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天地人 第29話「天下統一」

 豊臣秀吉天下統一の総仕上げ、小田原征伐のくだり。秀吉のサクセスストーリーは墨俣の一夜城築城に始まり小田原攻めの石垣山城築城にて完成することになる。彼の専売特許の戦略。
 一方で八王子城の戦いでは、これまで城攻めの場合、水攻めや兵糧攻めなど敵が降伏するのを待つ作戦を得意としていた秀吉が、武力攻撃を行い、城兵だけでなく女子供まで1000人以上を虐殺したとされる戦である。この辺りから「人たらし秀吉」を捨て、後の残虐な彼の姿が見え始める。

「この世は金じゃ。金で人は集まる。金あらばこそ、城も建ち戦も決する。それで世が安らかになるのであれば、わしはいくらでも金を使う。」
小田原征伐における石垣山城築城の際に秀吉が言った言葉。

「力によってねじ伏せられた者は、いつかそれを跳ね返そうとします。しかし、真心をもって扱われし者は、心で返してくれるでしょう。これからの世は心に響き合うことこそ肝心。」
北条の支城、松井田城にて城主・大道寺政繁、降伏の際に兼続が言った言葉。

 どちらも無用の血を流さずに、そして無用な遺恨を残さないための思いから出た言葉。しかし秀吉の言う「金」も「力」である。「金」という力でねじ伏せた天下は、本当の天下安寧ではないということを、後の世が教えてくれることになる。兼続の言う「心に響き合う」ことが出来なかった豊臣政権の末路は、必然の結果だったのかもしれない。

 「心に響き合う」 現代に生きる私たちの世においても、忘れらていることかもしれない。


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by sakanoueno-kumo | 2009-07-20 00:39 | 天地人 | Trackback | Comments(0)

 

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