天地人 第30話「女たちの上洛」
「頭を下げてでも守らねばならぬものがある」と、景勝。
「頭を下げれば守れぬものもございます。」と、利休。
どちらも強い意志から出た「心の言葉」である。
「頭を下げてでも守らねばならぬもの」とはいったいどんなものだろう。
それは愛する家族や恋人、経営者であれば従業員・・・・つまり、「人」である。
それでは「頭を下げれば守れぬもの」とはいったいどういうものか。
それは、信念やこだわり、己の培ってきた道など・・・・つまり、「自分」である。
国主である景勝と茶人である利休。それぞれのおかれた立場から出た「心の言葉」である。
私たちの社会において、「頭を下げてでも守らねばならぬもの」は、大人であれば大なり小なり背負っているもの。しかし、「頭を下げれば守れぬもの」は、大人になるにしたがって、失ってしまうことが多いのではないだろうか。
非業の最期を遂げた千利休。しかし、生涯「自分」を守り続けることが出来た彼は、秀吉より幸せだったかもしれない。
ブログ村ランキングに参加しています。
下記、応援クリック頂けると嬉しく思います。
↓↓↓

にほんブログ村
by sakanoueno-kumo | 2009-07-27 01:58 | 天地人 | Trackback | Comments(0)