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奄美大島旅行記 その3

 奄美大島の中心部、名瀬の山中奥深くに位置する「金作原原生林」に行きました。
金作原(きんさくばる)と読みます。森は深い照葉樹に覆われ、亜熱帯を代表するヒカゲヘゴがそびえたち、まるで太古を思わせるかの如くシダ植物が群生するジャングルです。
 とにかく山奥深いところで、カーナビに表示されていない山道を車でかなり走ります。とにかくひたすら走ります。だんだん道が狭くなってきて、間違えているのかと不安になってきます。途中からかなり道が悪くり、強烈なオフロードとなります。ジャリ道なんて甘いもんじゃく、尖った石というより岩がゴロゴロと剥き出しになった道を走ります。車がガタガタ揺れ、四駆でも厳しいであろう道を普通のワゴン車で走ります。レンタカーなのでめちゃくちゃ気を使いました(汗)。
 道なき道を走っていくと、やがてしっとりジメジメした空間にたどり着きます。ここからは車を停めて徒歩。いよいよ金作原原生林に入ります。

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 この日は晴天だというのにあたりは暗く、写真もストロボが必要なくらい。左右からシダ系の植物が道をアーケードのように覆っています。ひんやりとした空気も手伝って少し不気味。ハブがいるらしいので注意しながら奥へと進みます。

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 映画ジュラシックパークのロケーションにそっくりで、いまにも茂みの中から恐竜が顔を出しそう。実際この森を代表する巨大シダ、ヒカゲヘゴは草食恐竜の餌だったと言われているそうです。

     ヒカゲヘゴの葉↓↓↓
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 ここがこの金作原原生林のメインスポットと呼べる場所。ポスターなどにもなっているロケーションです。天にそびえ立つヒカゲヘゴは高さ12mにも及ぶそうです。

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 真下から見上げた姿。この光景も絵はがきなどになっています。葉っぱの間から木漏れ日が射して、微妙なグラデーションを作り出しています。なんとも神秘的で不思議な気分になりました。

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 他にも亜熱帯独特の植物、オオタニワタリ、リュウキュウウラジロガシ、人の背丈ほどあるクワズイモなど日本本土では見られない植物がいっぱい。クワズイモの大きな葉っぱの下で、妻と娘のツーショット撮影。

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 ここ金作原では、昼間はめったに見ることが出来ないアマミノクロウサギや、絶滅寸前の野鳥ルリカケスなどが住んでいるそうです。

 南の島での不思議な森林浴。道なき道を苦労して来た甲斐はありました。

 そしてまだまだ奄美大島旅行はまだまだ続く。


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by sakanoueno-kumo | 2009-08-20 00:37 | 鹿児島の史跡・観光 | Trackback | Comments(2)  

Commented by marquetry at 2009-08-20 14:59
芋の葉の大きさが、まるでコロポックルの世界。人がちっぽけに感じますね...。
Commented by sakanoueno-kumo at 2009-08-20 22:06
コロポックルってアイヌの伝説ですよね?
蝦夷地のよう精が南の島に出現・・・ってところでしょうか。
本当に人がちっぽけに思えて、ここにいると今にも恐竜に踏みつぶされそうな気がしました。

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