、江戸城、大坂城、名古屋城の御殿が失われた今日においては、国内の城郭に残る唯一の御殿群として、昭和27年(1952年)に国宝に指定されました。


e0158128_02573545.jpg

正面右側のいちばん手前の建物が、「車寄」と言われる正面玄関です。

その後方の大きな屋根の棟が、「遠侍」と呼ばれる二ノ丸御殿最大の建物です。

そこから左奥へ、式台、大広間、蘇鉄の間、黒書院、白書院と連なります。


e0158128_03000078.jpg

残念ながら、建物内は撮影禁止です。

なので、庭園側から外観を撮影。


e0158128_03041346.jpg

こちらが「大広間」の建物。

「大広間」は将軍が諸大名と対面した部屋で、二の丸御殿の中でもっとも格式の高い部屋です。

慶応3年10月13日(1867年11月8日)、江戸幕府第15代将軍・徳川慶喜は、ここ大広間に在京している10万石以上の大名家の重臣を召集し、政権を朝廷に返上する意志を表明しました。

集まったのは、尾張、紀州、彦根、讃岐高松、姫路、庄内、加賀、阿波、筑前福岡、仙台、鳥取、肥後熊本、米沢、越前福井、備前岡山、薩摩、土佐、芸州広島、宇和島、会津、新発田など、40藩50余名でした。


e0158128_03042851.jpg

そして、その翌日の10月14日(1867年11月9日)、慶喜は政権を朝廷に返上する上表を呈し、翌15日に天皇が奏上を勅許します。

これにより、初代・徳川家康以来、征夷大将軍として164年にわたって保持していた江戸幕府が、さらには、源頼朝によって鎌倉幕府が開かれ以来、約700年続いた武士による政治は終わりを告げます。

平成29年(2017年)11月9日の今日は、大政奉還から150年の節目にあたります。

写真はありませんが、大広間内には上段の間に座する将軍の前で、裃姿の重臣たちが平伏するイメージが人形によって再現されていました。


e0158128_03063153.jpg

写真左が大広間、その向こうに見える棟が「式台」で、いちばん奥に見える建物が「遠侍」です。

「遠侍」は来殿者が控える場所で、慶長16年(1611年)に徳川家康豊臣秀頼と会見した際に使われた部屋と伝わります。


e0158128_03082280.jpg

こちらは大広間南西からの撮影で、向こうに見える棟は「黒書院」です。

「黒書院」は大広間に次ぐ公式の場で、将軍と徳川家に近しい大名や高位の公家などが対面した場所だそうです。


e0158128_03104388.jpg

大広間と黒書院前の庭園です。


e0158128_03104777.jpg

こちらは黒書院側から撮影した庭園と大広間。

慶喜の大政奉還の意思表示の際には、ああやって障子は閉ざされていたんでしょうね。


e0158128_03123983.jpg

多くの歴史を刻んだ二ノ丸御殿を後にして、本丸へ向かいます。






ブログ村ランキングに参加しています。
よろしければ、応援クリック頂けると励みになります。
   ↓↓↓
にほんブログ村 テレビブログ 大河ドラマ・時代劇へ
にほんブログ村 歴史ブログ 日本史へ

by sakanoueno-kumo | 2017-11-09 00:01 | 京都の史跡・観光 | Trackback | Comments(0)  

トラックバックURL : http://signboard.exblog.jp/tb/26162756
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]

<< 大政奉還150年記念に訪れた二... 大政奉還150年記念に訪れた二... >>