母親が母親でなくなった悲劇
こんなことを発言すると、世の善良な女性からお叱りを受けるかもしれないが、しかし、バツイチシングルマザーと内縁の夫というパターンでこの様な悲劇が何度繰り返されたことだろうか?
男が出来ると、母親よりも女であることを選ぶ。そしてその男次第では悪魔にも豹変する。
女性に対してそんな偏見を持ってしまう。
この母親も、最初から悪魔だったわけではないだろう。
娘を愛おしく思っていた普通の母親だった頃もあったに違いない。
だから娘を引き取ったのだろう。
しかし悲劇は起きてしまった。
男が出来たときから、娘が邪魔な存在になっていったと想像するに難しくない。
世の離婚夫婦は、まだまだほとんどの場合が母親が親権を得ることが多い(今回の場合、別れた夫側にも姉妹がいたようだが)。
それは、子供が選んだ場合や、「子供は母親が育てるのが最良」という古い固定観念もあるだろうが、母子家庭に比べて父子家庭に対する環境援助や優遇が少ないことも要因にあげられるだろう。
私の身近にも父子家庭の親子がいるが、公立の保育所に入る審査も母子家庭に比べて非常に厳しかったと聞く。
行政から得られる経済的援助も極めて少ない。
そして職場や社会の父子家庭に対する理解も、まだまだ遅れているのが現状である。
父親が引き取ったらこの様な悲劇が起こらないとは限らない。
子供を母親に押し付けたまま子育てに干渉しない無責任な父親も、まだまだ世の中にはたくさんいるだろう。
しかし、昨今繰り返される残虐な事件を見るにつけ、親権のあり方について考えさせられる。
「親としての資格」があるのはどちらか?
冷静な選択の出来る社会を作っていかなければならない。
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以下、記事本文引用
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母親、同居男ら3人逮捕 小4女児不明、死体遺棄容疑
大阪市西淀川区千舟の市立佃西小4年松本聖香さん(9)が行方不明になっている事件で、大阪府警捜査1課は23日、死体遺棄容疑でいずれも無職の母親松本美奈(34)、同居の小林康浩(38)、知人の杉本充弘(41)の3容疑者を逮捕、西淀川署に捜査本部を設置した。捜査本部によると、小林容疑者は「奈良に遺体を埋めた」と供述。府警は同日夜、奈良市北東部の山中を捜索、深さ約70センチの地中から聖香さんとみられる子どもの遺体を発見した。着衣はなかった。公開捜査から約2週間で事件は急展開した。
by sakanoueno-kumo | 2009-04-24 11:13 | 時事問題 | Trackback | Comments(6)

行政も世間も、子供を作れば誰でも、当たり前のように、親になると思っていますが、実際は、子供とともに親として成長する人がほとんどだと思うんです。だから、親になる覚悟や気持ちがなければ、親はつづかない..とも言えます。本当子育ては大変だと思います。
行政も体制も、男女平等とイイながら実際にはまだまだ実務的にはそうなっていない...習慣や当たり前が横行しています。
最近の事件の犠牲になる子供たちは、何とか救える方法がないものかと心が痛みます。野生のしきたりも子孫繁栄が主ですから、sexに邪魔だからという短絡的なものだけで子供を食らう事はないと思います。
事件の女性はあまりにも弱い...弱いから、同じ事を繰り返してしまう。男性が彼女にどんな影響を起こしたのか解らないが、命を奪う前に、他に預けると言う選択は出来なかったのか?と考えると、彼女の心や思考は既に崩壊していたとしか思えない。
実の父親である元夫が、残り二人の娘を育てていることを聞くと、何故亡くなった娘を父親の元に戻せなかったか悔やまれます。
駅前で行方不明の娘のビラを配っていた実の父を思い出すと、実は別れた妻とその新しい男が殺していたという現実に、やりきれない思いです。

そんな判例、決定がたくさんある。