野村克也の名言 その1
クライマックスシリーズ第2ステージで日ハムが楽天を下し日本シリーズ進出を決めたこの日の試合後、両チーム入り混じって野村監督の胴上げが行われたそうである。少し前までは「憎まれっ子世にはばかる。」の代名詞のような生き方だったノムさん。しかしいつの頃からかファンにもマスコミにも親しまれるキャラに変貌を遂げ、野村塾の門下生を数多く球界に輩出し、多くの人たちから惜しまれる終焉となった。
かつては三冠王になっても陽の当らない自分を卑下し、
「長嶋、王が太陽に向かって咲くひまわりなら、俺はひっそり野に咲く月見草」
と言っていたこともあった氏だが、なんのなんの晩年のあなたは花畑一背の高いひまわりでした。歳をとればとるほど輝きが増す人・・・こんな幸せな人生はそうはないんじゃありませんか?
野村克也といえば、野球選手並びに監督としての輝かしい実績も然ることながら、数々の名言・珍言・失言・暴言で私たちファンを楽しませてくれた。近年のノムさんは、それを皆が期待していることを楽しんでいるかのように思えた。でもそれはボキャブラリーが豊富でなければ出来ないこと。無類の読書家だというノムさんには、野村IDと言われた緻密なデータ野球とは別に、野村哲学といった精神論があり、そこから生まれた数々の名言は一般企業の社員研修などにも用いられるそうである。
そのもっとも代表的な名言。有名な野村ノートに記されている言葉である。
考えが変われば意識が変わる。
意識が変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。
運命が変われば人生が変わる。
もとはヒンズー教にある言葉をノムさんなりに解釈した信条だそうである。プロ野球選手は皆、野球のエリートたちであり、自分なりのポリシーがあり、ともすれば自分の考え方に固執してしまいがちなものかもしれない。しかし新しい自分を見出そうと思えば、まずは考え方から変えねばならない。意識が変われば取り組みが変わり、やがてプレーも変わる。この信条で野村監督は多くの沈みかけていた選手を蘇らせた。これは何も野球に限ったことではない。頑張っているつもりなんだけどなかなか結果に結び付かない。自分の力に限界を感じている。目標はあってもプロセスがわからない。そんな人は、一度この言葉を噛みしめてみてはどうだろうか・・・。
ノムさんの名言はまだまだあるが、長文になってしまったのでまた次の機会に。
何はともあれ、野村監督、お疲れさまでした。長い間楽しませていただきありがとうございました。
野村克也の名言 その2
野村克也の名言 その3
ブログ村ランキングに参加しています。
よろしければ、応援クリック頂けると励みになります。
↓↓↓
by sakanoueno-kumo | 2009-10-25 00:34 | プロ野球 | Trackback | Comments(0)