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ダルビッシュ有投手のメジャー移籍会見に思う、サムライ不在の日本球界

先頃、MLBテキサス・レンジャーズへの入団が決まったダルビッシュ有投手が、7年間過ごした古巣・北海道日本ハムファイターズの本拠地・札幌ドームで退団会見を行い、集まった1万人以上のファンにメジャーリーグ挑戦の経緯を語っていましたよね。
そもそも、ダルビッシュ投手は以前からメジャーには興味がないと語っていましたし、数年前には「メジャーに行くぐらいならば野球を辞める」とまで断言したこともありました。
そんな彼がメジャーに行く気になった理由として、
「野球選手として相手を倒すのが仕事だが、最近は試合前から相手に『このカードで投げないでくれ』とか『絶対に打てないよ』と言われるようになった。冗談と聞いていても、これではフェアな挑戦ができなくなる」
と、日本球界への憤りともいえる心中を語り、さらには、
「僕は勝負をしたかったけど、それは相手にダルビッシュを打ってやるぞという気持ちがあって初めて成立するもの。それがなくなってきているので、野球をやるうえでモチベーションを保つのが難しくなってきた」
と、日本球界に自らの居場所が無くなってしまったことを告白していました。
私はこの言葉を聞いて、日本プロ野球の人気低迷の要因を見たような気がしましたね。
かつて、イチロー選手が日本球界にいた最後の方でも、敬遠ばかりでマトモに勝負してもらえない存在となってしまい、そのことがメジャー行きを決意した理由のひとつだったと聞きましたが、投手が打者を敬遠するのはルール上ある話ですが、打者が投手を敬遠するなんて、話にならないですね。
それだけダルビッシュ投手の力が突出していたといえばそれまでですが、ライバル不在の日本球界に物足りなさを感じてしまう気持ちも当然なんじゃないでしょうか。

野球がチームプレーの競技である以上、チームの勝利が最優先なのは大前提ではありますが、そんな中でも、個人と個人の1対1の対決の妙味というのも、野球ファンにとっては楽しみのひとつでしたし、一流の選手ならば一流の相手と対決したいと思うものなんじゃないでしょうか。
その意味では、今の日本球界に一流打者がいないということかもしれませんね。
それとも、勝利至上でデータ重視の今のプロ野球のスタイルが、1対1のライバル対決という不合理な勝負を生み出さない環境を作ってしまったのかもしれません。
考えてみれば、マー君のライバルは?・・・おかわり君の好敵手は?・・・・と考えてみても、これといって思い当たりませんもんね。

以前、3代目ミスタータイガース掛布雅之氏が、ライバルだったジャイアンツの江川卓投手との対決について語っていましたが、絶頂期の江川投手は今のダルビッシュ投手のようなもので、どのチームの主力打者でも手も足も出ない、まさに怪物的存在でした。
とくに高めのストレートの威力はハンパじゃなく、江川投手と対戦するゲーム前のミーティングでは、いつも、「高めの直球には手を出すな」という“お達し”が全選手に出ていたそうです。
ところが、そのミーティングが終わった後、当時の阪神の監督・安藤統男氏が掛布選手だけを呼び出して、「お前はあの高めの直球が打ちたいんだろう?・・・だったら、お前だけは狙っていけ!」といわれたそうです。
安藤監督にしてみれば、掛布は四番打者なんだから江川を打ち崩してもらわなければ困る、といった意味もあったのでしょうが、当時はそういった1対1の対決というものが許される時代だった、と掛布氏はいいます。
相手投手の失投を待つのではなく、その投手の最も得意とする球を打ちに行く・・・。
まさに一流と一流の、こだわりの対決ですね。

掛布選手と江川投手の対決のように、かつては村山実投手と長嶋茂雄選手、江夏豊投手と王貞治投手など、自他ともに認めるライバル関係というものがあり、勝敗とは別のところで野球ファンを楽しませてくれたものです。
近年の選手で、そういった1対1の対決に拘っていた選手といえば、清原和博選手ぐらいじゃないでしょうか。
宮本武蔵佐々木小次郎じゃないですが、そもそも日本人はそういったライバル関係が好きで、そんな武士道を愛する日本人気質に野球というアメリカ生まれの球技が受け入れられたのは、団体競技でありながら、そういった武士道的な1対1の対決があったからだと思います。
攻守入り乱れるサッカーのような競技には、あり得ない勝負ですからね。
WBCの日本代表を“サムライジャパン”なんて呼んでいましたが、ダルビッシュ投手の言葉を聞けば、今の日本球界には“サムライ”はいなくなったようにも思えます。
これは、ともすれば日本プロ野球の衰退を意味するのではないでしょうか。

ダルビッシュ投手がこれまで「メジャーには行かない」といっていた理由は、「自分は日本人であり、日本のプロ野球を観て野球が好きになったから」ということを言っていたと記憶しています。
いうまでもなく、ダルビッシュ投手は日本とイランのハーフで、そのことで少年時代はいじめられたりもしたそうです。
その彼が、自分は日本人だから日本のプロ野球に残りたい・・・といっていたわけで、その思いは純血の日本人よりもはるかに日本人らしい姿ではないでしょうか。
ちょっと活躍したらすぐにメジャー志向に走りたがる昨今の日本人選手に、深くかみしめて聞いてほしい言葉ですね。
彼が海を渡るのは、「夢を叶えたい」とか「自分を試したい」といった旅行気分の甘っちょろい理由ではなく、ライバルを求めてより高いレベルを模索した結果、答えはメジャー行きしかなかったわけで、彼はメジャーに憧れて移籍するのではなく、日本人としてアメリカに戦いに行くのです。
だから、日本一の投手が世界で2番や3番になるようでは行く意味がなく、世界一の投手になると宣言していましたね。
彼は日本球界唯一の“サムライ”だったのかもしれません。


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by sakanoueno-kumo | 2012-01-26 00:18 | プロ野球 | Comments(2)  

ダルビッシュ有投手の連続イニング無失点記録が46回2/3でストップ!

北海道日本ハムファイターズダルビッシュ有投手が続けていた連続イニング無失点記録が、46回2/3でストップしました。
それも、2死3塁からの“暴投”という、なんとも悔いが残る幕切れ。
この記録はプロ野球歴代11位の記録だそうです。
もっと続くと思ったんですけどねぇ・・・。
無失点記録の凄さもさることながら、圧巻なのは、この46回の間に与えた四球がたったの3つだったこと。
彼ほどの投手から連打というのはそうそう出来るものではなく、四球や失策が絡まないと、なかなか点を取れるものではありません(今回も、センターの糸井嘉男選手の失策がなければ、失点には繋がらなかったかもしれませんね)。
46回で四球が3つという、精密なコントロールを持つダルビッシュ投手の記録の幕切れが“暴投”というのは、なんとも皮肉な結果です。
ちなみに、現役投手の連続イニング無失点記録は、現・阪神タイガースの守護神・藤川球児投手が2006年に記録した47回2/3ですが、藤川投手の記録がストップしたのも、たしか“暴投”だったと記憶しています。
あのときの藤川投手も、打ち崩すのはほぼ不可能といった感があり、やはりこういった記録の幕切れというのは、このような形になるものなんでしょうね。

その藤川球児投手の記録に、あと1イニング及ばなかったダルビッシュ有投手ですが、価値の高さでいうと、ダルビッシュ投手に軍配をあげざるを得ません(阪神ファンの私としては、ほんとうは球児の記録の価値を下げるようなことは言いたくはないのですが・・・)。
クローザーの藤川投手は、この記録に要した試合数は38試合
ほとんどの登板は1イニング限定ですから、ほぼ全力投球で打者と戦います。
一方のダルビッシュ投手は、今回の記録を3試合連続完封を含む6試合で達成しています。
先発投手というのは、最低でも6~7イニングを投げる想定で登板しますから、当然、全打者に対して全力投球とはいかず、ペース配分を考えながらの投球になるわけです。
もちろん、クローザーは連日のように登板しなければならない難しさはあると思いますが、点を与えないのが仕事といってもいいクローザーと、7イニング2~3失点は覚悟して臨む先発投手では、連続イニング無失点を続ける難易度でいえば、明らかに先発投手の方が難しいわけです。

今更私が声を荒らげていうことではありませんが、ダルビッシュ有投手は、間違いなく球史に残る大投手になりましたね。
正直、高校野球やルーキー時代には、これほどの投手になるとは思っていませんでした。
松坂大輔投手の若い頃に比べて、メンタル面の脆さを感じていましたから・・・。
以前の稿でも述べましたが(参照:斎藤佑樹投手の将来性に思う、一流投手の資質の考察。)、私が思う大投手の条件は、身体能力や技術よりも、精神面だと思っています。
調子がいいときにいいピッチングをするのは当たり前、調子が悪いとき、ピンチを背負ったときにどんなピッチングが出来るか・・・が、一流投手の条件だと思うのです。
その面で、少し脆いところがあった若い頃のダルビッシュ投手でしたが、最近でも時々マウンドでイラついてる素振りが見られることもありますが、それ以上に、揺るぎない自信が感じられます。
見ていて、崩れる気がしないですもんね。
今回、記録は途絶えてしまいましたが、現役を続けている限り、また、記録樹立のチャンスがあるんじゃないでしょうか。

ちなみに、連続イニング無失点のプロ野球記録は、通算400勝投手の金田正一投手が1958年にマークした64回1/3
4試合連続を含む5度の完封に加え、4度のリリーフで積み重ねた記録だそうです。
他にもカネやんは、1965年にも42回1/3の連続無失点を記録しているとか。
時代が違うとはいえ、バケモノですね(笑)。
でも、このバケモノのような記録も、ダルビッシュ投手なら決して不可能じゃないような気がします。


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by sakanoueno-kumo | 2011-06-16 16:22 | プロ野球 | Comments(0)  

後がなくなったサムライジャパン!

ここまで来たらハートがものをいう。
ダルビッシュ有投手は、誰もが認める日本球界のエース。
好調時のピッチングは松坂大輔投手に勝るとも劣らない。
しかし、松坂投手との決定的な違いは、ピンチを背負ったときの精神力だと思う。
残念ながらその違いが初回に出てしまった。
バックのまずい守備もあって不運なピンチを背負った初回、明らかにダルビッシュ投手は冷静さを欠いていた。
制球が定まらず四球、置きに行った球を痛打された。
勝負に「たら」「れば」はタブーだが、2回以降の完璧なピッチングを見ると悔やまれてならない。
松坂投手ならば、そんなときこそ圧巻のピッチングをする。
ダルビッシュ投手の今後の成長を期待したい。

それにしても、物申したいのは監督采配。
何故、小笠原を使うのか?
何故内川に代えて稲葉なのか?
どうして8回頭から田中を投入しなかったのか?
ここまで来たら、右だの左だの関係ない。
調子のいい選手を使ってほしい。
病み上がりの中島でも小笠原よりはまし。
調子より実績を重んじた結果、失敗したのが北京の星野ジャパンではなかったのか!
学習してほしい。

もう一人、絶不調の選手がいる。
言わずと知れたイチロー選手。
しかしイチローの場合は、小笠原や稲葉とは違うように思う。
「イチローを外したら?」という人もいるが、これは賛成出来ない。
イチローを外すということは、チーム全体の士気に影響する。
もともと、イチローを中心に据えて構成されたサムライジャパン。
イチローが振るわずに敗退したならば、それがサムライジャパンの力だったということだと思う。

兎にも角にも、明日キューバに負ければ全て終わり。
後がなくなったサムライジャパン! 
奮起を期待する!

以下、試合結果(スコア表、トーナメント表はオリジナルです。)
**********************************************************************
■3月18日 日本 対 韓国
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日本 : ダルビッシュ、山口、渡辺、涌井、岩田、田中
韓国 : 奉重根、尹錫ミン、金廣鉉、林昌勇

日本のスタメン
1 右 イチロー
2 遊 片岡
3 左 青木
4 三 村田
5 一 小笠原
6 DH 内川
7 中 福留
8 捕 城島
9 二 岩村
投 ダルビッシュ


■3月18日現在
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by sakanoueno-kumo | 2009-03-18 16:54 | プロ野球 | Comments(0)  

WBC1次ラウンド始まる。

1次ラウンドA組の初戦2試合が終わった。
結果だけ見ると、日本、韓国の2チームが勝ち上がり、順当といったところ。
しかし内容は、圧勝だった韓国に比べて、日本は少し物足りないようにも思える。

◆3月5日 中国 対 日本
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[中] 負・李晨浩(0-1)、陳俊毅、孫国強、劉凱 - 張振旺
[日] 勝・ダルビッシュ(1-0)、涌井、山口、田中、馬原、藤川 - 城島、阿部
▽本塁打
[日] 村田 1号(3回2点 李晨浩)

日本のスタメンは
1.9 イチロー
2.6 中島
3.7 青木
4.D 稲葉
5.5 村田
6.3 小笠原
7.8 福留
8.2 城島
9.4 岩村
  P ダルビッシュ

ダルビッシュは4回で46球を投げて三振3個、許したランナーはフォアボールの1人だけという内容。巷では、文句のつけようのない内容との評価だが、私個人としては、ちょっと丁寧過ぎるピッチングに思えた。スピードよりコントロール重視の感じで、なんとなく迫力に欠けていたように感じたのは私だけだろうか?結果はおさえているので文句はないのだが・・・・。
打線は、決定打不足で消化不良の内容。まぁ、バッティングは水ものといわれるので次に期待。
イチローの不調が騒がれているが、並の選手じゃないことは万人が認めるところなので、焦らずに臨んで欲しいところ。本戦では必ず彼の力が必要になるのだから。

残念ながら、韓国、台湾戦は仕事で見られず。結果のみ記載。
◆3月6日 チャイニーズタイペイ 対 韓国
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[チ] 負・李振昌(0-1)、鄭凱文、廖于誠、林柏佑 - 高志綱
[韓] 勝・柳賢振(1-0)、奉重根、李承浩、林泰勲 - 朴勍完、姜ミン鎬
▽本塁打
[韓] 李晋映 1号(1回4点 李振昌)、鄭根宇 1号(6回2点 林柏佑)


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by sakanoueno-kumo | 2009-03-07 01:23 | プロ野球 | Comments(0)