カテゴリ:政治( 39 )

 

舛添要一東京都知事の政治資金私的流用問題に思う、民無信不立。

政治資金私的流用問題で連日「針のむしろ」となっていた舛添要一東京都知事が、ようやく辞意を表明したようですね。

まあ、当然の結末ではないでしょうか。

一部では、新たな知事選にかかる何十億もの無駄な支出を思えば、舛添さんの横領額なんてたかが知れた額で、辞職は不要だといった意見もありましたが、こんなものを損得勘定で語るべきではないでしょう。

「民信なくんば立たず(民無信不立)」

「人民に政治が信頼されなければ、国は成り立たない」という孔子の言葉です。

これを許して、このあと真っ当な都政が成り立つはずがありません。


東京都知事は前任の猪瀬直樹氏から2代連続して「政治とカネ」問題で辞職に追い込まれましたが、猪瀬さんの方が額はデカかったかもしれませんが、やったことは猪瀬さんの方が百倍マシだとわたしは思います。

だって、猪瀬さんの場合は、いわゆる選挙資金を不正に受け取ったわけで、つまりは、選挙にはそれだけ金がかかるってことが問題で、私利私欲に走ったわけではないでしょ。

舛添さんの場合は、ピザの本やら家族旅行やら中国服やら、まぁぁぁ、公私混同も甚だしいというか、誰かが言ってたとおり、あまりにも「セコい」

これは「政治とカネ」問題ではありません。

政治とは一切関係なく、単なる「ネコババ」です。

軽蔑というか、失笑というか、やってることは、あの野々村竜太郎元兵庫県議と同じですからね。

猪瀬さんと舛添さんでは、不正の質がまったく違う。

ファーストクラススイートルームがどうこうって言ってたあたりまでは、許せたんですけどね。

ただ単に、庶民感覚からずれた人ってな感じで。

でも、そのあと出るわ出るわで、もうウンザリでした。


ただ、少しだけ舛添さんを擁護するとすれば、彼は本当はもっと早く辞めたかったんじゃないですかね。

でも、いろんなしがらみがそれを許さなかった。

ところが、事態の悪化を見て、彼に続投を強要していた勢力までもが不信任決議案に賛成する姿勢を見せ、はしごを外されたかたちで今日の辞意表明に至った、と。

まあ、それも自業自得と言ってしまえばそれまでですが、まな板の上の鯉状態だったであろうこの数週間は、しんどかったでしょうね。


これで都政の混乱は沈静化するでしょうが、舛添さんの問題が解決したわけではなく、辞めたあとは、裁きは法廷の場に移るでしょう。

もう、政治家としての復帰は難しいでしょうし、何のしがらみもなくなるわけですから、せめて法廷では素直に罪を認めてほしいですね。

でないと、ほんとに野々村元県議と一緒になっちゃいますよ。



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by sakanoueno-kumo | 2016-06-15 21:29 | 政治 | Comments(0)  

安保関連法案の成立で崩壊する安全保障と立憲主義。

大型台風が日本を直撃しているドサクサに紛れて、永田町では安保関連法案が衆議院を通過しましたね。
まあ、約1年前に憲法解釈の変更が閣議決定されたときから、遠からずこの日が来ることはわかっていたことでしたが。
「良識の府」とは名ばかりの参議院は有ってないようなものですから、およそ2ヶ月後に法案が成立することはほぼ免れ得ません。
これにより、「専守防衛」を堅持してきた戦後日本の安全保障政策は、大きな転換期を迎えることになります。

集団的自衛権云々については、ここではその賛否について述べるつもりはありません。
っていうか、1年前に述べましたが、法案が良いか悪いかはこの際どうでもいい。
問題は、憲法解釈の変更という最もやってはいけない裏技を使って法案を通したこと。
これはもはや、立憲主義の崩壊と言っても過言ではありません。
そもそも立憲主義とは、国民個々の自由と権利を守るため、憲法で権力者を拘束するためのものです。
その権力者が権力を使って憲法の解釈を変えるというのは、明らかに本末転倒でしょう。
いうまでもなく、日本の最高権力者内閣総理大臣です。
その内閣総理大臣の考え方ひとつで、憲法解釈を変えて国の根幹までもが変えられるというのであれば、そんな国あぶなっかしくてしょうがない。
わたしも日本の安全保障に日米安保の強化は不可欠だと思っているひとりですが、ただ、このたびの法案はどう屁理屈を並べても明らかに憲法違反
もし、どうしてもこの法案を通したいのであれば、たとえ遠回りでも、まずは改憲の道を探るべきだったんじゃないでしょうか。

安倍晋三首相は1年前、集団的自衛権行使の容認について、
「海外派兵は一般に許されないとの原則は全く変わらない。日本が戦争に巻き込まれる恐れは一層なくなる」
「自衛隊がかつての湾岸戦争やイラク戦争での戦闘に参加するようなことは、これからも決してない」

と言っていましたが、あるいは安倍政権のあいだはそうかもしれませんが、このたび安倍内閣が憲法解釈の変更を断行したように、10年後、20年後の政権が、集団的自衛権を拡大解釈することだってあり得るわけです。
かつて天皇陛下の統帥権関東軍が拡大解釈したことにより、何が起こったかを思い出してください。
解釈の変更とは、そういうことです。

安倍さんは昨日の記者会見で、
「日本国民の命を守り、戦争を未然に防ぐために絶対に必要な法案だ」
と述べていましたが、アメリカの報道では、
「これで日本は米軍と一緒に戦争ができる国になった」
と声高にうたっているそうです。
日本がこれまでアジアでイジメられながらも70年間平和でいられたのは、もちろん日米安保のおかげは大きいですが、日本が弱者だったから。
学校や社会でも、おとなしくしている弱者はあまりイジメられません。
もちろん強者もイジメられません。
イジメの対象となるのは、弱いくせに中途半端に強そうなふりをするヤツ
関西弁でいえば、「イチビリ」ってやつですね。
中途半端に武装しようとしている今の日本は、まさにイチビリ。
イジメたこともイジメられたこともなさそうなお坊ちゃんの安倍さんには、わからないでしょうね。

近現代史のベストセラー作家・半藤一利さんは、その著書『昭和史』のなかで、「近代日本40年説」を唱えられています。
明治維新から日露戦争まで、日本が世界の強国になるまでの40年
そこから第二次世界大戦の終結で、大日本帝国が滅ぶまでの40年
その後6年半の占領下を経て新しい国づくりをはじめ、高度経済成長を遂げて世界一の経済大国となり、バブルが弾けるまでの40年
つまり、国をつくるのに40年、国を滅ぼすのも40年、ということですね。
その論でいえば、いまは国を滅ぼす道途上ということになります。
国が滅ぶまで、あと十数年という計算になりますね。
今回の法案成立が、その出発点かもしれません。


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by sakanoueno-kumo | 2015-07-17 16:29 | 政治 | Comments(0)  

大阪都構想の夢ついえた橋下徹市長に告ぐ、志士は溝壑に在るを忘れず。

橋下徹大阪市長が推し進めてきた大阪都構想否決されましたね。
関西のテレビやラジオでは、今日1日その話題でもちきりです。
投票率66.8%という地方選では考えられない高い関心度を示した住民投票だったようですが、結果は反対が70万5585票、賛成の69万4844票という、わずか1万票余りの差での決着でした。
ただ、その結果を世代別で見ると、反対多数だったのは70歳代以上だけで、20歳代~60歳代は、いずれも賛成派が上回っていたそうですね。
年配の方にしてみれば、現在「市」から受けている福祉が削減されるかもしれないという不安に駆られてのことでしょうが、若い世代にとっては、10年後、20年後を見据えての判断だったのでしょう。
言葉は悪いですが、若者の希望を年寄りが潰したということになりますね。
わたしはお隣の兵庫県民なので投票権はなかったのですが、大阪の財政問題は関西全体の経済にも関わる問題で、当然、無関心ではいられるはずがありません。
そうですが・・・否決ですか・・・。
正直、残念ですね。

橋下さんのやり方も、もっと方法があったような気がしますね。
自身の人気を過信しすぎたのか、真っ向勝負しすぎだったんじゃないでしょうか?
良く言えば公明正大、悪く言えばバカ正直というか・・・。
それが彼の魅力といえばそうなんでしょうが、政治家はときには権謀術数も必要だと思いす。
やろうと思えば方法はあったと思うんですけどね。
たとえば、自民党府連は反対の立場をとっていましたが、菅義偉官房長官なんかは「個人的には賛成」などと言っていましたし、首相官邸サイドにしてみれば、橋下さんを敵に回したくない思惑があったわけでしょう。
だったら、それを利用しない手はないですよね。
その「思惑」交換条件にすれば、安倍晋三首相の援護射撃を取りつけることも出来たんじゃないでしょうか?
安倍さんもこの土日、関西に来てたしね。

この結果を受けて、橋下徹大阪市長は12月の任期満了で政界を引退するそうですね。
政治生命を賭けて臨んだ政策だっただけに、大阪都構想の終焉は政治家・橋下徹の終焉といったところなんでしょうが、これまた、少々カッコ良すぎるんじゃないでしょうか?
大阪都構想の夢は潰えましたが、賛成派がほぼ半数近くいたわけで、ましてや、今回の投票は大阪都構想への賛否であり、橋下市政ならびに政治家・橋下徹を否定したわけではありません。
市政は都構想だけではないですしね。
志尽きたからには、武士らしく潔く切腹・・・といえば、なるほど戦士の美学かもしれませんが、自身が代表を務める「大阪維新の会」の語源である「明治維新」の原動力となった吉田松陰の言葉に、次のようなものがあります。

志士は溝壑に在るを忘れず(志士不忘在溝壑)
勇士は其の元を失ふを忘れず(勇士不忘喪其元)


「志士は山野の溝に自分の遺体を晒すことを恐れてはならない」
「勇士は斬首されることを恐れてはならない」

ということです。
潔く切腹なんてのは、所詮は逃げ口上で、高い志を持った志士は、首をもがれて遺体を溝に捨てられるまで、戦い続けるべきである・・・と。
たしか、小泉純一郎元首相も、施政方針演説でこの言葉を引用していましたね。
その人気の高さや政治姿勢が、よく小泉さんと比較された橋下さんでしたが、その意味では、橋下さんの政治家としての首は、まだ繋がっていますよね。
まあ、今は精も根も尽き果てたといった状態かもしれませんが、少し頭を冷やして、もう一度考えなおして欲しいと思います。
わたしはこれまでも橋下さんに対して、たびたび厳しいことを言ってきましたが、それだけ期待していたということで、このまま幕を引くというのであれば、残念ながら、その程度の政治家だったのか・・・と、思わざるを得ません。
そうならないことを期待しています。


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by sakanoueno-kumo | 2015-05-18 22:07 | 政治 | Comments(2)  

小選挙マジックで与党圧勝に終わった衆院選に見る、長期政権の行方。

与党の圧勝でしたね。
概ね予想通りの結果でしたから、今回ここで特に述べたいことはないのですが、一応、国政選挙後の慣例として、思いついたことを場当たり的に綴ってみます。

まず、与党圧勝の結果についてですが、これについては2年前の衆院選のときにも述べたことですが(参照:衆院選の自民圧勝に思う、小選挙区比例代表並立制の是非)、小選挙マジックが成せる結果といえるでしょうね。
この度の選挙で全475議席中、自民、公明両党で326議席を獲得し、2年前に続いて衆院で再可決が可能な3分の2を上回る議席を確保したわけですが、獲得票数で見ると、実は過半数にも達していません。
ところが小選挙区だけで見ると、定数295議席中232議席を獲得しており、つまり、5割に満たない票数で8割近い議席を獲得したことになります。
比例区の方で見ると、自公でなんとか過半数を超えた程度ですから、こっちのほうが、民意に近い結果といえるでしょうね。
わたしは、どうもこの小選挙制度というものが、問題だらけの制度だと思えてなりません。

もうひとつの与党圧勝の理由は、やはり野党の不甲斐なさでしょうね。
国民に愛想を尽かされた民主党はもちろんですが、かつて「第三極」という言葉が流行語となった新党の方々も、ひっついたり分かれたりしているうちに、どんどん存在感が薄れていったような気がします。
橋下徹大阪市長率いる維新の党も、思ったより善戦していましたが、かつての勢いは感じられません。
橋下さんも、国政に打って出る機会を逃しちゃいましたね。
そろそろ、橋下ブームも賞味期限切れといったところでしょうか。

結局、消去法でいくと自民党しかないよね・・・というのが、今回の衆院選だったと思います。
当選した小泉進次郎氏が、「熱狂なき選挙であり、熱狂なき圧勝だった。」と述べておられましたが、まさしくそのとおりで、追い風も向かい風もない、ドッチラケムードの選挙だったんじゃないでしょうか?

ところが、安倍晋三総理は、「民意を得た」とばかりに動き始めそうですね。
そもそも「大義なき解散」などと揶揄されながらも断行した今回の解散総選挙は、アベノミクスの継続と消費税増税の時期延期を争点とした選挙だったはずですが、さっそく昨日の記者会見で、解散時にはほとんど口にしなかった改憲論を前に出してきましたね。
こうなると思いましたよ。
憲法改正原発再稼働については、世論調査では半数以上が反対という結果が出ています。
与党に投票した人が、与党の法案すべてに賛成しているわけでは決してありません。
政治はマキャベリズムといいますが、国の根幹に関わる問題は、権謀術数で推し進めるべきではないんじゃないでしょうか。

野党に目を移して見ると、海江田万里氏、渡辺喜美氏らビッグネームが落選していましたね。
菅直人元総理は、ギリギリ比例復活したようですが、小沢一郎氏はしぶといですね。
いずれにせよ、二人とももはや過去の人といった感は拭いきれません。
渡辺氏は、ある意味自業自得の結果といえますが、海江田氏に関しては、少し気の毒な気がしますね。
だって、民主党の誰もが敬遠した火中の栗を拾ったわけですよね。
稚拙な民主党政権の中核にいながら、政権交代後は素知らぬ顔でほとんど存在感を出さずに、今回またトップ当選を果たした前原誠司氏などから見れば、2年間、国民の怒りの矛先の矢面に立った海江田氏の方が、わたしは好感が持てます。
貧乏くじを引かされたなあ・・・と。
まあ、それが海江田さんの政治力だと言ってしまえば、たしかにそうなんですけどね。

とにかく、今回の衆院選で国政選挙に3連勝した安倍政権は、久々に長期政権となる可能性がぐっと高まりました。
毎年首相が変わっていた生徒会内閣から思えば、安定政権は歓迎すべきことなのでしょうが、力を持ちすぎると、暴走しかねないのが政治です。
これからは、いかに世論で安倍政権を監視、制御するかが、国民一人ひとりに与えられた仕事ですね。


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by sakanoueno-kumo | 2014-12-15 20:06 | 政治 | Comments(2)  

党利党略が見透かされる衆議院解散に、ドッチラケムードの師走選挙。

昨日、衆議院が解散しましたね。
「大義なき解散」などと揶揄されながらも強行した安倍晋三総理ですが、先ごろ発表されたGDPマイナス成長の結果を受け、あらためてアベノミクスを進めるべきかどうかを問うというのが、表向きの理由だそうです。
それと、消費税増税の時期延期を決め、その信を問うための解散でもあるそうで・・・。
それが、安部総理のいう「大義」だそうです。
やっぱ、よくわからないですよね。

消費税増税の件でいえば、民主党政権時の三党合意の中で、「最終的な増税実施の判断はそのときの政府が行う」と定められているわけですから、実施するも延期するも、安倍内閣の判断で決めればいいわけで、選挙で国民の信を問う必要はありません。
ここであらためて国民の声を聞くのは、民意に責任を擦り付ける責任逃れといってよく、一内閣で2度の増税をして支持率を下げたくないといった腹が見え見えです。
時期延期といえば聞こえがいいですから、賛成の声が多いでしょう。
ずるいやり方ですね。

アベノミクスの是非については、私はもとより門外漢なので、ここで持論をたれるほどの知識を持っていませんが、2年前の政権発足時からわずか数ヶ月で見せた好調ムードから思えば、期待ほどの効果は得られていないというのが現状なんでしょうね。
ただ、ここでこの2年間が無駄だったのかどうかを我々に問われても困ります。
そもそも経済政策なんてものは、これまで歴代内閣があらゆる手段を講じて来てもままならなかった問題で、国民はアベノミクスに期待をよせながらも、そう簡単にはいかないだろうというのも想定内だったと思います。
なにより、アベノミクスは安倍政権の看板政策であり、安部総理が総理で在り続ける以上、誰になんと言われようと信念を持って推し進めるべき政策なんじゃないでしょうか?
「景気」の気は“気”だ・・・などと言われますが、2年前、総理が“気”を示しただけで、株価があれだけ動いたことには驚きました。
“気”を緩めたら終わりですよ。
これも、消費税増税の件と同じく、民意に責任を擦り付けようとしているとしか思えないですね。
もしアベノミクスで効果が得られなくても、有権者の皆さんが信任したのだから、責任は国民の皆さんにります・・・的な・・・。
そんな弱“気”では、やっぱアベノミクスは駄目かもしれませんね。

あと、先ごろ不透明な政治資金の問題で大臣を辞任した小渕優子さんも、また自民党公認での出馬が濃厚のようですね。
お父さんから引き継いだ強力な地盤を持つ彼女ですから、たぶん当選は間違いないでしょう。
で、それを持ってして「禊はすんだ」ことになるんでしょうね。
なんか、また以前の悪しき自民党政権時代の復活のように思えてなりません。

いずれにせよ、今の野党相手では、自民党の勝利は動かないでしょう。
どんな「大義」の理由をつけようと、勝つことが約束されたなかでの「大義」ですからね。
確実に勝てる相手と勝負して、その勝利をネタに、政策も禊もすべて民意を得たという答えにすり替える・・・。
ときの政権の常套手段ともいえますが、こういうのを「コスい」と言うんですよ。
ハッキリ言って、「大義」の真相は「党利党略」でしかなく、そのために掛かる経費は、実費だけで700億円とも聞きます。
これこそ税金の無駄遣いですよね。

そんな見えすいた「党利党略」に付き合わされるほど、師走の日曜日は暇じゃありません。
きっと低い投票率になるんじゃないでしょうか。
年末のクソ忙しい時期に、無意味なことをやってくれるものです。

~追伸~
選挙は12月14日だそうですが、その日はわたしが愛してやまない大河ドラマの最終回の日。
でも、衆院選となれば、NHKはその時間、開票速報でしょうね。
ドラマはその後にやるのか前にやるのか知りませんが、たぶん放送中も、「○○○○氏当選確実」といったテロップが流れまくるんでしょうね。
わたしにとっては、それがいちばんの迷惑です(泣)。


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by sakanoueno-kumo | 2014-11-22 20:28 | 政治 | Comments(2)  

憲法解釈変更による集団的自衛権の行使容認に思う、未来の戦前責任。

先般、安倍晋三内閣が臨時閣議を開き、集団的自衛権の行使を容認する憲法解釈変更を決定しましたね。
これにより、「専守防衛」を堅持してきた戦後日本の安全保障政策は、大きく変わることになります。
まさに、ここが日本の歴史的転換点といえるでしょう。

集団的自衛権云々については、さまざまな意見があるでしょうし、たいへんデリケートな問題でもあるので、わたしの浅薄な知識で軽はずみな私見を述べることは控えますが、ただ、このたびの安倍内閣のやり方については、少なからず不安を感じざるを得ません。
憲法の解釈変更によって法律が変えられるのであれば、それはもはや立憲主義の崩壊といえるのではないでしょうか。
そもそも立憲主義とは、国民個々の自由と権利を守るため、憲法で権力者を拘束するためのものです。
その権力者が権力を使って憲法の解釈を変えるというのは、明らかに本末転倒でしょう。
一昨日より「暴挙」という言葉が飛び交っていますが、決して大げさではないと思います。

安部首相は記者会見で、
「海外派兵は一般に許されないとの原則は全く変わらない。日本が戦争に巻き込まれる恐れは一層なくなる」
「自衛隊がかつての湾岸戦争やイラク戦争での戦闘に参加するようなことは、これからも決してない」

と言っていましたが、あるいは安倍政権のあいだはそうかもしれませんが、このたび安倍内閣が憲法解釈の変更を断行したように、10年後、20年後の政権が、集団的自衛権を拡大解釈することだってあり得るわけです。
かつて天皇陛下の統帥権を関東軍が拡大解釈したことにより、何が起こったかを思い出してください。
解釈の変更とは、そういうことです。

予算案や増税案など、ときには強行採決を必要とする事案もあるでしょう。
世論がすべて正しいというわけではありません。
しかし、それらと安全保障政策を同じように考えてはならないんじゃないでしょうか。
国の根幹に関わる問題ですから。
どんなに険しい道でも、国民投票、改憲の順序を踏むべきだったでしょうし、それで国民の理解を得られないようであれば、それが「この国のかたち」だということです。
国のかたちを変えるというのは、容易ではありません。
高い支持率を武器に強行採決していい問題では決してないと思います。

政府与党の多くの先生方が挙って崇拝する故・司馬遼太郎氏は、晩年の対談集内で、現憲法について次のように語っています。
「押しつけとかいろいろ悪口いう人もいますが、できた当時・・・自分が生きているあいだにこんないい憲法ができるとは思わなかった、と感じました。今でもその気持は変わっていません」
また、90年代に入って改憲論「普通の国」論が強まりはじめたことに対しても、司馬氏は次のように述べられています(「普通の国」とは、普通に軍隊を持って自国を自軍で守れる国ということ)。
「わたしは『普通の国』などにはならないほうがいいと思っています。」
「日本が特殊の国なら、他の国にもそれを及ぼせばいいのではないかと思います。」
「ぼくらは戦後に『ああ、いい国になったわい』と思ったところから出発しているんですから、しかも理想が好きな国なんですから、せっかくの理想の旗をもう少しくっきりさせましょう、といえばいいんです」
(『日本人の器量を問う』=『司馬遼太郎対話選集・四』)


司馬氏が、決して左寄りな思想の持ち主でないことは周知のところだと思います。
その司馬氏ですら、このように述べられていることを思えば、戦争経験のある世代の方々の憲法観というものを感じ取ることができるような気がします。
わたしたち戦後生まれの世代には、先の戦争責任はありません。
しかし、未来に起こるかもしれない戦前責任は、わたしたちにある・・・ということを、国民ひとりひとりが肝に銘じていかねばならないでしょう。
このたびの安倍内閣の決定は、間違いなく将来の歴史教科書に載る事柄です。
そのときの日本が、この安倍内閣の決定を「英断」と評しているか「暴挙」としているか、見てみたいものです。
それ以前に、日本という国がなくなっていないことを願うばかりです。


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by sakanoueno-kumo | 2014-07-03 16:15 | 政治 | Comments(4)  

自民大勝の参院選に思う、最優先課題は改憲にあらず。

予想どおり自民党の圧勝でしたね。
昨年末の衆院選で政権を奪還してから7ヶ月、とりあえずは現政権の継続を国民が望んでいるという結果と見ていいのでしょう。
国民のいちばんの望みである景気回復対策が、今のところ上手くいってますしね。
ただ、経済には疎い私ではありますが、急激な円安や株価上昇の声を聞いても、不況の世があまりにも長すぎたため、こういう報道に慣れていないせいか、どうも信用しきれないでいます。
こんなもん、いつまで続くか・・・的な。
アベノミクスは一時的な景気刺激にはなっているものの、根本的な実体経済の成長には結びつかないという専門家の人もたくさんいますし、来年の消費税増税によって急に消費が冷え込む懸念も拭いきれません。
だって、アベノミクスの恩恵を受けたのは一部の大企業だけで、まだまだ中小企業まで降りてきてませんしね。
デフレ傾向に歯止めが効いていないのも、私のように、まだ信用しきれないでいる国民が大半をしめているからではないでしょうか。

このたび自民党が圧勝したのは、今はまだ景気回復の実感がなくても、近い将来、きっと自分たちの生活に浸透してくるはず・・・その期待以外のなにものでもないと思います。
昨日の選挙で与党は“ねじれ”を解消しました。
これでほぼ思いどおりの政策を進められるわけです。
改憲論が選挙の争点になっていたようですが、自民党に投票した人すべてが改憲に賛成というわけでもないでしょう。
自民党に投票したのは、改憲への期待ではなく、アベノミクスへの期待が大半なんですね。
そのことを、安倍さんは間違えないでほしいものです。
自民大勝という国民の声に応えるには、何をすべきか・・・。
改憲の必要性も否定はしませんが、最優先課題というわけでもないでしょう。
一に景気対策、二に災害復興、その他、消費税社会福祉日中・日韓関係の改善など急務の課題は山積みです。
改憲は安倍さんの政治生命を賭けた理念なんでしょうが、国民が安倍政権を支持しているのは、まずは景気回復への期待だということを忘れないでほしいですね。
それを忘れて、今回得た多くの議席を乱用するような政策を進めると、民主党政権の二の舞になるということを肝に銘じてほしいと思います。
「おごる平家は久しからず」です。

一方で、野党勢力を見てみると、国民の失望感を背負った民主党が大幅に議席を減らしたのは大方の予想どおりでしたが、昨年末の衆院選で台風の目となった日本維新の会が、イマイチ振るいませんでしたね。
やはり、橋下徹代表の一連の問題発言がまずかったんでしょうね。
こちらはまさに、「口は災いの元」という言葉がピッタリです。
ただ、わたしが思うに、維新の会が伸びなかったのはそれだけが理由ではないようにも思います。
消費税にしても改憲にしても公共事業にしても、自民党との違いがよくわからないんですよね。
だったら、自民でいいんじゃないの?・・・的な。
そのあたりは、自民党がこれほど大勝しているにもかかわらず、まったく対極に位置するはずの共産党が議席を増やしたという結果を見てもわかるんじゃないでしょうか。
つまり、有権者が求めているのは「白か黒か」で、わかりにくいグレーにはあまり魅力を感じないということでしょうね。
ひたすら「脱・原発」を訴え続けたタレントの山本太郎氏が当選したのも、同じ理由だと思います。

山本太郎氏で思い出しましたが、今回はタレント候補者が少なかったですね。
昔は選挙の目玉になったりもしてましたが、近年は有権者側もウンザリしていたところでしたから、どの政党もそんな空気をよんだのでしょう。
そんななか、維新の会からは、いまさらながら元プロレスラーのあの人が出馬していましたね。
「元気ですかぁ?! 元気があれば何でもできる。1、2、3、ダァー!!!」・・・って、もう勘弁してくれって感じです(苦笑)。
この方を擁立しても、維新の会としてはマイナスイメージでしかなかったように思うんですけどね。

あと、今回は小沢一郎氏の影が薄かったですね。
テレビの党首討論会などでもほとんど目立たなかったし、マスコミの取り上げられ方も寂しいものでした。
良きにせよ悪しきにせよ、平成の選挙の歴史はずっとこの人と共にあったといっても過言ではないと思いますが、前回の衆院選といい今回といい、さすがに小沢神通力も賞味期限切れのようですね。

とにもかくにも、おそらくこれからしばらく国政選挙はありません。
久しぶりの長期政権になりそうな予感がする安倍晋三内閣
決して過信することなく期待することにしましょう。



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by sakanoueno-kumo | 2013-07-22 18:48 | 政治 | Comments(0)  

橋下徹大阪市長の慰安婦問題をめぐる発言について思う。

橋下徹大阪市長の慰安婦問題をめぐる発言から1ヶ月近く経とうとしていますが、いまだ沈静化することなく波紋を広げています。
慰安婦制度を容認するかのような発言は、韓国、中国などの近隣国からの反発を買い、沖縄の米兵に風俗業の活用を勧めたという発言は、売春・買春の勧めととられ、アメリカからも白眼視される始末。
国内でも党派を超えて橋下氏の発言を批判する声があとを絶ちません。

過激な発言は橋下氏の売りで、これまでもたびたび「失言」といっていい過激な発言で注目をあびてきましたが、普通であれば失脚してもおかしくないような「失言」でも、巧みな弁舌と攻撃的な姿勢で、それを逆に人気の源に変えてきました。
しかし、このたびの「失言」は、これまでとはかなり状況が違います。
橋下氏を応援してきたタレントさんやキャスター、コメンテーターの人たちも、今回は批判側に回るかたが多いようですし、何より、人間性が問われる失言ともいえるでしょう。
さすがの彼も、今回はかなりピンチのようです。

先の戦争における慰安婦問題については、いろんな見解があるでしょうし、ここではあえて橋下氏の発言を肯定も否定もしません。
中韓はもちろん、左翼系の団体や人権団体は強く反発しているようですし、橋下氏の発言に一定の理解を示す人でも、「彼のいいたいことはわからなくもないけど、公の場での公人の発言としてはちょっと・・・。」というのが率直な感想でしょう。
あまりにも唐突に失言した感は否めず、しかもかなり舌足らずな部分が多く、結局のところ敵を多く作っただけで、いったいなんであんなこと言ってしまったのか、何が目的だったのかよくわからないですね。

これまでの橋下氏の過激発言は、その言い方には多少の問題があったにせよ、これまで既得権益を持っていた人を敵とし、それを厳しく批判することで市民の人気を得てきました。
彼なら、閉塞感のあるいまの社会を変えてくれるんじゃないかと・・・。
ところが今回の発言に関して言えば、これまでのように「既得権益との戦い」という構図にはまったく当てはまらず、ただただ場当たり的な暴言で、その結果多くの敵を作っただけで、橋下氏ならびに維新の会の評価を著しく下げただけのものです。
この影響はかなり大きいですよ。
このままでいけば、来月の参院選では維新の会にとってかなり厳しい向かい風になりそうですし、そうなると、もともと橋下人気で求心力を保っていた集団ですから、その橋下氏の人気の低下は党の崩壊にもつながりかねません。
相変わらず民主党への失望と批判の声は大きく、おそらく参院選では多くの議席を減らすことになるでしょうし、このうえ維新の会がズタズタになれば、自民党の一人勝ちになるのは間違いないでしょう。
依然として高い支持率を維持している安倍晋三内閣で、私も現在の政権を支持するひとりですが、こういうかたちでの議席独占状態は、決して健全な民主主義の姿ではない、とは強く思うところです。
橋下氏のやらかしたこの度の失態の余波ははかりしれません。
もうちょっと賢い人だと思っていたんですけどね。

とにもかくにも、今回の落とし前のつけかたを間違えると、橋下氏の政治生命の終わりにさえつながりかねない気がします。
このピンチをどう乗り越えるか、もうしばらく見てみることにしましょう。
ここで潰れるようでは、彼の政治家としての器は所詮その程度だったということ、大阪から日本を変えるなんて、どだい無理な話だったってことでしょうね。
かれが政治家として大成できるかどうか、いまが正念場といえるでしょうか。


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by sakanoueno-kumo | 2013-06-07 18:31 | 政治 | Comments(5)  

衆院選の自民圧勝に思う、小選挙区比例代表並立制の是非。

自民党圧勝でしたね。
勝敗の結果は大方の予想どおりでしたし、私も民主党政権には一刻も早くピリオドを売って欲しいと思っていたひとりですが、これほどまでの大差がついたのには驚きました。
これを「小選挙区の怖さ」と言って片付けてしまっていいんでしょうかね。
この度の選挙で全480議席中、自民、公明両党で325議席を獲得し、衆院で再可決が可能な3分の2を上回る議席を確保したわけですが、小選挙区の結果をよくよく見てみると、得票数約6000万票中、自民党の獲得票数は約2500万票
得票率にして約43%に過ぎません。
ところが獲得議席数で見ると、小選挙区300議席中、自民党が237議席ですから、なんと79%の占有。
つまり、4割の得票で8割の議席を確保したわけです。
3年前の政権交代のときも、民主党は5割に満たない得票で7割の議席を獲得しましたが、今回はあのとき以上の結果です。
これってどうよ!・・・と思いません?

比例区に目を移してみると、自民党の得票率は約28%にすぎず、獲得議席数は57議席で獲得議席率にすると31%ほど。
前回の55議席から2議席だけ伸ばしたに過ぎず、3年前の民主党の42%にははるかにおよびません。
こうして見ると、比例区の方がまだ民意に近い結果といえるでしょうか?
どう見ても、自民党がこれほどまでに圧勝するような世論ではないことがわかります。

勘違いしないでほしいのは、私は自民党の政権奪回を快く思っていないわけではなく、むしろそれを望んでいたひとりです。
ずいぶん前から民主党政権には辟易していましたし、橋下徹大阪市長の率いる日本維新の会にも(あえて石原慎太郎氏といわず橋下徹氏といいます)期待はしたいところですが、民主党政権でガタガタになってしまった外交面を建てなおしてもらうためには、経験不足な第三極よりも海千山千の自民しかないだろう・・・といった思いです。
その意味では、望みどおりの結果になったといえるのですが、しかしながらこの圧勝の結果はいかがなものか・・・とも思ってしまうのです。

3分の2議席を占有したということは、やろうと思えばなんでも出来ちゃうわけで、原発の問題もTPP参加の是非も憲法改正も、民意がどうあれ思うがままです。
国民の4割しか支持していない政権に、それほどの力を与えていいのでしょうか?
これってひとつ間違えれば、めちゃめちゃ怖いことだと思いませんか?

これは予てから思っていることですが、私は国会議員に選挙区があること自体おかしいと思っています。
国のために働く代議士に地元なんて必要ないんじゃないの?・・・と。
選挙区なんてものがあるから、地元利益主義利権政治が生まれるんじゃないか・・・と。
その意味では国会議員は皆、比例区でいいんじゃないか・・とまで思うわけです。
よく、「比例代表制なんていらない」といった声を耳にしますが、それは選挙区で死んだはずの人が比例区で復活するといったゾンビ議員を生む制度に問題があるわけで、比例区そのものの制度に問題があるわけではないと思います。
たしかに当選順位など決め方には多少の問題点はありますが、少なくとも比例区の場合、地元に媚びを売る必要はないわけで、そのほうが純粋に国政に臨めるんじゃないでしょうか?
巷では選挙区による1票の格差が問題視されていますが、それ以前に、このような民意に沿わない極端な結果を生む小選挙区制度を見直す必要があるんじゃないでしょうか?

いずれにせよ、第二次安倍晋三内閣が間もなく発足します。
「日本を取り戻す」のスローガンのとおり、一刻も早く日本を建てなおしてほしいものです。
繰り返しますが、新政権は獲得議席ほどの期待を国民から得たわけではないということを肝に銘じておくべきでしょう。
それ、すなわち、ひとたび期待を裏切るような政治になると、たちまち逆風に晒されることになる・・・と。
今度はお腹が痛いとかいって途中でケツを割らないように・・・。


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by sakanoueno-kumo | 2012-12-18 02:04 | 政治 | Comments(0)  

韓国の竹島親書返送の非礼に対する、金持ち喧嘩せず外交の日本。

竹島問題がややこしいことになっていますね。
こういう問題であまり軽はずみな意見を述べると、当ブログまでややこしいことになってしまうのでずっと静観していましたが、今日のニュースを聞いて少しだけ私見を。
野田佳彦首相が李明博大統領宛てに送った親書を同国が返送してきた問題について、日本政府は郵便返送されたこの親書を受け取り、再び送り返すことはしない方針を決めたそうですね。
その理由について「これ以上、親書を巡るやりとりが続くのは我が国の外交の品位を考えた場合、好ましいものでない」とのこと。
つまり、「金持ち喧嘩せず」ですね。

私はこれで正解だと思いますよ。
韓国が親書を突き返すといった国際外交上例のない非礼な行為に出たことに対し、日本側は親書を持参した在日韓国大使館職員に対して、外務省敷地内への立ち入りを拒否するという日本にしては珍しい喧嘩腰の態度を示しました。
それに対して韓国は、今度は親書を郵便書留で送り返すといった考え難い非礼に出たわけですが、これをまた日本が受取拒否などしたら、それこそ韓国と同じレベルで、幼稚な子どもの喧嘩になります。
どちらかが大人になって事の収拾を図るべきで、この場合、向こうより先にこっちが折れたほうが、諸外国からのイメージも良くなるでしょう。
この日本政府の対応について、おそらくまた「弱腰外交」といった批判の声が上がるでしょうが、少なくとも今回は、韓国大統領の数々の行き過ぎた言動に対して遺憾の意を表す親書を送り、突き返されたものの日本側の毅然としたメッセージは向うに伝わったはずです。
これ以上、感情的な対立姿勢で事に臨んでも、日本にとって得することは何ひとつありません。
それとも、「弱腰外交」と批判する方々に聞きますが、これ以上事を荒立てて、戦争でもおっぱじめますか?
その場合、あなた方が戦線の最前線に立ってくださいよ!
それが嫌なら、この辺で大人の対応をすべきですよ。
韓国が通常あり得ない非礼な態度で突き返した親書を日本は粛々と受け取ることで、韓国の礼節をわきまえない19世紀レベルの幼稚な外交能力を世界に知らしめ、同時に日本の成熟した国家としての姿勢をを世界にアピールすることになります。
外交は感情論で臨むべきではありません。
わが国にとって何が国益に繋がるかで、事にあたるべきなんじゃないでしょうか。

私は、竹島は日本の領土だと思っています。
なぜそう思うのかと聞かれたら、鬱陵島云々の歴史解釈など色々とありますが、突き詰めれば、「日本人だから」です。
日本人である以上、日本人の一般的歴史観を信じるのは普通のことですよね(一部そうでない方もいますが)。
でも、同様の質問を韓国人にしたら、きっとこう答えるでしょう。
「韓国人だから」だと。
そんな問題を日本側の理屈で解決しようなんて、どだい無理な話なんですよ。
そもそも国際社会の場で正論なんてものは存在しませんし、正史なんてものもありません。
平たく言えば、強い方の主張が正論になるのです。
憲法で戦争を禁じられているわが国が外交の場でできることは、ひたすら事を荒立てないように務め、どんな言いがかりをつけられても感情的にならず、大人の態度で臨んで国際世論を味方につけることしかないでしょう。
まさしく「金持ち喧嘩せず」です。
その意味で、今回の日本政府の対応を私は支持します。

もうひとつ東シナ海でもややこしい問題を抱えていますが、あちらの方は現状わが国が実効支配しているわけですから、竹島問題よりもっと大人の対応ができるはずです。
とかく過激な論調になりがちな領土問題ですが、国の指導者たちは、冷静になってとるべき道を選んでほしいと思います。

毎年8月になると聞こえてくる「戦争反対」の叫びや「戦争責任」の追及の声。
一方で、この度のような近隣諸国の非礼な行いには過激な論調があとを絶ちません。
こういった話題になると、私はいつも思うことがあります。
戦後生まれの私たちには、先の戦争の戦前責任も戦後責任もありませんが、未来に起こるかもしれない戦争の戦前責任は、私たちにもある・・・と。


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by sakanoueno-kumo | 2012-08-24 18:50 | 政治 | Comments(2)