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天地人 第22話「真田幸村参上」

 真田幸村こと真田信繁は永禄10年(1567年)生まれ。直江兼続の7歳年下である。本話冒頭で紹介されたとおり「戦国武将人気No.1」といわれる存在で、数々の小説や映画などで描かれてきた人物。(近年ではゲームでも人気だとか・・・。) 私にとっても司馬遼太郎氏の「城塞」や池波正太郎氏の「真田太平記」などで親しみ、好きな人物の一人である。

 主を幾度も変えて戦国の世を渡ってきた真田家。故に謀りごとに長け、計算高く描かれることが多い真田家だが、「真田太平記」ではそんな中でも決して「こずるく」は描かれていない。真田昌幸も、謀略の中にも1本筋の通った心を持つ、痛快な人物に描かれている。本話の昌幸は、あまりにもダーティーで「ガサツな悪代官」といった印象。少々不満である。

 「人とは時に裏切りかねぬもの。それが真田代々が乱世で得た知恵。己が身を守るためには、裏切られるより前に裏切るものまた上策。」
 「ならばわしはたとえ裏切られても信じてみようかのう。その生き方の方が楽しいぞ。」
 心を開かない頑なな幸村と兼続の会話だが、金八先生の主題歌「贈る言葉」の歌詞を思い出してしまった。(笑) もっともではあるが、人を信じるというのは難しいこと。自分に自信がなければ、自分が満たされていなければなかなか出来ることではないように思う。

 真田が徳川家康に攻められると、兼続は援軍を出すとともに人質であった幸村を真田に返す。
 「人質がなくとも援兵を出すと言うのか?なぜじゃ?」
 「それが上杉なのじゃ!」
 敵に塩を送った上杉謙信の「義」の心。上杉家の同盟、盟約は損得勘定ではないという証し。人道的支援などと口では言っても、所詮国益第一の現代の外交では考えられない。いや、本当の国益を得ようと思うならば目先の損得では得られない。困っている人に誠意をもって手を差し伸べることは、やがて自分に返ってくるのだから。
 まさに「情けは人の為ならず。」だろう。


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by sakanoueno-kumo | 2009-06-02 00:03 | 天地人 | Comments(2)  

Commented by marquetry at 2009-06-06 15:38
この回の話で、兼続は、人は信じるに値すると思いたいと言っていましたね。私もそう思います。国は国益第一の外交を強いられますし、当然そうゆう対面を守ります。でも、実際に現場で動いている人達が同じ気持ちなら、米国に占領されるでも、露国に攻められるでも無く、今まで戦争も無く過ごして来れたでしょうか?少なくとも、兼続のような人の信頼関係をつないで来た人達がいたから、小さな島国は、経済大国に成長したのではないかと、私は思っています。自分に余裕がなくても、愛を知っている人は、信じられる力を持っています。難しいけど、理屈じゃなく、信じられるんだと思います。そう言う人は、裏切られる事は想定内なのでしょうね...きっと。
Commented by sakanoueno-kumo at 2009-06-06 17:16
marquetryさんも大河をご覧なんですか?
毎週書いているこの大河ドラマの感想文記事は、私のマスターベーションだと思っていたので、コメントいただけるのは非常に嬉しいです。
今年のこの「天地人」は、「利」を求める戦国時代において、「愛」を信じた兼続の生涯を通して、弱者を切り捨て、利益追求に邁進する現代人に心を問うのがテーマだそうです。
「クサイ!」とか「そんなのキレイごと!」などと言う声が多く聞こえてきますが、そう思う心の持ち主は、どこか病んでいると思わざるをえません。
もともと日本人は、ビジネスの世界においても、信頼関係で成り立ってきた、世界でも珍しい人種だったのです。(いい意味で!)
自分に余裕がなくても人を信じられるよう、私も自己研鑽せねば・・・!

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