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レッドスター赤星憲広選手 引退表明

 阪神タイガースの赤星憲広選手が引退を発表した。阪神ファンにとってはとても残念な発表だ。関西では号外が配られている。他の地域の人たちが聞けば、「赤星ごときで号外?」なんて思うかもしれないが、FA獲得選手が多いタイガースの中で、数少ない生え抜き選手として非常に高い人気の選手なのである。残念でならない。

 赤星選手は、野村克也監督時代の2001年にドラフト4位で入団。ちょうど新庄剛志選手がFAでメジャー移籍をした年で、入団会見の際、「新庄さんの穴を少しでも埋められるよう頑張ります」と言うつもりが、緊張のため「新庄さんの穴は僕が埋めます!」と豪語し、翌日のスポーツ新聞で騒がれたというエピソードは、あまりにも有名な話。しかし、蓋を開ければその言葉どおり・・・いや、言葉以上の活躍をした。「新庄が出ていってくれたおかげで、赤星が育って良かったやん!」などと言う阪神ファンも少なくない。(新庄ファンの方、ゴメンナサイ。)

 主な成績は、1276安打、381盗塁、盗塁王5回(5年連続はセ・リーグ記録)、ベストナイン2回、ゴールデングラブ賞6回。特に盗塁にいたっては、2003年から2005年に3年連続60盗塁という、福本豊選手以来の快挙を成し遂げている。福本選手や高橋慶彦選手が活躍していた昭和の頃は、盗塁王と言えば、60から70盗塁が当たり前だったが、彼ら以降、投手のクイックモーションの技術の進歩などもあってか、平成に入ってからは盗塁王でも30盗塁という寂しい数字が続いていた。赤星選手の登場は、久々に高いレベルの盗塁王を期待させてくれるものだった。打率も3割を超えたシーズンが5回。170cmと小柄ながら、まさに走・攻・守の三拍子揃った名選手だった。

 私は週末、少年野球の指導者をしているが、小学生の子どもたちに「好きな選手は誰?」と聞けば、必ず赤星選手の名前は上位にあがる。(神戸なので阪神ファンがほとんどなもんで) 甲子園球場でも「53」の背番号のユニホームを着た子どもは多い。子どもに人気がある・・・ということは、野球選手として最も素晴らしいことで、最も必要な要素なのではないかと、私は常々思っている。「赤星選手のような野球選手になりたい!」と、子どもたちに思ってもらうことは、のちの野球界全体の発展につながることで、今、現役の選手たちも、子どもの頃、誰かに憧れて野球を始め、今につながっているはずである。赤星選手は野球選手として最も必要な要素を持っていただけに、33歳での引退は球界としても大損失だと思う。

 近年は首の痛みと闘っていた。彼の首は手術をすれば、選手生命はおろか人間生命を失う危険性もある場所だと聞いたことがある。苦渋の決断だっただろうけど生命には変えられない。ゆっくりと体を休めて、そしていつの日か指導者としてグランドに帰ってきてくれることを期待しています。


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下記、記事本文引用
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阪神の赤星が現役引退 盗塁王5度の俊足外野手
プロ野球阪神の赤星憲広外野手(33)が現役引退することが9日、分かった。首の痛みが引かないことなどが原因とみられる。赤星は愛知・大府高から亜大―JR東日本を経て01年ドラフト4位で入団。走攻守三拍子がそろった外野手として1年目からレギュラーに定着し、39盗塁で盗塁王に輝き、新人王に選ばれた。その後05年まで5年連続で盗塁王となった。打率3割は5度マークしている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091209-00000060-mai-base

by sakanoueno-kumo | 2009-12-09 18:45 | プロ野球 | Trackback | Comments(0)  

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