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太平記を歩く。 その78 「松雲寺」 兵庫県赤穂郡上郡町

前稿で紹介した五社八幡神社のすぐ西隣にある「松雲寺」を訪れました。

ここは、元は白旗城の麓にあった栖雲寺(参照:その72)を継承する寺院として、江戸時代に創建されたと伝わります。


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元の栖雲寺は、赤松則村(円心)の次男・赤松貞範が建立したといわれ、禅宗寺院でしたが、この地に移って松雲寺と名を改めたとき、真言宗に改宗したそうです。


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貞範は『太平記』の中で、勇猛果敢な戦いぶりや情け深く敵と交わり味方に引き入れるなど魅力的な人物として描かれ、白旗城の籠城戦でも大きな戦果をあげたことから、その軍功として丹波春日部荘足利尊氏より与えられ、以後、春日部家として足利将軍家に仕え、播磨守護職の赤松惣領家同格の存在となります。


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ちなみに赤松惣領家は、円心の長男・赤松範資が病死したため、三男の赤松則祐が継ぎました。


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境内には、推定樹齢700年から800年といわれるカヤの大樹が聳えます。

説明板の解説によると、樹高は約24.8m、目通り直径約1.6m、根周り約8.3m、枝の広がりは東西約19m、南北16mあるそうです。


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樹齢700年以上といえば、ここ松雲寺はもちろん、赤松居館が作られる以前からこの地にあったかもしれない木です。

「その74」で紹介した法雲寺ビャクシンの大樹は、円心手植えの木という伝説があります。

あるいは、このカヤの大樹も、円心もしくは貞範、則祐らと関わりがあるのかもしれませんね。


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赤松の集落にそびえるその大樹は、今なお樹勢は衰えていません。



「太平記を歩く。」シリーズの、他の稿はこちらから。

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太平記を歩く。


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by sakanoueno-kumo | 2017-06-29 21:10 | 太平記を歩く | Trackback | Comments(0)  

白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その10 ~男山・千姫天満宮・配水公園~

姫路城の西北にある「千姫天満宮」を訪れました。

ここは、姫路城を一望する男山の中腹にある小さな社で、本多忠刻と再婚した千姫が、本多家の繁栄を願って建立し、西の丸長局の廊下から朝夕遙拝したと言われています。


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長男・幸千代をわずか3歳で亡くし、夫・忠刻も病気がちになると、千姫は化粧櫓から望むことのできる男山に天満宮を建立し、跡継ぎの誕生と、夫の回復を毎日のよう、西の丸長局の廊下から朝夕祈り続けました


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城内から、遙拝できるよう東向きに造営されています。


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千姫天満宮から少し山を登ると、男山天満宮があります。

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ここは、天正元年(1436年)に最初に姫路城を築いたとされる赤松貞範が、城の鎮守社としてここ男山の山頂に建立したもので、歴代の城主が信仰したと言われます。


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石鳥居は第34代目の姫路城主・榊原政邦が正徳6年(1716年)に建てたものだそうです。


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で、ここからさらに長い階段をのぼると、頂上に水道水を市街地に配水している池があるのですが、そこが市民憩いの公園になっています。


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階段を登り切ると視界がぱっと開け、振り返った眺望がこれ。↓↓↓


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みごとな絶景です。

ここからの城の眺望は、姫路城十景のひとつとされています。


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ここを訪れたのは夕方だったのですが、西陽を受けた姫路城もまた美しいですね。


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ここに来た目的は千姫天満宮で、ここへ来るまでこの公園の眺望は知りませんでした。

めっちゃ得した気分です。

シリーズはもうちょっと続きます。



白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その1 ~三の丸~
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その2 ~門~
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その3 ~三国堀・二の丸・本丸~
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その4 ~天守閣~
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その5 ~西の丸~
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その6 ~下山里~
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その7 ~姫山公園・姫路神社~
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その8 ~内堀~
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その9 ~武蔵野御殿跡・千姫の小路~
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その11 ~池田輝政公菩提寺旧蹟~
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その12 ~姫路城天守眺望~

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by sakanoueno-kumo | 2016-03-02 19:44 | 姫路城めぐり | Trackback | Comments(0)  

白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その8 ~内堀~

本稿では姫路城をめぐってみたいと思います。

今回の堀めぐりは、観光客用の和船に乗って水上からの散策です。↓↓↓

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しかも船頭の観光ガイド付

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乗船客は皆、唐笠を被って雰囲気を味わいます。

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現存する姫路城の堀は、実は内堀なんですね。

ここ重要です。

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上の写真はWikipediaからお借りしたものですが、現存する堀は赤のライン

緑のライン中堀で、青のライン外堀はJR姫路駅まで達していることがわかります。

これは、「惣構」と呼ばれる縄張りで、内曲輪は天守・櫓・御殿など城の中枢、中曲輪は武家屋敷などの武家地、外曲輪は町人地や寺町などの城下町が置かれるという、城郭都市が構成されていました。

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日本で最も大きな縄張りを持つ城は現在皇居となっている江戸城ですが、2番目に大きな縄張りが、この姫路城だそうです。

江戸城は将軍家の居城ですから、実質、一大名の城としては最大だったということですね。

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堀のかたちについてですが、ほとんどのお城の堀はドーナツ状になっていますが、ここ姫路城と江戸城だけは、「の」の字のかたちになっているのが特徴です。

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西側の堀を進む船から見上げた、西の丸の隅櫓です。

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石垣を眺めながら、姫路城うんちくをもう少し。

姫路城は、歴代城主が日本で最も多い城としても知られています。

現存する大天守を築いたのは池田輝政ですが、姫路城の歴史は貞和2年(1346年)に赤松貞範が築城したことにはじまり、以後、小寺氏、山名氏、八代氏、黒田氏、羽柴氏、木下氏、池田氏、本多氏、松平(奥平)氏、松平(越前)氏、榊原氏、そして最後の酒井氏と遷り変り、その人数は49人に及びます。

いわゆる“HMJ49”ですね(笑)。

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また、このたびの大修理後に入城料が1000円となり、これは、沖縄県の首里城の800円を抜いて日本で一番入城料の高い城となりました。

さすがは世界遺産、なんでも日本一です。

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水面から見た大手門、また違ったロケーションですね。

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大手門に架かる桜門橋をくぐります。

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立ち上がると頭を打つほど、すれすれです。

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三の丸東側に架かる赤い橋天守です。

これ、和船からしか見られない眺望です。

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約20分間で1000円。

高いか安いかは、その人次第でしょうか。

次回につづきます。



白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その1 ~三の丸~
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その2 ~門~
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その3 ~三国堀・二の丸・本丸~
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その4 ~天守閣~
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その5 ~西の丸~
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その6 ~下山里~
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その7 ~姫山公園・姫路神社~
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白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その11 ~池田輝政公菩提寺旧蹟~
白鷺の天守閣がよみがえった姫路城を歩く。 その12 ~姫路城天守眺望~

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by sakanoueno-kumo | 2016-02-25 03:45 | 姫路城めぐり | Trackback | Comments(0)