タグ:橋下徹 ( 10 ) タグの人気記事

 

朝ドラ『あさが来た』で異彩を放つ五代友厚 その2

昨日の続きです。

明治2年(1869年)、政府から横浜へ転勤を命じられると、五代友厚は愛着のある大阪に残るために官を辞します。

その後は、金銀分析所、鉱山、活版印刷所などの事業を興したほか、関西商人らと阪堺鉄道(現・南海電気鉄道)、大阪商船(現・商船三井)を起業。

そして明治11年(1878年)開業の大阪株式取引所(現・大阪取引所)の創設にも関わります。

さらに信用取引や手形取引の商慣習が乱れていた状況を見かね、仲間組合として同年に大阪商法会議所を設立。初代会頭に選ばれた五代は大阪の商秩序を正常化し、今の大阪商工会議所の礎を築きます。

教育面でも、大阪の商家の子弟を新しい経済環境に適応させようと大阪商業講習所を作り、それが今の大阪市立大学につながります。

もともと縁もゆかりもなかった大坂のまちに、ここまで尽力した友厚。

まさに「大阪の恩人」と言われる所以です。

e0158128_11483595.jpg

こちらの写真は、大阪商工会議所前にある友厚のです。

前稿で紹介した大阪証券取引所前の像同様、なかなかのイケメンですね。

昨日今日のどちらの写真も数年前に撮影したもので、そのときはわたし以外に立ち止まる人などいませんでしたが、先日、大阪証券取引所の前を通ったら、数人のおばちゃんたちが像を撮影していました。

朝ドラの力は絶大です(笑)。

でも、無粋なことをいえば、広岡浅子と五代友厚が懇意の仲だったというエピソードは、残念ながら残ってないそうですけどね。

まあ、お互い名前くらいは知ってたでしょうが。

ちなみに、「平成の五代友厚」なんて言われたりもした橋下徹氏が、昨年いっぱいで市長を退き、同時に政治家も引退されましたね。

「どこが五代友厚やねん!」とお叱りの声も聞こえてきそうですが、「大阪を変えよう、大阪から日本を変えよう」という情熱を持ってのぞんだという部分では、共通しているといってもいいでしょう。

でも、五代だったら、何が何でも信念を貫き通して、途中でケツを割ったりしなかったと思うんですけどね。

「日本のために、この大阪を育てるとじゃないのか!これ以上、東京に何もかも集めてはならん!日本のためには、もうひとつもふたつも大きなまちが入用じゃ!その企てが、やっとこさ進み始めたとこじゃっちゅうとに!話にならん!」

ドラマで横浜転勤を命じられたときの五代の台詞です。

これって、まさに橋下氏がずっと主張し続けてきたことですよね。

五代友厚だったら、大阪都構想をどう実現したか・・・そう考えたら、まだまだ橋下さんは引退してる場合じゃない気もしますね。

そんな五代友厚ですが、残念ながらその生涯は長くはなく、明治18年(1885年)9月25日に49歳の若さで病死します。

糖尿病だったといいますから、大阪のために働きながら病気とも戦っていたのでしょうね。

死の少し前には、を鹿児島から大阪に移しています。

最期は大阪市民として死にたかったのかもしれませんね。

経済人として敏腕を振るった五代でしたが、死後、遺産はほとんどなく、多額の借金だけが残っていたとか。

この点は、親交が深かった大久保利通と共通します。
西郷隆盛もそうですが、没我奉仕の精神で、私利私欲に頓着せず、不正を徹底的に忌み嫌う薩摩人気質だったのでしょうね。

さて、朝ドラ『あさが来た』は、ちょうど折り返し点を過ぎたあたりですが、五代友厚の出番は今週で終わりだそうですね。

どんな最期を迎えるのか、楽しみにしましょう。


朝ドラ『あさが来た』で異彩を放つ五代友厚 その1
朝ドラ『あさが来た』で異彩を放つ五代友厚 その3
朝ドラ『あさが来た』で知ったびっくりポンな女傑、広岡浅子。 その1
朝ドラ『あさが来た』で知ったびっくりポンな女傑、広岡浅子。 その2
朝ドラ『あさが来た』で知ったびっくりポンな女傑、広岡浅子。 その3
朝ドラ『あさが来た』で知ったびっくりポンな女傑、広岡浅子。 その4


ブログ村ランキングに参加しています。
よろしければ、応援クリック頂けると励みになります。
     ↓↓↓
にほんブログ村 テレビブログ 大河ドラマ・時代劇へにほんブログ村 歴史ブログ 日本史へ


by sakanoueno-kumo | 2016-01-21 18:01 | その他ドラマ | Trackback | Comments(0)  

サザンオールスターズLIVE2015『おいしい葡萄の旅』大阪会場レポ!

先日の日曜日、京セラドーム大阪で開催されたサザンオールスターズLIVEに行ってきました。
わたし個人的には、一昨年夏の神戸会場以来のLIVEです(参照:サザンオールスターズ復活LIVE in 神戸なう!)。
今回の全国ツアーは、題して「おいしい葡萄の旅」
10年ぶりにリリースされたオリジナルアルバム『葡萄』を引っさげてのツアーです。
なんで春なのに「葡萄」なのかって?
それはサザンに聞いてください(笑)。

e0158128_21475849.jpg

開演は17時だったのですが、13時頃には現地入りしました。
会場の雰囲気を味わいながら気分を高める、これ、コンサートの醍醐味です。

e0158128_21511035.jpg

装飾も賑やかです。

e0158128_21512533.jpg

この日一緒に行ったのは、友人と無理やり連れてこられた中2の娘と。

e0158128_2244626.jpg

娘は大好きな関ジャニ∞のLIVEは行ったことがないのに、親につきあってサザンは2度めです。
考えてみれば、サザンがデビューしたのはわたしが小学校6年生のときで、それからずっとファンを続けてきたのですが、そのわたしは今や48歳となり、中学生の娘とこうしてLIVEに来るなんて、子供の頃には思ってもみなかったですね。
そんなことが出来るのも、それだけ長い間彼らがずっとトップであり続けているからで、あらためて、サザンのすござを実感させられます。

e0158128_2273984.jpg

グッズ売り場で、3,500円のTシャツと、娘に1,500円のブレスレットを購入。

e0158128_2282257.jpg

まだツアーは続いているので、セットリストは言いませんが、1曲目のイントロから鳥肌ものでしたね。
この日も約3時間半、ぶっ通しで立ちっぱなしでした。
2年前のLIVEのときの桑田佳祐さんは、病み上がりということもあってか少し抑え気味に感じましたが、今回はパワー全開でしたね。
もうすぐ還暦とは思えません。

e0158128_2293655.jpg

ところで、この日の大阪は『大阪都構想』住民投票が行われた日だったのですが、ここに来ていた4万人の方々は、それどころじゃなかったんじゃないでしょうか?
わたしは神戸市民なので投票権はなかったのですが、この日は朝からサザンモードで、夜帰宅するまで住民投票のことはすっかり忘れてましたよ。
投票率66.8%という驚異的な数字だったようですが、ここに来ていた人の投票率は、たぶんめっちゃ低かったんじゃないかと・・・。
まあ、4万人すべてが大阪市民というわけではありませんが、サザンファンの圧倒的多数は30歳代~50歳代で、その世代は、『大阪都構想』に賛成多数だった世代でもあります。
投票の差はわずか1万票余りの決着だったそうですから、もし、LIVEに来ていた方々が投票に行っていたら、あるいは結果は違っていたかも・・・?
『大阪都構想』を潰したのはサザンだったかもしれません(笑)。
橋下徹市長も、まったく想定外だったでしょうね(笑)。

e0158128_2294999.jpg

上の写真は、LIVEの終わりに桑田さんの号令で撮影した会場全体の記念写真
ファンサイトでダウンロードできます。
SNSなどで自由にお使いください、とのことでした。
昔は、コンサート会場に入るときはカメラなどの持ち物検査をされたりしたものでしたが、今やスマホ携帯があるからそんなことをしても無意味で、スマホで撮影してすぐTwitterとかにアップされちゃったりしますから、だったら、いっそ公式にそれ用の写真を提供しよう、ということなんでしょうね。
さて、わたしはどこにいるでしょう?(笑)

とにかく、最高の夜でした。
次は何年後かな?


ブログ村ランキングに参加しています。
よろしければ、応援クリック頂けると励みになります。
     ↓↓↓
にほんブログ村 テレビブログ 大河ドラマ・時代劇へ
にほんブログ村 歴史ブログ 日本史へ
にほんブログ村 ニュースブログ 時事ニュースへ
にほんブログ村 野球ブログ プロ野球へ

by sakanoueno-kumo | 2015-05-21 22:14 | 芸能 | Trackback | Comments(0)  

大阪都構想の夢ついえた橋下徹市長に告ぐ、志士は溝壑に在るを忘れず。

橋下徹大阪市長が推し進めてきた大阪都構想否決されましたね。
関西のテレビやラジオでは、今日1日その話題でもちきりです。
投票率66.8%という地方選では考えられない高い関心度を示した住民投票だったようですが、結果は反対が70万5585票、賛成の69万4844票という、わずか1万票余りの差での決着でした。
ただ、その結果を世代別で見ると、反対多数だったのは70歳代以上だけで、20歳代~60歳代は、いずれも賛成派が上回っていたそうですね。
年配の方にしてみれば、現在「市」から受けている福祉が削減されるかもしれないという不安に駆られてのことでしょうが、若い世代にとっては、10年後、20年後を見据えての判断だったのでしょう。
言葉は悪いですが、若者の希望を年寄りが潰したということになりますね。
わたしはお隣の兵庫県民なので投票権はなかったのですが、大阪の財政問題は関西全体の経済にも関わる問題で、当然、無関心ではいられるはずがありません。
そうですが・・・否決ですか・・・。
正直、残念ですね。

橋下さんのやり方も、もっと方法があったような気がしますね。
自身の人気を過信しすぎたのか、真っ向勝負しすぎだったんじゃないでしょうか?
良く言えば公明正大、悪く言えばバカ正直というか・・・。
それが彼の魅力といえばそうなんでしょうが、政治家はときには権謀術数も必要だと思いす。
やろうと思えば方法はあったと思うんですけどね。
たとえば、自民党府連は反対の立場をとっていましたが、菅義偉官房長官なんかは「個人的には賛成」などと言っていましたし、首相官邸サイドにしてみれば、橋下さんを敵に回したくない思惑があったわけでしょう。
だったら、それを利用しない手はないですよね。
その「思惑」交換条件にすれば、安倍晋三首相の援護射撃を取りつけることも出来たんじゃないでしょうか?
安倍さんもこの土日、関西に来てたしね。

この結果を受けて、橋下徹大阪市長は12月の任期満了で政界を引退するそうですね。
政治生命を賭けて臨んだ政策だっただけに、大阪都構想の終焉は政治家・橋下徹の終焉といったところなんでしょうが、これまた、少々カッコ良すぎるんじゃないでしょうか?
大阪都構想の夢は潰えましたが、賛成派がほぼ半数近くいたわけで、ましてや、今回の投票は大阪都構想への賛否であり、橋下市政ならびに政治家・橋下徹を否定したわけではありません。
市政は都構想だけではないですしね。
志尽きたからには、武士らしく潔く切腹・・・といえば、なるほど戦士の美学かもしれませんが、自身が代表を務める「大阪維新の会」の語源である「明治維新」の原動力となった吉田松陰の言葉に、次のようなものがあります。

志士は溝壑に在るを忘れず(志士不忘在溝壑)
勇士は其の元を失ふを忘れず(勇士不忘喪其元)


「志士は山野の溝に自分の遺体を晒すことを恐れてはならない」
「勇士は斬首されることを恐れてはならない」

ということです。
潔く切腹なんてのは、所詮は逃げ口上で、高い志を持った志士は、首をもがれて遺体を溝に捨てられるまで、戦い続けるべきである・・・と。
たしか、小泉純一郎元首相も、施政方針演説でこの言葉を引用していましたね。
その人気の高さや政治姿勢が、よく小泉さんと比較された橋下さんでしたが、その意味では、橋下さんの政治家としての首は、まだ繋がっていますよね。
まあ、今は精も根も尽き果てたといった状態かもしれませんが、少し頭を冷やして、もう一度考えなおして欲しいと思います。
わたしはこれまでも橋下さんに対して、たびたび厳しいことを言ってきましたが、それだけ期待していたということで、このまま幕を引くというのであれば、残念ながら、その程度の政治家だったのか・・・と、思わざるを得ません。
そうならないことを期待しています。


ブログ村ランキングに参加しています。
よろしければ、応援クリック頂けると励みになります。
     ↓↓↓
にほんブログ村 テレビブログ 大河ドラマ・時代劇へ
にほんブログ村 歴史ブログ 日本史へ
にほんブログ村 ニュースブログ 時事ニュースへ

by sakanoueno-kumo | 2015-05-18 22:07 | 政治 | Trackback | Comments(2)  

自民大勝の参院選に思う、最優先課題は改憲にあらず。

予想どおり自民党の圧勝でしたね。
昨年末の衆院選で政権を奪還してから7ヶ月、とりあえずは現政権の継続を国民が望んでいるという結果と見ていいのでしょう。
国民のいちばんの望みである景気回復対策が、今のところ上手くいってますしね。
ただ、経済には疎い私ではありますが、急激な円安や株価上昇の声を聞いても、不況の世があまりにも長すぎたため、こういう報道に慣れていないせいか、どうも信用しきれないでいます。
こんなもん、いつまで続くか・・・的な。
アベノミクスは一時的な景気刺激にはなっているものの、根本的な実体経済の成長には結びつかないという専門家の人もたくさんいますし、来年の消費税増税によって急に消費が冷え込む懸念も拭いきれません。
だって、アベノミクスの恩恵を受けたのは一部の大企業だけで、まだまだ中小企業まで降りてきてませんしね。
デフレ傾向に歯止めが効いていないのも、私のように、まだ信用しきれないでいる国民が大半をしめているからではないでしょうか。

このたび自民党が圧勝したのは、今はまだ景気回復の実感がなくても、近い将来、きっと自分たちの生活に浸透してくるはず・・・その期待以外のなにものでもないと思います。
昨日の選挙で与党は“ねじれ”を解消しました。
これでほぼ思いどおりの政策を進められるわけです。
改憲論が選挙の争点になっていたようですが、自民党に投票した人すべてが改憲に賛成というわけでもないでしょう。
自民党に投票したのは、改憲への期待ではなく、アベノミクスへの期待が大半なんですね。
そのことを、安倍さんは間違えないでほしいものです。
自民大勝という国民の声に応えるには、何をすべきか・・・。
改憲の必要性も否定はしませんが、最優先課題というわけでもないでしょう。
一に景気対策、二に災害復興、その他、消費税社会福祉日中・日韓関係の改善など急務の課題は山積みです。
改憲は安倍さんの政治生命を賭けた理念なんでしょうが、国民が安倍政権を支持しているのは、まずは景気回復への期待だということを忘れないでほしいですね。
それを忘れて、今回得た多くの議席を乱用するような政策を進めると、民主党政権の二の舞になるということを肝に銘じてほしいと思います。
「おごる平家は久しからず」です。

一方で、野党勢力を見てみると、国民の失望感を背負った民主党が大幅に議席を減らしたのは大方の予想どおりでしたが、昨年末の衆院選で台風の目となった日本維新の会が、イマイチ振るいませんでしたね。
やはり、橋下徹代表の一連の問題発言がまずかったんでしょうね。
こちらはまさに、「口は災いの元」という言葉がピッタリです。
ただ、わたしが思うに、維新の会が伸びなかったのはそれだけが理由ではないようにも思います。
消費税にしても改憲にしても公共事業にしても、自民党との違いがよくわからないんですよね。
だったら、自民でいいんじゃないの?・・・的な。
そのあたりは、自民党がこれほど大勝しているにもかかわらず、まったく対極に位置するはずの共産党が議席を増やしたという結果を見てもわかるんじゃないでしょうか。
つまり、有権者が求めているのは「白か黒か」で、わかりにくいグレーにはあまり魅力を感じないということでしょうね。
ひたすら「脱・原発」を訴え続けたタレントの山本太郎氏が当選したのも、同じ理由だと思います。

山本太郎氏で思い出しましたが、今回はタレント候補者が少なかったですね。
昔は選挙の目玉になったりもしてましたが、近年は有権者側もウンザリしていたところでしたから、どの政党もそんな空気をよんだのでしょう。
そんななか、維新の会からは、いまさらながら元プロレスラーのあの人が出馬していましたね。
「元気ですかぁ?! 元気があれば何でもできる。1、2、3、ダァー!!!」・・・って、もう勘弁してくれって感じです(苦笑)。
この方を擁立しても、維新の会としてはマイナスイメージでしかなかったように思うんですけどね。

あと、今回は小沢一郎氏の影が薄かったですね。
テレビの党首討論会などでもほとんど目立たなかったし、マスコミの取り上げられ方も寂しいものでした。
良きにせよ悪しきにせよ、平成の選挙の歴史はずっとこの人と共にあったといっても過言ではないと思いますが、前回の衆院選といい今回といい、さすがに小沢神通力も賞味期限切れのようですね。

とにもかくにも、おそらくこれからしばらく国政選挙はありません。
久しぶりの長期政権になりそうな予感がする安倍晋三内閣
決して過信することなく期待することにしましょう。



ブログ村ランキングに参加しています。
よろしければ、応援クリック頂けると励みになります。
     ↓↓↓
にほんブログ村 ニュースブログ 時事ニュースへ
にほんブログ村

by sakanoueno-kumo | 2013-07-22 18:48 | 政治 | Trackback | Comments(0)  

橋下徹大阪市長の慰安婦問題をめぐる発言について思う。

橋下徹大阪市長の慰安婦問題をめぐる発言から1ヶ月近く経とうとしていますが、いまだ沈静化することなく波紋を広げています。
慰安婦制度を容認するかのような発言は、韓国、中国などの近隣国からの反発を買い、沖縄の米兵に風俗業の活用を勧めたという発言は、売春・買春の勧めととられ、アメリカからも白眼視される始末。
国内でも党派を超えて橋下氏の発言を批判する声があとを絶ちません。

過激な発言は橋下氏の売りで、これまでもたびたび「失言」といっていい過激な発言で注目をあびてきましたが、普通であれば失脚してもおかしくないような「失言」でも、巧みな弁舌と攻撃的な姿勢で、それを逆に人気の源に変えてきました。
しかし、このたびの「失言」は、これまでとはかなり状況が違います。
橋下氏を応援してきたタレントさんやキャスター、コメンテーターの人たちも、今回は批判側に回るかたが多いようですし、何より、人間性が問われる失言ともいえるでしょう。
さすがの彼も、今回はかなりピンチのようです。

先の戦争における慰安婦問題については、いろんな見解があるでしょうし、ここではあえて橋下氏の発言を肯定も否定もしません。
中韓はもちろん、左翼系の団体や人権団体は強く反発しているようですし、橋下氏の発言に一定の理解を示す人でも、「彼のいいたいことはわからなくもないけど、公の場での公人の発言としてはちょっと・・・。」というのが率直な感想でしょう。
あまりにも唐突に失言した感は否めず、しかもかなり舌足らずな部分が多く、結局のところ敵を多く作っただけで、いったいなんであんなこと言ってしまったのか、何が目的だったのかよくわからないですね。

これまでの橋下氏の過激発言は、その言い方には多少の問題があったにせよ、これまで既得権益を持っていた人を敵とし、それを厳しく批判することで市民の人気を得てきました。
彼なら、閉塞感のあるいまの社会を変えてくれるんじゃないかと・・・。
ところが今回の発言に関して言えば、これまでのように「既得権益との戦い」という構図にはまったく当てはまらず、ただただ場当たり的な暴言で、その結果多くの敵を作っただけで、橋下氏ならびに維新の会の評価を著しく下げただけのものです。
この影響はかなり大きいですよ。
このままでいけば、来月の参院選では維新の会にとってかなり厳しい向かい風になりそうですし、そうなると、もともと橋下人気で求心力を保っていた集団ですから、その橋下氏の人気の低下は党の崩壊にもつながりかねません。
相変わらず民主党への失望と批判の声は大きく、おそらく参院選では多くの議席を減らすことになるでしょうし、このうえ維新の会がズタズタになれば、自民党の一人勝ちになるのは間違いないでしょう。
依然として高い支持率を維持している安倍晋三内閣で、私も現在の政権を支持するひとりですが、こういうかたちでの議席独占状態は、決して健全な民主主義の姿ではない、とは強く思うところです。
橋下氏のやらかしたこの度の失態の余波ははかりしれません。
もうちょっと賢い人だと思っていたんですけどね。

とにもかくにも、今回の落とし前のつけかたを間違えると、橋下氏の政治生命の終わりにさえつながりかねない気がします。
このピンチをどう乗り越えるか、もうしばらく見てみることにしましょう。
ここで潰れるようでは、彼の政治家としての器は所詮その程度だったということ、大阪から日本を変えるなんて、どだい無理な話だったってことでしょうね。
かれが政治家として大成できるかどうか、いまが正念場といえるでしょうか。


ブログ村ランキングに参加しています。
よろしければ、応援クリック頂けると励みになります。
     ↓↓↓
にほんブログ村 ニュースブログ 時事ニュースへ
にほんブログ村

by sakanoueno-kumo | 2013-06-07 18:31 | 政治 | Trackback | Comments(5)  

スポーツ指導における体罰問題について思うこと。

大阪市立桜宮高校で体罰を受けていた体育科の男子生徒が自殺した問題で、大阪市教育委員会は、体育科などの募集を停止して普通科に変更したうえで、同校の入学試験を実施することを決めたそうですね。
これは、入試の中止を求めていた大阪市の橋下徹市長の意見をのんだかたちですが、ただ、結局は便宜上普通科として入学するだけで、スポーツの技能を重視した教科や配点などについても変更しないとのことですから、何が変わったのかイマイチよくわかりません。
つまりは、「受験生には罪はない!」といった世論と、「体罰容認の実態が改まっていない現状では新入生を迎えられない。」といった橋下市長の双方の顔を立てた折衷案ということでしょうか?
でも、だったら、従来の体育科のままで良かったんじゃないの?・・・と思わなくもないです。
「人ひとり殺しているような学校に子どもたちを入学させるわけにはいかない」という観点ならば、たとえ世論がどうであれ、問答無用で中止すべきだったのではないでしょうか?
なんとなく、中途半端で消化不良な決定です。
まあ、橋下市長の場合、何も策を講じずにただ陳謝するだけではなく、たとえ早計でも敏速に対策を講じるところが彼の政治スタイルであり売りですから、市教委の決定はどうあれ面目は保てたといったところでしょうか。
ただ、本当に同校の改革を迫るなら、当初橋下市長が言っていたもうひとつの対策である同校体育科教員の総入れ替えが必要でしょう。
もっとも、その案に関しては市教委が賛成可決することはまずあり得ないでしょうけどね。
大津のいじめ問題のときでもわかるように、教育委員会ってところは、身内にぬる〜い体質ですから・・・。

それはさておき、今回の事件をきっかけに、あらためて学校教育の場における体罰問題について議論が深まっているようです。
教師の体罰問題が声高に責められるようになって久しいですが、一方で、運動部の強豪校などでは依然として「強くするためには体罰は必要」といった声も少なくありません。
教育の専門家ではない私には、どちらの主張が正しいかはよくわかりませんが、私の個人的な考えを言わせてもらえば、学校生活における教育の観点でいえば、ときには体罰も必要だと思いますが、スポーツ指導の観点で言えば、体罰などまったく無意味だと思います。
教育上、体罰が必要な場合とは、たとえば集団リンチいじめなど卑劣な行為があったときや、あるいは法を犯すような事件を起こしたときなど、人として許し難い行為に及んだときには、体罰指導もやむを得ないと思います。
そういう奴らには口で言っても伝わらないでしょうし、他の真面目な生徒たちの学校生活に害を及ぼす可能性もありますからね。
ところが、そんな場合でも、ひとたび手を出せば「体罰教師」の烙印を押されてしまういまどきの教師の方々は、気の毒な気がしてなりません。

一方で、スポーツ指導における体罰はまったく別問題。
昭和の時代に体育会系で育った私などは、日々、先生から殴られるのはあたりまえでしたが、いま思い出してみても、殴られて体得したものなどなかったように思います。
スポーツ指導の基本は技術指導です(ときには精神論も必要な場合もありますが)。
出来ないのは技術がないから出来ないわけで、技術がない者をいくら殴っても出来るようにはなりません。
出来ないのなら、出来るようになるまで繰り返し技術を教えるべきでしょう。
その意味では、野球の千本ノックなどに代表される、いわゆる「しごき」という名の体罰は、それが技術向上筋力強化などの利点を目的とするものならば、ときには有りなのかもしれません。
ですが、指導者の暴力行為というのは、ただ選手を威嚇して従わせるためだけのツールでしかなく、それは体罰というより暴行といっていいもので、およそ指導といえる類のものではないと思います。
このたび問題となった高校のバスケットボール部の顧問は、試合中にも選手を怒鳴りつけて殴っていたそうですね。
言語道断です。
とくに、強豪校の顧問の先生の場合、卒業後の進路の推薦の権力を持っていたりしますから、スポーツで大学や就職を考えている子どもたちは、ひたすら耐えるしかないんですよね。
これはいうまでもなくパワハラです。
このような顧問の教師にあたった生徒は、不運としかいいようがありませんね。

ただ、このたびの桜宮高校体育科を少しだけ擁護するとすれば、この高校の部活動で体罰指導が日常的に行われているということは、生徒や保護者も、入部前からまったく知らなかったわけではなかったのではないでしょうか?
おそらく、そういう情報はこの高校を志望するときから知っていたことで、それを知った上であえて桜宮高校体育科を選んだ・・・。
であれば、学校だけを責めることも出来ないんじゃないかという気もします。
高校は義務教育と違って、学校を選べるわけですから。
高校側も、もし体罰指導を是とした方針ならば、事前に受験生や保護者にそれを公言しておくべきだったでしょうね。
「わが校の運動部では体罰を認めています。殴ります。蹴ります。わが校の運動部に入部するには、生徒も保護者もそれなりの覚悟を持って入部してください。それが耐えられないなら、他校への入学をおすすめします。」
どうしても体罰指導が必要と考えるなら、入学前にこのような説明が必要でしょう(実際に体罰指導をするスポーツクラブなどでは、入部前にこのような説明会を行うところもあります)。
それでもこの高校を選ぶのなら、あとは自己責任かと・・・。

体罰指導を行なっているスポーツ強豪校は、このたびの桜宮高校だけではないでしょう。
そういった古い体質の指導方針を改めるには、指導者ライセンス制などの検討も含めた指導者側の質の向上が必要でしょうね。
桜宮高校体育科の入試をとりやめたところで、とりあえずの間に合わせの対処でしかないことは、橋下市長も承知の上だと思います。
市長が出来るのはここまで・・・あとは政府と文科省の仕事ですね。
指導者育成の抜本的な改革を望むところです。


ブログ村ランキングに参加しています。
よろしければ、応援クリック頂けると励みになります。
     ↓↓↓
にほんブログ村 ニュースブログ 時事ニュースへ
にほんブログ村

by sakanoueno-kumo | 2013-01-26 18:38 | 時事問題 | Trackback | Comments(4)  

衆院選の自民圧勝に思う、小選挙区比例代表並立制の是非。

自民党圧勝でしたね。
勝敗の結果は大方の予想どおりでしたし、私も民主党政権には一刻も早くピリオドを売って欲しいと思っていたひとりですが、これほどまでの大差がついたのには驚きました。
これを「小選挙区の怖さ」と言って片付けてしまっていいんでしょうかね。
この度の選挙で全480議席中、自民、公明両党で325議席を獲得し、衆院で再可決が可能な3分の2を上回る議席を確保したわけですが、小選挙区の結果をよくよく見てみると、得票数約6000万票中、自民党の獲得票数は約2500万票
得票率にして約43%に過ぎません。
ところが獲得議席数で見ると、小選挙区300議席中、自民党が237議席ですから、なんと79%の占有。
つまり、4割の得票で8割の議席を確保したわけです。
3年前の政権交代のときも、民主党は5割に満たない得票で7割の議席を獲得しましたが、今回はあのとき以上の結果です。
これってどうよ!・・・と思いません?

比例区に目を移してみると、自民党の得票率は約28%にすぎず、獲得議席数は57議席で獲得議席率にすると31%ほど。
前回の55議席から2議席だけ伸ばしたに過ぎず、3年前の民主党の42%にははるかにおよびません。
こうして見ると、比例区の方がまだ民意に近い結果といえるでしょうか?
どう見ても、自民党がこれほどまでに圧勝するような世論ではないことがわかります。

勘違いしないでほしいのは、私は自民党の政権奪回を快く思っていないわけではなく、むしろそれを望んでいたひとりです。
ずいぶん前から民主党政権には辟易していましたし、橋下徹大阪市長の率いる日本維新の会にも(あえて石原慎太郎氏といわず橋下徹氏といいます)期待はしたいところですが、民主党政権でガタガタになってしまった外交面を建てなおしてもらうためには、経験不足な第三極よりも海千山千の自民しかないだろう・・・といった思いです。
その意味では、望みどおりの結果になったといえるのですが、しかしながらこの圧勝の結果はいかがなものか・・・とも思ってしまうのです。

3分の2議席を占有したということは、やろうと思えばなんでも出来ちゃうわけで、原発の問題もTPP参加の是非も憲法改正も、民意がどうあれ思うがままです。
国民の4割しか支持していない政権に、それほどの力を与えていいのでしょうか?
これってひとつ間違えれば、めちゃめちゃ怖いことだと思いませんか?

これは予てから思っていることですが、私は国会議員に選挙区があること自体おかしいと思っています。
国のために働く代議士に地元なんて必要ないんじゃないの?・・・と。
選挙区なんてものがあるから、地元利益主義利権政治が生まれるんじゃないか・・・と。
その意味では国会議員は皆、比例区でいいんじゃないか・・とまで思うわけです。
よく、「比例代表制なんていらない」といった声を耳にしますが、それは選挙区で死んだはずの人が比例区で復活するといったゾンビ議員を生む制度に問題があるわけで、比例区そのものの制度に問題があるわけではないと思います。
たしかに当選順位など決め方には多少の問題点はありますが、少なくとも比例区の場合、地元に媚びを売る必要はないわけで、そのほうが純粋に国政に臨めるんじゃないでしょうか?
巷では選挙区による1票の格差が問題視されていますが、それ以前に、このような民意に沿わない極端な結果を生む小選挙区制度を見直す必要があるんじゃないでしょうか?

いずれにせよ、第二次安倍晋三内閣が間もなく発足します。
「日本を取り戻す」のスローガンのとおり、一刻も早く日本を建てなおしてほしいものです。
繰り返しますが、新政権は獲得議席ほどの期待を国民から得たわけではないということを肝に銘じておくべきでしょう。
それ、すなわち、ひとたび期待を裏切るような政治になると、たちまち逆風に晒されることになる・・・と。
今度はお腹が痛いとかいって途中でケツを割らないように・・・。


ブログ村ランキングに参加しています。
よろしければ、応援クリック頂けると励みになります。
     ↓↓↓
にほんブログ村 ニュースブログ 時事ニュースへ
にほんブログ村

by sakanoueno-kumo | 2012-12-18 02:04 | 政治 | Trackback | Comments(0)  

消費税増税法案の衆議院通過に思う。

消費税増税法案が衆議院で可決しましたね。
すでに民主党・自民党・公明党の3党の間で合意されていたことですから、法案の可決については誰しもがわかっていたことですが、この度注目されていたのは、民主党内からどれだけ青票を投じる造反議員がでるかでした。
結果は反対票を投じた民主党議員は小沢一郎元代表、鳩山由紀夫元総理をはじめ57名、欠席または棄権した議員が17名で、民主党政権が過半数割れする54名をはるかに超える造反がでました。
「政治生命を懸ける」と大見得を切って臨んだ野田佳彦総理でしたが、その意気込みどおり増税法案の成立は確実にしたものの、民主党内の亀裂が決定的になったことで政権運営は難航必至
まさしく、この法案成立を最後に総理の政治生命は終止符を打つことになるかもしれません。

それにしても、小沢さんはいったい何がしたいんでしょうね。
「増税の前にやることがある」
なるほど、その言葉だけ聞けばご立派なご意見ですが、とてもそんな純粋な考えからきた行動とは思えません。
「こわし屋」の異名をとり、これまで幾多の結党解党を繰り返してきた小沢氏ですが、今回また党を分裂させてまで自説を貫いて、その先にいったい何を見ているのでしょうか。
この度の小沢氏の行動に対して前原誠司政調会長は、「目先の選挙のことしか考えていない」と批判していましたが、はっきり言って今、党を割って新党を作って選挙に臨んでも、小沢新党に追い風が吹くとは思えません。
小沢さんを支えているのは小沢グループと言われる数の力ですから、民主党に残っても新党を作っても、今選挙を戦えばその子分の多数を失うのは確実で、政界での自身の影響力を保持したいならば、できるだけ野田政権を引っ張って解散総選挙を先延ばしするべく協調路線に舵を切るべきだったんじゃないでしょうかね。
今回ばかりは「目先の選挙」のことすら見誤っているように思えてなりません。
かつては「選挙の鬼」といわれた小沢さんですが、さすがにここへ来てその神通力も賞味期限切れのようです。

一方の野田総理ですが、今のところ造反議員の処分については「厳正に対応する」との言葉にとどめていますが、どうあれここは厳しい処分を下すべきでしょう。
これが小泉純一郎元総理なら、即刻造反者を除名、解散総選挙で民意を問うとともに、造反者の選挙区には刺客を送るでしょう。
あれは高い支持率の小泉政権だったから出来たことだといわれるかもしれませんが、これだけの造反者がでた以上、もはや安定した政権運営は行えません。
ならば、政党政治の原則倫理に則って造反者に厳しい処分を下し、真っ向勝負で戦って政権が倒れたなら、そのときは潔く切腹すべきですよ。
それが「政治生命を懸ける」ということではないでしょうか。

あと、小沢さんの陰に隠れていますが、ある意味ずるいのは自民党ですよね。
もともと消費税増税は自民党の案だったわけで、その“泥”を民主党が被ってくれるならむしろその方がありがたいわけで、それを難癖つけては押したり引いたり足払いしたりして政局の道具にしているだけで・・・。
政治とはそんなものだといえばそれまでですが、彼らにしてみれば、小沢さんが造反して民主党が分裂することを見越しての3党合意だったわけですよね。
自分たちの手を汚さずに消費税増税を実現して、それで民主党が分裂してくれたら一石二鳥、このまま解散総選挙に持ち込んで政権奪回といった目論見なんでしょうが、有権者はそこまで馬鹿ではないですよ。
次の選挙で民主党は確実に議席を失うでしょうが、その分が自民党に流れると思ったら大間違いで、おそらくはどの党にも追い風とならない混沌とした選挙になるんじゃないでしょうか。

国民のほとんどは、増税が必要なことはある程度理解しているんですよ。
増税は痛いけど、国に金がないんだからやむを得ないだろうと。
でも、そこへ行き着くまでのプロセスがあまりにもお粗末じゃないですか。
民主党も自民党も、野田さんも小沢さんも谷垣さんも、結局のところ彼らの頭の中にあるのは政局か選挙のことばかりで、国民の側を向いた政治を行なっている政党や政治家はほとんど見受けられません。
きっとガラガラポンしても大して変わり映えするとも思えませんし、日本の政党政治の限界がきているのかもしれません。
もっと、日本の政治のシステム自体を変えなければ、政権交代しただけでは何も変わらないんじゃないかと。
だから、まだ海の物とも山の物ともつかない橋下徹氏が率いる維新の会に注目と期待が集まるんですね。
少々過激だと思いながらも、何かを変えてくれるんじゃないかと・・・。
もっとも、3年前の政権交代のときも、そう思っていたんですけどね。

さて、選挙のためであれ政局のためであれ、法案の賛否を明確にした議員は、ある意味議員としての最低限の仕事はしました。
もっとも卑怯なのは、棄権・欠席した議員の方々です。
これこそ、自身のことしか考えてない愚行といっていいでしょう。
最後に、その方々を枚挙します。

▼棄権
【当選6回】 小沢鋭仁(山梨1)
【当選5回】 原口一博(佐賀1)
【当選4回】 黄川田徹(岩手3)
【当選3回】 篠原孝(長野1)・村井宗明(富山1)
【当選2回】 橋本清仁(宮城3)・福田昭夫(栃木2)
【当選1回】 石森久嗣(栃木1)・空本誠喜(広島4)・玉置公良(比例近畿)・宮崎岳志(群馬1)・柳田和己(比例北関東)・山岡達丸(比例北海道)
▼欠席
【当選14回】 羽田孜(長野3区)
【当選2回】 石関貴史(群馬2)・梶原康弘(兵庫5)

こんな大事な法案の採決を棄権した奴らに、国会議員として給料をもらう資格はありません。
即刻、議員辞めていただきたく思います。


ブログ村ランキングに参加しています。
よろしければ、応援クリック頂けると励みになります。
     ↓↓↓
にほんブログ村 ニュースブログ 時事ニュースへ
にほんブログ村

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120626-00000262-sph-soci

by sakanoueno-kumo | 2012-06-27 17:11 | 政治 | Trackback | Comments(2)  

橋下徹大阪市長の義務教育留年制度導入案にちょっと待った!

連日のように斬新な改革案を打ち出して注目を浴びている橋下徹大阪市長ですが、今度は義務教育である小中学生の留年制度の導入を検討するよう市教委に要請して話題を呼んでいますよね。
橋下さんの教育改革に対する意気込みというのは府知事時代から折り紙つきで、大阪都構想と並んで橋下市政の柱といってもいいのでしょう。
しかし、教育委員会制度の改革や教職員人事考課制度改革は、少々過激ではあるものの頷ける部分もたくさんあったのですが、この度の留年制度の導入という話にはさすがに抵抗を感じずにはいられません。
橋下さん曰く「義務教育で本当に必要なのは、目標レベルに達するまで面倒を見ること。子供のためにもなると思う」ということですが、はたしてそうでしょうか。
私には「子供の学習意欲をそいでしまう」という市教育委員の意見のほうが的を射ているように思えますねどね。

私も、教育の理想は習得主義だと思いますが、義務教育の場合は、学齢主義履修主義でやむを得ないんじゃないかと思います。
そもそも義務教育の定義は、保護者に課せられた「教育を受けさせる義務」であって、どんな子供でも日本国民である以上、9年間は教育を受ける権利があるということですよね。
その昔は、読み書きそろばん自費で学んでいたもので、貧乏人は独学するしかなかったものを、9年間は公費で面倒みますよ、というありがたい制度なわけです。
だから、同じ地域同じ年齢の子供たちが、同じ教室同じ勉強同じスピードで学ぶというのが義務教育のあり方で、それ以上のレベルの学問を求める者は、私学なり学習塾などに通うなどして自費で学んでもらうしかないですし、そのレベルに達しない者も、公費で面倒みてもらえるのは9年間と定めるのが公平なんじゃないでしょうか。
「小学校で九九ができなければ、留年させてでも面倒をみる」といいますが、小学校の6年間で九九ができない子は、たぶん一生かかっても小学校を卒業できないですよ。
ずっとエリート街道を歩んでこられたであろう橋下さんにはわからないと思いますが、どうしても学問に向いてないヤツってのはいるんです。
そういう子には、学問とは違う分野で社会を生きていく術を探してあげるのが教育であり、学問に向いてない子を10年も15年も強制的に勉強させることが、子供のためになるとは思いませんし、税金の無駄遣いじゃないでしょうか。
あっ、別に落ちこぼれを切り捨てろと言ってるわけではありませんよ。
人には“向き不向き”“得手不得手”があるということが言いたいわけで・・・。

留年制度の導入は、ただでさえ社会問題となっている「不登校問題」に拍車をかけることになる可能性が高く、かえって勉強についていけない子を切り捨てる結果になるんじゃないでしょうか。
「今のクラスがしんどいとなったら、ちょっと下行ってこいと言える風土にしたい」と橋下さんは言っていましたが、仮に小中学生の留年が当たり前となり、留年が恥ずかしいことではない世の中になれば、あるいは橋下さんの言うように学力の底上げになるかもしれませんが、そうなるには大変な年月が必要でしょうし、その過渡期の子供たちはどうなるのでしょう。
「分からない授業を延々受けさせるとグレる」とも言っていましたが、友達は中学生になったのに自分はまだ小学生のままという方が、グレちゃうと私は思いますけどね。
それに、留年しないための学習塾通いが加熱するようになれば、それこそ本末転倒な話です。
いろんな意味で、今回の提案は無理がありそうですね。
学力の底上げを図るという趣旨は悪いことではないと思いますが、何も留年制度まで飛躍しなくても、教科によって学力別のクラス編成にするとか、方法は他にもあるように思います。

あいかわらず橋下徹市長の人気は高いようで、私も彼の行動力と信念には期待したいと思っているひとりですが、ここに来て、少々突っ走り過ぎの感がなきにしもあらずに思えます。
ちょっとスピードの出しすぎじゃないですか?
「そんなこと言ってたら改革なんてできない!」と言われそうですが、こうも次から次へと新しいことを言われても、なかなか私のような凡人の頭ではそう簡単に判断がつきません。
とくに、教育制度の改革については、『ゆとり教育』の例でもわかるように、何年か過ぎてみないと答えが見えにくいもの。
でも、教育は人間を作っていく制度ですから、何年か経って「やっぱり失敗でした」では困るんですよね(私の息子なんて、小学校入学時に「ゆとり」が始まって、中学校卒業時に終わりましたからね。誰が責任とってくれるんだ?・・・と)。
現状を壊さないと発展はない、というのは分かるんですが、壊せばいいというものでもないでしょう。
どうも彼の眼鏡では、普通のものまで普通に見えなくなっているように思えてなりません。
「策士、策に溺れる」とならなければいいのですが・・・。


ブログ村ランキングに参加しています。
よろしければ、応援クリック頂けると励みになります。
     ↓↓↓
にほんブログ村 ニュースブログ 時事ニュースへ
にほんブログ村

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120223-00000046-sph-soci

by sakanoueno-kumo | 2012-02-24 21:11 | 政治 | Trackback | Comments(4)  

敗軍の将は誰?

自民、東国原氏に衆院選出馬要請 「総裁候補に」と逆提示

 「そのまんま東」ならぬ「そのまんま県知事」で行きます。・・・との意味を込めた東国原氏のこの切り返しは、まさに痛快の極みだ。その「粋」な断り文句に右往左往している自民党幹部は、滑稽と言わざるを得ない。東国原氏の方が数段上手だったということ。

 しかし、今の自民党なら藁をもすがる思いで条件を飲む可能性も否定出来ない。昨今次々と決定される「バラまき政策」も、たった1回の選挙に勝ちたいがための方針で、自民党の最後のあがきとしか思えない。「そこまでして勝ちたいのか?」と呆れるばかりだ。

 今の自民党総裁を引き受けるのははっきり言って貧乏くじ。東国原氏もいずれは国政にという野心はあるだろうが、もしこの断り文句を自民党が鵜呑みにして打診してきても、引き受けるのは得策ではない(東国原氏は強かそうだから当然わかっているだろうけど)。 

 次期総裁の本命・舛添氏や、石原氏、町村氏など国民受けのいい人、ウルトラCで橋下徹大阪府知事などの名前もあがったりしているが、誰を持ってこようとも私たち国民も馬鹿じゃない。そう何度も騙されない。私が自民党幹部なら、今度の選挙は麻生総裁のままで戦って潔く負ける道を推すだろう(当落ギリギリの候補者は納得しないだろうが)。 潔く負けを認めて政権を譲り、期が熟すのを待って民主党のボロが出たところで、切り札的人物を頭に仕切り直して戦うのが得策に思える。その際には舛添氏でも東国原氏でも橋下氏でも、ウルトラCが効果的に使えるだろう。今、切り札を出すのはもったいない。敗戦間際の戦艦大和のようなものである。

 いずれにしても、もうすぐ行われるであろう選挙において自民が負けるのは必至。漁夫の利的な民主党政権のお手並み拝見といったところ・・・。(もっとも、私個人的には、小沢氏が失脚してしまってからどっちでもよくなっているのだが・・。) 


にほんブログ村ランキングにエントリーしています。
下記バナーをクリック頂けると嬉しく思います。
      ↓↓↓
にほんブログ村 ニュースブログ 時事ニュースへ
にほんブログ村


以下、記事本文引用
************************************************************
 自民、東国原氏に衆院選出馬要請 「総裁候補に」と逆提示
 自民党の古賀誠選対委員長は23日、宮崎県庁に東国原英夫知事を訪ね、次期衆院選への自民党からの立候補を要請した。ただ東国原氏は出馬の条件として「党総裁の候補にする」ことなどを提示したため、結論は得られなかった。会談後、両氏が記者団に明らかにした。麻生内閣の支持率が急落する中、知名度が高い東国原氏を担ぎ出すことで、無党派層の支持を獲得したいとの自民党側の狙いがあるとみられる。

by sakanoueno-kumo | 2009-06-24 14:38 | 政治 | Trackback | Comments(6)