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なでしこジャパンは惜敗の「銀」。今後は世界のトップで居続ける課題。

なでしこジャパンは女子ワールドカップ(W杯)に続く2年連続世界一の快挙達成を惜しくも逃した。聖地ウェンブリー競技場に詰め掛けた五輪女子サッカー史上最多となる8万203人の大観衆の前で、力の限りを...
日本国民の多くを寝不足にした「なでしこジャパン」ですが、残念ながら決勝で米国に1−2で敗れ、惜しくも銀メダルに終わりました。
史上初のワールドカップとオリンピックの2冠達成を期待して、おそらく多くの日本にいるファンが夜更かし(あるいは早起き)して応援していたと思いますが、残念ながら「金」にはあと1歩及びませんでしたね。
内容は決して負けてなかったと思いますし、“たられば”を言えば、ホイッスルを吹いて欲しかった場面がいくつかあり(たとえば、PKエリア内での米国チームのハンドや、同じくPKエリア内で完全に抱きつかれて妨害されていた場面)、敗れたけど負けた気がしない悔しい結果でした。
まあ、審判のジャッジ云々を言い出せばキリがないんですけどね。
ただ、勝敗を左右したかもしれない重要なジャッジだっただけに、なんとも釈然としない思いが残ってしまいました。
でも、われわれファンが思っているほど、当の選手たちは引きずってはいないようですね。
結果は惜しくも負けてしまいましたが、オリンピックの決勝の舞台に上り、どうあれ自分たちの力を十分に出し切った・・・。
そこに一番の達成感があるのであって、結果は結果でしかない・・・といったところでしょうか?
負けたといっても銀メダル、日本女子サッカーとしては史上初のメダル獲得です。
胸を張ってほしいですね。

昨夏のワールドカップで男女通じて初の世界一に輝いてから、この1年メディアにひっぱりだことなり、さらには国民栄誉賞まで贈られ、常に話題の中心にいた「なでしこ」たち。
おそらくこの1年、彼女たちの生活は一変したことでしょうね。
かくいう私も、オリンピックかワールドカップでしかサッカーを観ることはありませんから、1年前までは澤穂希選手くらいしか知りませんでしたし、たぶん、私と同じレベルのにわかファンは多いんじゃないでしょうか。
ついこの前まではさして知名度がなかった彼女たちが、いきなり有名スター選手となり、多くのスポンサーがつき、多くの期待をかけられる立場となったわけですが、それはプロアスリートとして幸せなことではありますが、一方で肩に伸し掛かる重圧というのも何十倍も重いものになったんじゃないでしょうか。
さして期待されずに臨んだ昨夏のワールドカップと、国民の期待を一身に背負って臨んだ今回のオリンピックの舞台では、彼女たちの感じるプレッシャーは比べ物にならないものだったんじゃないかと・・・。
それだけ期待された舞台で、昨夏の成績が決してフロックではなかったことを証明してみせた。
その意味で、今回の「銀」は昨夏の「金」より価値の高いものなんじゃないかと私は思います。
これはサッカーに限らずですが、期待されて結果を残してこそ、“真の実力者”といえるのではないでしょうか。

この度のオリンピックで真の実力者となった「なでしこ」たち。
その「なでしこ」の象徴的存在の澤穂希選手の引退なども囁かれていますが、いずれにせよ、いまのメンバーたちがずっと「なでしこ」で居続けることはありません。
今度は、その実力を次世代にも維持・継承し、世界のトップで居続ける課題に向かうことになります。
奇しくも彼女たちが「銀」となった同じ頃、かつてはお家芸といわれた日本女子バレーが、1976年モントリオール大会以来36年ぶりの決勝進出を目指して臨んだ準決勝に敗れ、3位決定戦に回ることが決まりました。
日本のサッカー女子も「昔は強かった」なんてことを言われないよう、個人・組織ともにスキルアップしていってほしいですね。

なにはともあれ、銀メダルおめでとうございます。


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by sakanoueno-kumo | 2012-08-10 15:23 | 他スポーツ | Trackback | Comments(0)  

なでしこジャパンの決勝進出は、勝利の女神のおかげか五輪の魔物の仕業か?

【ロンドン共同】ロンドン五輪第11日の6日、サッカー女子の日本は準決勝でフランスを2―1で破って決勝に進出、初メダルとなる「銀」以上を決めた。決勝は3連覇を狙う米国戦。レスリング男子グレコローマ...
ロンドンオリンピックのサッカー女子準決勝で日本代表「なでしこジャパン」はフランス代表チームを2−1で破り、初の決勝進出を決めました。
これにより必然的に日本女子サッカー初のメダル獲得が確定しました。
あとはその色だけですね。
試合後のインタビューで澤穂希選手は、「ここまで来たら一番輝く色のメダルを目指します。」と語っていましたが、言うまでもなく日本のファンが期待する色も昨年のワールドカップと同じ一番輝く色のメダルです。
決勝の相手はオリンピック3連覇を目指すアメリカに決まったようですが、まさしく、昨年のワールドカップの決勝戦の再現ですね。
これに勝って、史上初のワールドカップとオリンピックの2冠達成を決めてほしいものです。

それにしてもフランス戦は手に汗握る戦いでしたね。
あれは心臓に悪いですよ(苦笑)。
ゲーム内容を簡単に振り返ると、前半は日本が主導権を握りながらもなかなかシュートまで持ち込めずにいましたが、前半30分過ぎにゴール前に送った宮間あや選手のフリーキックがフランスGKのキャッチミスで混戦となり、こぼれ球を大儀見優季選手が押し込んで先制。
1-0で折り返した後半開始早々、またも宮間選手のフリーキックに阪口夢穂選手が頭で合わせてゴール。
2-0となったこの時点で、寝不足の私は寝ようかどうか迷いましたが、もう1点取るまではやはり安心できないと思い、もうちょっと観ることにしました。

ところが、ここからフランスの怒涛の攻撃が始まり、とても寝れるような状況ではありませんでした。
前半主導権を握っていた日本の中盤は機能しなくなり、逆にフランスが中盤を支配していとも簡単に縦パスを通すと、個人技勝負に持ち込む力押しで日本ゴールに迫ります。
なんでああも極端に形成が変わっちゃうんでしょうね。
2点を守りたい日本と追いつきたいフランスというあの展開で、日本はどうしても守備重視になるのはやむを得ないにしても、ずっと攻められっぱなしではいずれ失点しますよ。
案の定、後半30分過ぎに右サイドを崩されて1点返され、その直後にPKを与えてしまったときには、誰もが同点を覚悟したんじゃないでしょうか?
まさかの失敗でしたね。
あれは“勝利の女神”が日本に微笑んだのか、あるいは“オリンピックの魔物”がフランスを襲ったのか、どっちでしょうね?
TV画面では、キックと同時にフランス陣営が両手を上げて喜びを表す体勢に入ったものの、次の瞬間予想外の失敗によって上げた手の収めどころを失い、両手を上げたままなんとも言えないリアクションをとる滑稽な姿が映し出されていましたが、誰だってああなりますよね。
だってGKの福元美穂選手は完全に逆をつかれてましたから。
女神のおかげか魔物の仕業か、いずれにせよ、あそこがターニングポイントでしたね。
なでしこたちの執念が、女神か魔物を呼び寄せたのかもしれません。
まさに「逃げ切った」という言葉がピッタリの紙一重の勝利でした。

大舞台では、ある種の神憑り的な力がはたらいたとしか思えない出来事が起こることがままあります。
言い替えれば、そういった力を味方につけることが出来た者が、勝利者となり得るのかもしれません。
神の力を味方につける念仏は、勝利への執念です。
日本とアメリカ、どちらの執念が強いか・・・9日の決勝戦を楽しみにしましょう。


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by sakanoueno-kumo | 2012-08-07 14:01 | 他スポーツ | Trackback | Comments(0)  

バドミントン無気力試合に見る、1次リーグ+決勝トーナメント方式の考察。

ロンドンオリンピックのバドミントン女子ダブルスで決勝トーナメント進出を決めたはずの中国、韓国、インドネシアの4ペアが、「無気力試合を行った」として失格処分となり、連日話題になっています。
無気力試合=故意に試合で負けようとした、ということですね。
無気力試合を行った理由は、決勝での組み合わせが有利になるための作戦だったとか。
詳しくいえば、決勝トーナメントでは予選リーグ1位と2位があたる仕組みになっているため、通常であれば予選を1位で通過した方が決勝で楽な相手と対戦できるはずですが、先に順位が決まった別の予選リーグの結果次第では、1位で通過するより2位で上がるほうが楽だったりする場合もあるわけです。
今回の場合も、たまたま優勝候補と目されるペアが別の予選リーグで2位通過してしまったことにより、後発のペアがそれらと当たらないため、あえて2位通過を狙ったというものでした。
つまり平たく言えば、勝つために負けようとしたわけです。

この行為に世間や有識者からの風当たりは厳しいようで、「スポーツマンシップに反する」とか「オリンピックを冒涜している」などの声が後をたたず、事態を重く見た世界バドミントン連盟は、該当する選手を失格処分としました。
たしかに試合の映像を見れば、サーブを故意にネットにぶつけたり、わざとアウトにしたりといった酷い内容で、見ていて気持ちのいいものではありませんでしたね。
でも、私は彼女たちの作戦は当然の判断だと思います。
失格になった4ペアは、いずれも既に1次リーグ突破が決まっていました。
ここで勝っても負けても決勝に進めるのなら、有利な道を選択するのは当然でしょう。
悪いのは彼女たちではなく、この1次リーグ+決勝トーナメントという方式自体に問題があるのではないでしょうか?

そもそも、スポーツの世界で似たようなことは当たり前のようにあります。
たとえば陸上競技でいえば、決勝を見据えて体力温存のために予選を流すのは当然の行為で、ウサイン・ボルト選手が1次予選から世界記録並の走りを見せるなんてことはあり得ません。
予選は勝つためのものではなく、決勝に進むためのものですから。
あれは「無気力試合」ではないんですか?

先日、1次リーグ2位通過で決勝進出を決めた日本女子サッカー代表「なでしこジャパン」も、1次リーグ最終戦の南アフリカ戦は「引き分け狙い」だったと佐々木則夫監督が記者会見で述べていましたよね。
決勝トーナメント初戦での長距離移動を避けるためだったとか。
あれなんかも、見方によれば「無気力試合」なんじゃないんですか?
だって、勝ちに行ってないんですから。

こうして見ても、予選というのは決勝に進むための戦いであり、その予選通過を確実にした場合、次は決勝をどう有利に戦うかを考えるのは、当たり前の戦略です。
だいいち、「故意に負けた」なんて、どうやって証明できるのでしょう?
今回の場合、対戦した両チームとも「負け狙い」だったため、あのようなあからさまな酷い試合となってしまいましたが、仮に片方だけが「負け狙い」だったら、無気力を悟られることなく上手く負けられたんじゃないでしょうか?
その場合、失格処分にはならない?
それっておかしくないですか?

そもそも1次リーグ+決勝トーナメントの方式は、このような事態が起こりうる制度です。
それを防ごうと思うのなら、すべてトーナメントで行うべきでしょう。
1度負けたらそれで終わり、実に単純明快でわかりやすく、よほどの実力差がない限り手を抜くことはできません。
高校野球と同じですね。
ただ、トーナメントの場合は一発勝負ですから、往々にして番狂わせを生みます。
その点、リーグ戦は総当り方式ですから、ほぼ実力で決まるといっていいでしょう。
そこで考案されたのが、この1次リーグ+決勝トーナメントの方式だと思うんですね。
まずは1次リーグで実力者を選び、その選ばれた実力者のみで真剣勝負のトーナメントを戦う。
実によく出来た方式だと思いますが、一方でこの度のような戦略を生むのも事実です。
いずれの方式にも一長一短があって、これがベストといったものはないんですよね。
今回焦点となった選手たちは、現行の制度のなかでどう有利に戦うかを考えた上での行為だったわけで、それで失格処分は、あまりに気の毒というほかありません。

いずれにせよ、タイム制で引き分けがあるサッカーなどの競技と違って、バドミントンのような時間制限なしで必ず勝敗が決するラリーポイント制の競技には、この制度は向いてなかったのかもしれませんね。
4年後のリオデジャネイロ大会では改善を望みます。


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by sakanoueno-kumo | 2012-08-04 00:06 | 他スポーツ | Trackback | Comments(2)  

夏休み播磨路紀行 その1 「なでしこジャパン」ならぬ「なでしこの湯」

まだまだ残暑が続いていますが、暦をみれば来週は彼岸入り、もう秋なんですね。
この夏の一番の話題といえば、何と言っても女子サッカー「なでしこジャパン」の乙女たちだったんじゃないでしょうか。
7月に男女を通して日本初のワールドカップ優勝を果たして以降、連日のように彼女たちの動向が報じられ、8月には国民栄誉賞のこれまた史上初の団体受賞が決定し、そんな注目されたプレッシャーの中、先週には中国・済南で開催されていたロンドン五輪アジア予選において、見事1位通過五輪出場権を獲得しました。
そもそもW杯か五輪のときぐらいしかサッカーを観ない私が、彼女たちの名前をほとんど覚えてしまうほどですから、如何にこの2ヵ月間の露出度が高かったかがわかります。
2011年夏の顔は、間違いなく「なでしこジャパン」の乙女たちだったでしょうね。

e0158128_11142892.jpgさて、そんな今年の夏の顔に肖ったわけではありませんが、夏休み中、神戸市西区にある太山寺温泉「なでしこの湯」に宿泊してきました。
「なでしこジャパン」とは、まったく何の関係もありません(笑)。
冒頭の話は、なでしこつながりの枕ということで(笑)。


e0158128_11193698.jpg「なでしこの湯」という名称の由来は、この旅館から歩いて5分の場所にある太山寺からきたもの。
太山寺は、藤原鎌足の孫である藤原宇合が8世紀に建立したと伝わる天台宗の寺院で、本堂は神戸市内で唯一の国宝指定建造物です。
周辺は「太山寺風致地区」として自然景観が保護されているため、境内の内外には原生林が残る深森で、ひょうごの森百選にも選ばれ、春は、秋は紅葉の名所として知られています。

e0158128_11262998.jpgこの日はあいにくの雨で、しかも一緒に宿泊していたのが寺院などには全く興味のない13人の子どもたちで(この日は私がコーチをする少年野球チームの合宿でした)、残念ながら太山寺の散策とはいきませんでしたが、夜には寺までの道で子どもたちの肝だめしを行い、私は重要文化財の山門に潜んで脅かし役をしました。
真っ暗で何も見えず、蚊に刺されに行ったようなものでしたが(苦笑)。
太山寺には、子供の頃に遠足で行った記憶はあるのですが、その後は近くに住みながら訪れたことはなく・・・。
また、昼間に一人で散策してみようかと思っています。
(←入口横には無料の足湯もあります。この日は雨だったので利用客はいませんでしたが、普段は結構賑わっているとか。)

太山寺のほど近くに、「布施畑」という地名の地域があります(最近では、阪神高速と明石海峡大橋を結ぶ布施畑ジャンクションで知られている地名です)。
この辺りは、その昔は摂津国と播磨国の国境に位置しており、幾度となく摂播国境の争論の的になり、豊臣秀吉時代の検知によってようやく決着がついたといわれます。
「布施畑」は、その昔は「野村」という地名でしたが、室町幕府三代将軍・足利義満の側室が眼病に罹った際、太山寺薬師仏に祈り、奥の院の霊泉で目を洗ったところ、たちどころに治癒したので、お布施として太山寺に寄進したことから、「布施畑」という地名になったとか。
現在でも太山寺は、「病気治療・眼病治療・安産・いぼ治療」に御利益があるとして多くの人が訪れているそうです。

e0158128_11351516.jpg翌日は小雨が降る中、屋外バーベキューを強行しました(涙)。
食材や飲み物や、すべて用意してしまってますから、中止するわけにもいかず・・・。
雨の中ビーチパラゾルを何本も立ててバーベキューをしている姿は、他の人から見れば、滑稽な集団に見えたことでしょう(苦笑)。
まあ、そんなこんなもまた、子どもたちにとっては良い思い出になってくれることを期待します。

この夏の「なでしこジャパン」の活躍により、名前つながりで「なでしこの湯」もテレビで紹介されていたようです。
少しは「なでしこ特需」があったかもしれませんね。
「なでしこジャパン」の乙女たちも、マスコミから追っかけまわされて、そろそろ疲れが溜まってきたころではないでしょうか。
五輪出場権も獲得したことですし、ここらで少し骨休みをさせてあげたいですね。
あっ、できれば彼女たちも、「なでしこの湯」で疲れを癒してほしいものです(笑)。

夏休み播磨路紀行 その2 波賀温泉「楓香荘(ふうかそう)」
夏休み播磨路紀行 その3 日本の滝100選「原不動滝」
夏休み播磨路紀行 その4 戸倉峠名物「滝流しそうめん」
夏休み播磨路紀行 その5 家原遺跡公園「古代村」

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by sakanoueno-kumo | 2011-09-15 12:00 | 神戸の史跡・観光 | Trackback(1) | Comments(0)  

なでしこジャパンの国民栄誉賞授与に思う。

サッカー女子ワールドカップで優勝した日本代表チーム「なでしこジャパン」に、国民栄誉賞が授与されることが正式に決まったそうですね。
団体での受賞は今回が初めてだとか。
たしかに、男女通じての初のW杯制覇という快挙を成し遂げ、東日本大震災以降テンションが下がりっぱなしだった国民に、立ち上がる勇気と希望を与えてくれた彼女たちの活躍は素晴らしいもので、後の世に語り継がれるべき偉業だと思います。
ですが、国民栄誉賞といわれると、少々違和感を持ってしまうのは、私だけでしょうか。

そもそも国民栄誉賞の選考基準の曖昧さはこれまでもいわれてきたことですが、そのわりには他の勲章などよりも知名度が極めて高いのが、この賞の特徴です。
というのも、過去に受賞された18組の方々が、誰もが認める錚々たる顔ぶれだからでしょう。
最初の国民栄誉賞受賞者となった王貞治氏は、その受賞理由となった本塁打世界記録樹立の実績以上に、国民栄誉賞に選ばれたという事実が、王貞治氏の功績を確固たる地位に押し上げたといっても過言ではありません。
その後の受賞者をみても、たしかに選考基準の曖昧さは否定できませんが、「なぜ、この人物が受賞できないのか?」という批判はあっても、「なぜ、この人物が受賞するのか?」という声は、あまり聞こえてこなかったように思います。
そのことからも、いかにこの賞が権威のある賞であるかが見て取れます。

私が思うこの賞の受賞条件は、王貞治氏が受賞して長嶋茂雄氏が受賞していないことや、渥美清氏が受賞して石原裕次郎氏が受賞していないこと、長谷川町子氏が受賞して手塚治虫氏が受賞していないことなどからみるに、“記憶”だけではなく“記録”を残していることが重要な条件だと思われます。
それも、短期間の記録ではなく、長年に渡って積み重ねてきた記録や実績が必要で、たとえ大変な偉業であったとしても、一瞬の輝きだけでは評価されないものだと解釈できますし、おそらくこの賞の設立当初はそうだったと思います。
ところが、その定義に当てはまらない受賞者が出たのは、2000年のシドニー五輪・女子マラソンで金メダルに輝いた高橋尚子氏の受賞でした。
たしかに彼女の偉業はこの度の「なでしこ」たちと同じで、日本女子陸上界初の金メダルを、オリンピックの花形であるマラソンの舞台で、しかも当時のオリンピック新記録という快挙まで成し遂げての獲得という点でいえば、伝説のランナーとして後世に語り継がれるアスリートであることは間違いないでしょう。
ですが、「長年に渡って積み重ねてきた記録や実績」という観点でいえば、それまでの受賞者と比べて明らかに異色なものでした。
高橋尚子氏の受賞がありなら、たしかに今回の「なでしこ」たちの受賞もありですよね。
でも、であれば、長嶋さんや手塚さんなど、他にも受賞できる人がたくさんいるようにも思えます。

かつてシアトルマリナーズのイチロー選手が、メジャーリーグで日本人選手史上初となる首位打者を獲得したとき、小泉純一郎内閣から授与を打診されましたが、「国民栄誉賞をいただくことは光栄だが、まだ現役で発展途上の選手なので、もし賞をいただけるのなら現役を引退した時にいただきたい。」と固辞しました。
さらにイチロー選手は、のちにメジャーリーグのシーズン最多安打記録を樹立した際にも授与を打診されましたが、このときも同じ理由で固辞しています。
彼は、時の内閣の方々以上に、この賞の重みを知っていたのでしょう。

元阪急ブレーブスの福本豊氏は、当時の世界記録となる通算939盗塁を達成した際に、当時の中曽根康弘内閣から授与を打診されたそうですが、「そんなんもろたら立ちションもでけへんようになる。」といって固辞したそうです。
いかにも福本氏らしい断り方ですが(賞にかかわらず立ちションはいけませんが・・・笑)、ある意味、真理だと思います。
受賞すれば、国が認める国民の英雄となるわけですから、その地位に相応しい生き方をせねばならず、その後の人生が大変かもしれません。

高橋尚子氏は、この国民栄誉賞受賞以降、そのプレッシャーからか成績も振るわなくなりました。
彼女についていえば、もし国民栄誉賞など貰っていなかったら、五輪2連覇もあったんじゃないかと思ってしまいます。
美空ひばり氏や長谷川町子氏が受賞したとき、「なぜ存命のうちに授与しないのか」という批判の声が多く聞こえましたが、私はそれでいいんじゃないかと思うんですよ。
スポーツ選手は引退してから、文化人は死んでから、現役中に受賞するものじゃないんじゃないかと・・・。
この度の「なでしこ」たちの受賞で、女子サッカーの頂点がこの2011年W杯になってしまわないことを祈ります。


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by sakanoueno-kumo | 2011-08-05 19:52 | 他スポーツ | Trackback(1) | Comments(6)