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清原和博容疑者の逮捕に見る、「弱い犬ほどよく吠える」の論。

清原和博氏が覚醒剤所持で昨夜、逮捕されましたね。

今日は各マスメディア共にその話題でもちきりのようですが、まあ、清原氏の薬物疑惑の報道は、これまでもたびたび囁かれていましたから、特に驚いたということはありません。

やっぱりな・・・というのが、大方の感想なんじゃないでしょうか?

バカなことをしたものです。


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そもそもわたしは、現役時代から清原選手のことが好きではありませんでした。

正確にいえば、ジャイアンツに入団後の清原選手といったほうがいいかもしれません。

「番長」などとあだ名されて崇められていましたが、なぜ、あのような素行の選手が、ああももてはやされるのかが理解できませんでした。

スキンヘッドピアスは、まあ個人の嗜好ですからとやかく言いませんが、必要以上に相手投手を威嚇する行為は、見ていて気分のいいものではありませんでした。

闘志をむき出しにすることと、恫喝とは違いますからねぇ。

厳しいインコース攻め強打者の証

往年の松井秀樹選手もイチロー選手も、清原選手以上に厳しい攻めを受けていましたが、相手投手を威嚇するようなことはしません。

ていうか、する必要がないんですよ。

松井選手もイチロー選手も、特に威嚇なんてしなくても、その存在自体が相手投手にとっては脅威ですから。

清原選手は、ああするしか自分を大きく見せられなかったということでしょうね。

「弱い犬ほどよく吠える」といいますが、まさに清原選手はその典型でしょう。

威嚇も、刺青も、強面の容姿も、そしてクスリも、すべて心の弱い人間のすることだとわたしは思います。

清原氏は、結局、弱い男だったということですね。

ここまでボロカスに貶しましたが、正直、残念という思いも大きいんですよ。

というのも、ほぼ同世代のわたしにとっては、高校野球時代の清原選手は、間違いなくスーパースターでした。

甲子園でのエピソードをあげればキリがないほどですが、やはり、いちばん印象に残っているのは、5度目の出場を果たした3年生夏の最後の決勝、対宇部商業戦。

準決勝までに宇部商の主砲・藤井進選手が大会新記録となる4本塁打を記録していましたが、それまで3本塁打だった清原選手は決勝戦で2本を放ち、あっさりと藤井選手の記録を抜いて大会5本塁打の新記録を達成。

PL学園全国制覇を果たしました。

5本目の本塁打は、宇部商のセンター守る藤井選手の頭上を通過してバックスクリーン左の中段に。

「甲子園は清原のためにあるのか!!」

あの、植草貞夫アナウンサーの名実況が生まれたシーンです。

今回のことは、そんな輝かしい過去の栄光も汚してしまう行為であり、「残念」としかいいようがありません。

いまから思えば、2年前に週刊誌で薬物疑惑を報道されたときに、なぜ立ち直らなかったのか。

有名人の薬物容疑というのは、誤認逮捕が許されないため、一般人以上に入念な捜査をしたうえで、確信がなければ動かないと聞きます。

あの時点で強い意志を持ってクスリ絶ちをしていれば、疑惑は疑惑のまま消えていっていたかもしれないのにねぇ。

わたしは、わたしの知る限りでは、プロ野球史のなかで最も強かったのはV9時代の巨人で、その次に強かったのが、80年代後半から90年代のV5西武だと思っています。

V9巨人からは、長嶋茂雄氏、王貞治氏、森祇晶氏、広岡達朗氏、土井正三氏、高田繁氏、堀内恒夫氏など、10人以上がのちに監督になっていますが、V5西武からも、石毛宏典氏、伊東勤氏、秋山幸二氏、渡辺久信氏、工藤公康氏、田辺徳雄氏など、多くの監督が出ていますね。

でも、このなかに清原氏の名前が連なることは、もうないでしょうね(こんな事件を起こさなくとも、監督としての資質に欠けていたともいえますが)。

名球界からも除名されるんじゃないでしょうか? 

(かつての江夏豊氏も、除名されましたしね。)

実に哀れです。



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by sakanoueno-kumo | 2016-02-03 15:55 | プロ野球 | Comments(4)  

松井秀喜氏のワンデー・コントラクトでの引退式典に感銘。

昨年12月に引退を表明し、今年5月に東京ドームで引退セレモニーをした元メジャーリーガーの松井秀喜氏が、先日、今度はヤンキースタジアムでの引退セレモニーを行いましたね。
なんでも、2009年まで7年間在籍したニューヨーク・ヤンキース1日限りのマイナー契約を結んでの式典だったとか。
これを「ワンデー・コントラクト」というそうで、メジャーリーグではときどき行われるはからいだそうですが、スター選手が終身在籍することが多いヤンキースでは、2007年のジェフ・ネルソン投手以来2人目のことだそうです。
日本人としては、引退セレモニーを行うこと自体、松井氏が初めて。
ヤンキースもなかなかなことをしてくれますね。

なかには、松井氏とワンデー・コントラクトを結んでまで式典をするなら、他にも松井氏以上の実績をあげた元ヤンキースの選手はたくさんいる・・・と批判する人もいるようですが、それをアメリカ人が言うならまだしも、日本人がそれを言うのは無粋というものですね。
引退セレモニーは引退していく選手だけのものではなく、ファンのためのものでもあるのです。
ファンから愛された選手のみに許される特権ともいえるでしょうか。
松井選手は、それだけニューヨークのファンから愛されていたことの証で、それを同じ日本人として称えるのではなく、数字や記録だけを見て難癖つける人たちは、本当の野球ファンとは言いがたいと私は思いますけどね。

それにしても、このワンデー・コントラクトというシステムは実にいいですね。
日本のプロ野球球団も見習ってみてはどうでしょうか?
昔は、チームの顔のようなスター選手が球団を渡り歩くことは少なかったので、その選手が長きにわたって活躍したスタジアムとユニフォームで式典を行うことがほとんどでしたが、FA制度が導入されて以降は日本プロ野球の傾向も変わってきて、むしろ、ビッグネームのほうが、複数のチームのユニフォームを着るようになりましたよね。
その賛否は別にしても、ドラフト1位入団のビッグネームが、生え抜きのまま終身同じ球団で引退を向かえるという例は少なくなりました。
それも、最後に身をおいたチームではたいした活躍もせず、注目されずにユニフォームを脱いでいく例も少なくありませんし、たいした活躍をしていない球団で引退セレモニーを行なっても、なんかシックリ来ませんよね。

近年でいえば、清原和博氏などがその例で、最後は大阪ドームでのセレモニーで引退しましたが、最後の2年間だけ在籍したオリックスでは、ほとんど活躍らしい活躍はしておらず、オリックスのユニフォーム姿自体、馴染まないままの引退だったように思います。
清原選手といえば、やっぱ、ジャイアンツライオンズですよね。
そんな選手と、この度の松井氏のようにワンデー・コントラクトを結んで古巣での幕引きを演出すれば、その選手はもちろん、ファンも大喜びだと思いますけどね。
私は阪神ファンですが、新庄剛志選手の縦縞のユニフォーム姿を最後にもう一度見たかったものです。
そんな例はたくさんありますよね。
ぜひとも、日本のプロ野球界にも真似てほしいシステムです。

とにもかくにも、松井秀喜氏は日本人の誇りですね。
巷では、ジャイアンツの次期監督として名前が上がっているようですが(どこまで事実かは知りませんが)、それも去ることながら、将来、ヤンキースのピンストライプのユニフォームを着て指揮をとる・・・なんてことにならないかな~・・・と、過大な期待を注ぎたくなっちゃいます。
また、無粋な方々に批判されそうですが・・・。
なにはともあれ、松井秀喜氏の今後の更なる活躍を期待します。


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by sakanoueno-kumo | 2013-08-02 17:45 | プロ野球 | Comments(0)  

長嶋茂雄氏と松井秀喜氏の国民栄誉賞W受賞に思う。

長嶋茂雄氏と松井秀喜氏への国民栄誉賞の表彰式は観られましたか?
私は、たまたま休日ということもあって、ゆっくりテレビ中継を視聴させてもらいました。
同賞の表彰式が官邸以外の場所で行われるのは、このたびが初めてだそうですが、LIVE中継されるというのも初めてのことだったんじゃないでしょうか?
松井氏の引退セレモニーも兼ねた舞台だったから実現したことでしょうが、これを企画した方に感謝したいですね。
いいものを観せていただきました。

国民栄誉賞の授与は、長嶋・松井両氏で22、23人目だそうで、プロ野球選手では、1977年の王貞治氏と1987年の衣笠祥雄氏に次いで3人目、4人目となります。
これまで、「なぜ長嶋氏に授与しないんだ」といった声はずっと叫ばれてきましたが、ようやくの受賞といったところでしょう。
今年2月に受賞した大相撲の元横綱大鵬(故・納谷幸喜氏)のとき、「なぜ生前に授与しなかったのか!」といった批判の声が多くあがっていましたから、それも後押しになったかもしれませんね。

一方の松井氏への授与に関してですが、こちらは賛否両論の声があったようで、両氏のW受賞の報道があって以降、いろんな意見を耳にしました。
松井氏への授与に否定的な方々の意見としては、
「まだ早い」「長嶋と同格扱いなんておこがましい」などなど。
でもね・・・私はそうは思わないですけどね。
「まだ早い」という意見についていえば、王貞治氏が受賞したのは37歳で、38歳で現役引退した松井氏が受賞してもなんら不思議ではありませんし、「長嶋と同格扱い」について否定的な意見についていえば、通算安打数、本塁打数、打点数と、どれをとっても松井氏の方が長嶋氏を上回っており、記録の上では決して劣っていません。
というと、長嶋氏の偉大さは記録では語れない・・・という反論になると思うんですが、でもそれって主観的な話になりますから、それを言い出せば、キリがないんですね。
私は、長嶋氏がもらえるなら松井氏ももらっていいと思うし、松井氏がダメなら長嶋氏にも授与すべきではないと思います。

そもそも国民栄誉賞とは、通算本塁打の世界記録を樹立した王貞治氏を称えるために出来た賞で、その後の衣笠祥雄や横綱・千代の富士関などの受賞から見ても、前人未到の何かを成し遂げた人に対して授与していた賞だったはずです。
つまり、渥美清氏が受賞して石原裕次郎氏が受賞していないこと、長谷川町子氏が受賞して手塚治虫氏が受賞していないことなどのように、“記憶”だけではなく“記録”を残していることが重要な条件だったはずなんですね。
だから、王さんが受賞して長嶋さんが受賞していないことも、ある意味うなずけたんです。

ところが今回、その長嶋さんへの授与が決定した・・・私はむしろ、そのほうが違和感を覚えました。
だって、ただでさえ選考基準の曖昧さを指摘されてきたこの賞が、さらに曖昧になったような・・・。
広く国民に夢と希望を与えた・・・というならば、手塚治虫氏だってもらっていいですよね。
国民栄誉賞は、あの長嶋さんですらもらえない賞だったからこそ、権威のある賞だったように思います。

せっかくのめでたい話に水を差すようなことを述べましたが、私は決して二人の受賞に否定的なわけではありません。
ただ、長嶋氏の受賞は納得できるが松井氏は疑問・・・といった的外れな意見に対して一言述べたまでです。
昭和のヒーロー平成のスターを比べること自体、ナンセンスですよね。
国民栄誉賞を受賞すると、国が認める国民的英雄となるわけで、残された人生をその地位に相応しい生き方をせねばならず、その意味では、長嶋氏の何倍も人生が残っているであろう松井氏の方が、受賞者としての重圧ははるかに大きいでしょうね。
長嶋氏においてはこれからもお元気で、そして松井氏には更なる活躍を期待したいところです。

国民栄誉については以前も拙稿で述べていますので、よければ一読ください。
    ↓↓↓
なでしこジャパンの国民栄誉賞授与に思う。


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by sakanoueno-kumo | 2013-05-06 02:41 | プロ野球 | Comments(0)  

松井秀喜選手の引退に思う、日本人が誇れる日本人の姿。

松井秀喜選手が現役引退を表明しましたね。
まあ、ここ2~3年の状況からみてそう遠くないとは思っていましたが、それでも正式に引退表明の言葉を聞くと、一抹の寂しさは拭いきれません。
松井選手といえば日本が誇るスラッガーであることはもちろん、その真摯で謙虚な人柄も含め、チームの枠を超えて誰からも愛された選手だったと思います。
私は熱烈な阪神ファンでアンチ巨人ですが、松井選手が日本にいた頃、「巨人は負けて松井だけ頑張れ!」と思っていたものです。
奇しくも松井選手の恩師である長嶋茂雄氏も、かつてはチームの枠を超えて誰からも愛された選手でしたよね。
スターとしての要素というのは、もちろん実力と実績があった上で、最後は人間的魅力なんでしょうね。
アンチイチローはよく耳にしますが、アンチ松井はあまり聞いたことがありません。
そんな松井選手のメジャーリーグでの活躍は、日本人が誇れる日本人の活躍だったといっても過言ではないと思います。

もちろん、松井選手の人気は人柄だけではなく、残した功績の大きさは言うまでもありません。
メジャーリーグに挑戦した日本人野手で、シーズン100試合以上出場を5年以上記録したのは、イチロー選手と松井選手だけ。
米通算175本塁打は、言うまでもなく日本人歴代最多です。
昭和の野球界ONに支えられた時代なら、平成の野球界は間違いなく松井選手とイチロー選手によって支えられたといっていいでしょう。
その一角が今シーズン限りでユニフォームを脱ぐ・・・。
ひとつの時代が終わろうとしていることを実感させられます。

米球団との契約が進まない松井選手に対して、複数の日本球団からオファーがあったようですが、彼の選択肢に日本球界復帰の道はなかったようです。
おそらく松井選手なら、きっとそうだろうと思っていました。
それでこそ一流だと私は思います。
これは私が予てから思っている個人的な意見ですが、メジャーに挑戦するのは個々の勝手だけど、ダメだったからと言って安易に帰ってくるな!・・・と言いたい。
日本プロ野球は米野球のマイナーリーグではありません。
誰とはいいませんが、ちょっと日本で活躍したからといって安直にメジャー志向になって、引き止める球団を背にメジャーに渡ったものの、たいした結果を残すことなく帰国し、その選手を日本球団が高値をつけて獲得するという現状に、一プロ野球ファンとして大いに不快感を持ちます。
あっち(米国)で通用しなかった選手はこっち(日本)でも通用してほしくない。
落ち武者が腕をふるえるほど、日本のプロ野球のレベルは低くないと思いたいですね。
簡単に帰国する選手もそれを高値で獲得する日本球団も、どちらも日本プロ野球をバカにしているとしか思えないのですが、いかがでしょうか。
来季から我が愛する阪神タイガースにも、そんな選手がひとり入ります。
ハッキリ言って、あまり応援する気にはなれません。

松井選手は日本球界復帰のオファーを断った理由について、「巨人の4番打者ということに対して非常に誇りと責任を持ってプレーしてきた」と前置きした上で、「ファンの方は『10年前の姿を見たい』と期待してくれると思うが、その姿に戻れる自信は強くは持てなかった」と語っていましたね。
この言葉からも、メジャーで10年間それなりの実績を残しながらも、松井選手は決して日本プロ野球を低く見ていない、日本プロ野球に敬意を払っていることがわかります。
こういうところが松井秀喜の松井秀喜たる所以ですね。
まさしく野球選手としても人間としても、一流の中の一流だと思います。
今、メジャーリーグに所属する日本人選手たち、あるいは今後メジャーに渡ろうと考えている選手たちも、松井選手の言葉をよく噛み締めてほしいものです。

何はともあれ、20年間の現役生活、本当にお疲れさまでした。
いつの日かまた、指導者・指揮官としてグラウンドに戻ってきてくれることを楽しみにしています。


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by sakanoueno-kumo | 2012-12-30 02:53 | プロ野球 | Comments(2)  

松井秀喜選手の5打席連続敬遠を指示した馬淵史郎監督のインタビュー記事に思う。

もうすぐ夏の高校野球甲子園大会が始まりますが、昔の高校野球ネタで大変興味深い記事を見つけたので、本日はその記事について、わたしの思うところを述べさせていただきたいと思います。
先日、日米通算500本塁打を達成した、現・MLBアスレチックスの松井秀喜選手が1992年夏の高校野球甲子園大会で、5打席連続で敬遠されたというエピソードはあまりにも有名ですが、その敬遠を指示した明徳義塾馬淵史郎監督が、そのときの采配について語ったインタビュー記事です。
まずは、記事本文をそのまま記載します。
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松井秀喜5連続敬遠指示の監督 「人を敬うからこそ敬遠」
まもなく今年も高校野球の甲子園大会が始まるが、高知の明徳義塾・馬淵史郎監督は今年で監督生活21年。計21度の甲子園出場で通算36勝20敗。2002年夏には優勝旗を取った高校球界きっての名将をインタビューした。

──馬淵監督といえば、1992年大会の対星稜(石川)戦の「松井秀喜5連続敬遠」を語らずにはいられません。
「そやね。おかげさまで有名になりました。私は今でも間違った作戦だったとは思っていない。あの年の星稜は、高校球児の中に1人だけプロがいるようなものだった。あれ以前も、あれ以降も、松井くんほどの大打者と僕は出会っていません。甲子園で勝つための練習をやってきて、その甲子園で負けるための作戦を立てる監督なんておらんでしょ? 勝つためには松井くんを打たせてはいかんかった」

──高校野球ファンの心理を逆撫でしたのは、7回表2死無走者の場面でさえ、松井選手を歩かせたことでした。
「その時点で3-2だったでしょ。これが2点差だったら、ホームラン打たせてやりましたよ。しかし、1点差だった。もしホームランを打たれたら同点になるわけですよ。たとえヒットで終わったとしても、松井くんが打つことによって他の選手が勢いづく。そういう波及効果も恐れていました。僅少差の展開では、たとえ2死であっても歩かせることのリスクは大きいんですよ。敬遠は逃げじゃない。そこは理解してもらいたい。ただ、選手は監督の作戦に従っただけなんだから、子供たちへのバッシングはかわいそうだった。子供たちに申し訳ないことをしたと思っています」

──当時のナインに対する負い目があるということですか。
「それはない。負い目があったら監督を続けていません。あんな作戦を取って負けていたら監督を辞めていたでしょうが、勝ったわけやからね。
そもそも私は野球のルールを犯したわけやない。松井くんと勝負して抑えられるとしたら、インコースの高めしか打ち取る方法はなかったはずです。だけど胸元だけを攻めて、デッドボールを当ててケガでもさせてしまった方がよっぽど汚い野球だと思いますよ。
 野球では『盗塁』とか『刺殺』というように、盗むとか殺すといった不謹慎な言葉が使われている。その中でキレイな言葉といったら『敬遠』ぐらいのものですよ。人を敬うからこそ敬遠なわけです」

※週刊ポスト2011年8月12日号
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いろんな考え方があって然りだとは思いますが、私はこのインタビュー記事を読んで、馬淵監督は最も大切なことを忘れていると思わずにいられませんでした。
それは、高校野球は“勝負ごと”である以前に部活動であり、“教育の一環”であるということ。
高校球児はプロ野球選手のように、勝敗や成績がすべてではありません。
もちろん“勝負ごと”である以上、勝利を目標にして戦うわけですが、“教育の一環”である以上、勝つためのプロセスが重要だと思います。
勝負ごとに勝つための“指揮官”としての馬淵氏は、なるほど優れたスキルを持った方なのかもしれませんが、社会に出る前の子どもたちを指導する“教育者”としては、申し訳ありませんが、およそ相応しくない方だと思えてなりません。。

>勝つためには松井くんを打たせてはいかんかった

たしかに松井選手との勝負を避けたことで、明徳はこの試合に勝つことができました。
しかし、明徳ナインはこの試合で何を学び、何を得たのでしょう。
得たものといえば、世間からのバッシングだけだったのでは?
たしか、次の試合では世間からの白眼視に硬直して力を発揮できず、結果はボロ負けだったと記憶しています。
高校生の彼らにとっては、あの世論はあまりにも重荷だったと思います。
社会に出れば、上手くいく可能性の極めて低い事柄に、あえて挑まなければならない場面がままあります。
松井選手とて、勝負したからといって5打席連続本塁打ということは、たぶんなかったでしょう。
たとえ1打席でも松井選手を抑えることができたら、彼らの勲章になったでしょうし、勝負したことで試合に負けたとしても、そこから学び得ることはたくさんあったと思います。

>そもそも私は野球のルールを犯したわけやない

たしかにルールには反していませんが、倫理には反していると思います。
そもそも、ルールに反していなければ何をやってもいいという考え方が、指導者、教育者としていかがなものでしょう。
「法を犯したわけじゃない」といって、時間外取引という裏技を使ってニッポン放送株を買収しまくった若い実業家もいましたよね。
あれと同じです。

というのも、この5打席連続敬遠に限らず、馬淵野球にはそういった手段を選ばない倫理に反した行為が多く見られます。
たとえば、昨夏の沖縄代表興南高校と対戦した2回戦、相手投手が投球モーションに入ろうとすると打者はバッターボックスを外すといった遅延行為を再三繰り返し、主審から注意を受けていました。
おそらく、大会ナンバーワン左腕の島袋洋奨投手を容易には打ち崩せないだろうとみて、島袋投手をイラつかせるための心理作戦だったのでしょう。

他にも同試合では、明徳のブルペン(高校野球の場合、ファールグランド)で投球練習をしている捕手が落球して、そのボールがフィールド内に転がり込んだため試合が中断するといった場面も何度かありました。
これも、おそらく故意だと思います(少年野球ならともかく、甲子園に出場するような高校球児が、1試合の中でそう何度もミスをするとは思えません)。
こんな姑息な心理作戦は、今どきプロでもやりません。
でも、馬淵さんはそんな姑息な手段を高校生に教えているわけですよ。
このように、ルールに反していなければ何をやってもいいといった考え方が、教育の場である部活動に持ち込まれるのは、わたしは賛成できません。

とはいっても、私は馬淵史郎監督と面識があるわけではありませんので、あくまで氏の野球観からみた個人的意見です。
実際には、どんな方かは知りません。
ただ、スポーツにおける指揮官の采配というのは、その方のものの考え方が映しだされるものだと思いますけどね。

>人を敬うからこそ敬遠

なるほど、上手いこと言ったなと思ってしまいそうになりますが、本来の“敬遠”という言葉の持つ意味を辞書で調べてみると、「表面では敬うような態度で、実際には関わりを持たないようにする」とあります。
決して馬淵さんのいわれるような、キレイな言葉ではありません。
本当に心から敬う気持ちがあるならば、その人と関わりを持ちたいと思うのが人間でしょう。

後年、ビッグになった松井秀喜選手は、「あの敬遠で自分に箔がついた」と語っていましたが、松井選手にとってはそうだったかもしれませんが、あのとき敬遠した明徳の河野和洋投手は、「松井を5打席連続で敬遠した投手」というレッテルがいつまでもついてまわり、その後の野球生活では辛い思いをしたと聞きます。
馬淵監督がいう、勝つために必要だった作戦は、そんな代償を払っての勝利だったということです。
それでも、「今でも間違った作戦だったとは思っていない」と語る馬淵史郎監督の野球観は、私はどうにも好きになれません。




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by sakanoueno-kumo | 2011-08-03 22:02 | 高校野球 | Comments(55)  

遅すぎた松井秀喜選手の日米通算500本塁打に思う。

MLBアスレチックス松井秀喜選手が、日米通算500本塁打を達成しました。
日本プロ野球史上9人目の偉業で、立派といえば立派なんですが、松井選手の持つ本来の力でいえば、遅すぎる500号と思わざるを得ません。
NPB読売ジャイアンツ時代の10年間で332本塁打を記録したことを思えば、メジャー9年目で168本塁打という数字に不満を抱くファンは多いと思います。
打席数から考えて、膝のケガを考慮したとしても、あと60~70本は上にいっていないと・・・(張本勲氏は100本少ないと辛口のコメントをされていました)。
打率や打点、安打数などは、日本時代と比べて遜色ない数字を渡米後も残していますから、明らかに本塁打だけが減ってしまったわけです。
日本一の長距離打者が渡米して中距離打者になってしまった・・・というのでは、日米の実力差を見せつけられているようで、不満を感じてしまうのは私だけでしょうか。



☆日本人通算本塁打ランキング(2011年7月21日時点)
王 貞治  868本
野村克也  657本
門田博光  567本
山本浩二  536本
清原和博  525本
落合博満  510本
張本 勲  504本
衣笠幸雄  504本
松井秀喜  500本
10 大杉勝男  486本

日本時代の松井選手の成績からいえば、世界記録保持者の王貞治氏には及ばないにしても、2位の野村克也氏の記録には届くんじゃないかと期待していた人は多かったんじゃないでしょうか。
その辛口で知られるノムさんも、松井選手の才能はルーキー時代から高く評価していましたし、川上哲治氏や青田昇氏などといった重鎮の評論家でさえも、入団当初から「王貞治より上」と絶賛していました。
その王貞治氏自身も、「自分の記録に迫るとしたら、松井君しかいない。」という旨のことをいっておられたと記憶しています。
野球ファンのみならず、玄人目から見ても高い評価だった松井選手の長距離打者としての才能。
正直、こんなもんじゃないだろう・・・と、いいたくなるのは、私だけではないと思います。
日本一のアベレージヒッターイチロー選手が、誰もが認める世界一のアベレージヒッターになったことを思えば、日本一のホームランバッターの松井選手も、このまま尻すぼみに終わってほしくはないですね。
現在37歳の松井選手ですが、もう一度ホームランにこだわって、あと50本・・・いや、できればあと100本ぐらい、あの弾丸ライナーでスタンドに突き刺さる彼のホームランを見たいですね。


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by sakanoueno-kumo | 2011-07-21 16:38 | プロ野球 | Comments(0)  

その名は松井秀喜。

 嬉しいニュースが飛び込んで来た。米大リーグワールドシリーズにおいて松井秀喜選手がMVPに。もちろん日本人選手としては初めてのこと。長い大リーグの歴史に松井秀喜の名を刻んだ。

 ワールドチャンピオンをかけて迎えた第6戦。アウェイではDHが使えなかったため代打出場のみだった松井選手だが、本拠地ワールドスタジアムでのこの日、4打数3安打1本塁打6打点の大活躍。ヤンキースをワールドチャンピオンに導いた。米大リーグ史上最も多くワールドチャンピオンに輝いているヤンキースだが、松井選手が入団した2003年以降、シリーズに出場していない。松井選手にとっては7年越しの悲願で、加えて自身のMVPという豪華なおまけ付き。喜びもひとしおだろう。

 今期、数々の記録を樹立したイチロー選手の陰で、ここ数年故障で苦しみ背水の陣で臨んだ今シーズンの松井選手は、虎視眈々と結果を積み重ねていた。142試合に出場し、打率274・本塁打28・打点90は立派な数字。特に本塁打は2004年の自己最高(米)の31本には及ばなかったものの、打席数は同年より150打席以上少なく、本塁打率でみると自己最高の結果を残している。それでもヤンキースとの来期契約継続が危ぶまれる声が後を絶たなかったが、今回のこのMVP獲得でそんな声も払拭されるのではないだろうか。

 日本最高のアベレージ打者・イチローは、世界最高のバットマンになろうとしている。日本最高の長距離打者・松井秀喜。まだまだこの程度で終わるわけにはいかない。このMVPの勢いをそのままに、来期の活躍を期待してやまない。


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下記、記事本文引用
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<大リーグ>ヤンキースがWシリーズ優勝 松井秀がMVPに

米大リーグのワールドシリーズ(7回戦制)は4日、当地のヤンキースタジアムでヤンキース(ア・リーグ)とフィリーズ(ナ・リーグ)の第6戦が行われ、ヤンキースが松井秀喜(35)の1試合3安打6打点の活躍で7―3とフィリーズを降し、通算4勝2敗として9年ぶり27回目の優勝を果たした。松井秀はワールドシリーズ通算打率6割1分5厘、打点8の活躍で日本人初の最優秀選手(MVP)に選ばれた。松井秀の1試合6打点は、1960年のボビー・リチャードソン(ヤンキース)に並ぶワールドシリーズ・タイ記録。

 ◇松井秀、1試合6打点…Wシリーズ・タイ記録

 ヤンキースは第3戦から中3日の左腕ペティット、フィリーズは右腕マルティネスの両ベテラン投手が先発した。松井秀は二回無死一塁で迎えた第1打席に今シリーズ3本目、プレーオフ4本目の本塁打となる右越え2ランを放った。
 フィリーズは三回、1点を返した。ヤンキースは三回2死満塁から松井秀が2点適時中前打を放った。五回にはテシェイラの中前適時打、松井秀の右中間2点適時二塁打で3点を加点。フィリーズは六回、ハワードの左越え2点本塁打で2点を返した。ヤンキースは守護神・リベラを投入し、逃げ切った。
 松井秀はプロ野球・巨人からヤンキースに移籍した03年以来2度目のワールドシリーズ出場で7年目にして悲願の世界一に輝いた。
 ▽松井秀喜の話 最高ですね。この日のため1年間頑張ってきた。自分でも納得です。(MVPに)夢みたいです。長かったですね。どんなときも野球がしたい、いいプレーしたいとやってきた。つらいときはなかった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091105-00000174-sph-base
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by sakanoueno-kumo | 2009-11-05 19:18 | プロ野球 | Comments(0)  

日本一の長距離打者、松井秀喜。

<松井秀喜>恩師の本塁打記録抜く 通算445号

2006年の手首の骨折以降、左ひざ故障などケガに苦しんできた松井秀喜選手。
先頃のWBCにも本来ならば不動の4番として存在しているはずだった男は、虎視眈々とオープン戦で調子を上げて4番DHでの開幕を向かえた。
その開幕4番で1号本塁打を放ち、幸先のいいスタート。
この本塁打で日米通算445本塁打となり、恩師である長嶋茂雄氏の記録を抜いた。
嬉しいニュースだ。

2003年に渡米して以降、2004年、2005年と着実に成績を上げていた松井秀喜選手だったが、2006年のあの悪夢の左手首骨折以降、思うような結果が残せていない。
昨年もシーズンはじめは好スタートをきったものの、6月には古傷の左ひざが悪化し、故障者リスト入り。
不満足なシーズンとなった。

日本一のアベレージ打者イチローは、メジャー現役最高の打者となった。
日本一の先発投手松坂大輔は、2年連続開幕投手が濃厚。
世界のエースになろうとしている。
日本一の長距離打者松井秀喜もこのまま終わるわけにはいかない。
今シーズンが、彼にとってメジャー最高の一年になることを期待してやまない。

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以下、記事本文引用
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<松井秀喜>恩師の本塁打記録抜く 通算445号
 左ひざ手術から復活を期す松井秀喜が開幕戦で幸先のいいスタートを切った。七回1死一塁で相手の2番手レイの初球、148キロの直球を振り抜くと打球は右中間へ一直線。「甘いボールを、いい形で打てた。あのバッティングは完ぺき」と素直に喜びを表現した。

 メジャー7年目で初の4番で開幕を迎えた。その役割を「いい場面で打順が回ってくることが増えるので、そのときに何ができるか」と課していた松井秀。序盤に大量リードを奪われて苦しい試合を、この2ランで一時は1点差に詰め寄ったのだから4番としても上々の滑り出しだ。

 これで日米通算445本塁打となり、恩師の長嶋茂雄氏の記録(444本塁打)を抜いた。その感想を問われた松井秀は「僕が活躍することが何よりの恩返し。これはまだ通過点。これからも打っていきたい」と力を込めた。さっそく携帯電話で長嶋氏に「おかげさまで無事開幕を迎えることができた」と報告した。
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by sakanoueno-kumo | 2009-04-07 12:25 | プロ野球 | Comments(0)  

ドリームチームの一角崩れ

松井秀はWBC不参加 ヤンキースGMが明言

松井秀喜選手にとっては強制的に不参加になって良かったんじゃないでしょうか。
選手にとって体は資本。
故障をおしてまで出場する必要はありません。
ここで無理をして、今後の選手生命に影響が出ても、誰も面倒は見てくれないのですから・・・。
義理がたい彼のことですから、原監督からの要請とあらば自ら断りきれなかったのでは・・・。
ただ野球ファンとしては、松井秀喜とイチローが揃った本当のドリームチームを、見てみたかったですけどね。
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以下、記事本文引用
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松井秀はWBC不参加 ヤンキースGMが明言
 【ニューヨーク24日共同】米大リーグ、ヤンキースのブライアン・キャッシュマン・ゼネラルマネジャー(GM)は24日、松井秀喜外野手のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)不参加は球団の決定事項であることを明らかにした。WBCの規定により、今季の故障者リスト(DL)に45日間以上入った選手の出場には所属球団の許可が必要。松井秀本人の意思に関係なく出場の可能性は事実上消えた。
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by sakanoueno-kumo | 2008-11-25 16:00 | プロ野球 | Comments(0)