卓球女子団体で銀メダル!~福原愛なくして日本の銀メダルはなかった。
卓球での日本勢のメダル獲得は男女を通じて初めてのことだとか。
金メダルを目指して臨んだ中国との決勝戦は残念ながら完敗に終わりましたが、それでも堂々の銀メダル、胸を張って帰国してほしいですね。
2日前の準決勝から振り返ると、4年前の北京で銀メダルのシンガポール相手に3-0の完勝は見事でしたね。
特に、第1試合の愛ちゃんが素晴らしかった。
愛ちゃんが対戦した馮天薇(フェン・ティアンウェイ)選手は今大会シングルスでの銅メダリストで、先日の3位決定戦で石川選手が完敗した相手でした。
その強者相手に愛ちゃんが粘りの卓球を見せて勝利したことで、シンガポールチームは意気消沈、逆に日本チームは勢いづいて、続く第2試合の石川選手、第3試合の石川・平野組のダブルス共に3-0で完勝。
決勝進出を決め、同時にメダル「銀」以上を確定させました。
勝利の瞬間、抱き合って喜ぶ彼女たちの姿は感動的でしたね。
それもこれも、第1試合の愛ちゃんの金星が大きかったと思います。
団体戦における先鋒の重要さを改めて実感したシンガポール戦でした。
で、金メダルを賭けて臨んだ決勝戦。
相手はシングルス金・銀の両メダリストを擁する中国チームで、実力・実績で見れば圧倒的に相手の方が上だったわけですが、必ずしも強い方が勝つとは限らないのが大舞台の常。
「金」以外は許されない卓球王国を背負い、格下の日本相手に絶対に負けられない中国チームと、既にメダル獲得という目標を達成して、格上相手にダメ元で臨む日本チームでは、プレッシャーの大きさで言えば中国のほうが遥かに上だったはずです。
そこに日本のつけ入る隙があるんじゃないか・・・と思っていたのですが、結果は0-3の完敗。
プレッシャーというアドバンテージを差し引いても、「金」の中国と「銀」の日本の差は歴然としたものでしたね。
まだまだ中国の壁は高いようです。
ただ、大きな声ではいえませんが、失礼ながら中国選手はどう見ても「男」ですよ(笑)。
たぶん、男子と対戦していても何ら違和感がないと思います(笑)。
いくらなんでも、男子相手には勝てません(汗)。
今一度、性別検査を望みます(笑)。
さて、今回の日本卓球史上初の銀メダルは、いうまでもなく代表3人の力でつかんだものですが、日本卓球がここまでレベルアップしたプロセスは、福原愛選手の存在なくして語れないと思います。
3歳で卓球を始め、4歳でテレビに出てきて「天才卓球少女」「泣き虫愛ちゃん」などと呼ばれて人気を博し、未来のオリンピック選手として幼い頃から世間の注目を浴びてきた福原選手。
他にも、「天才〇〇少年」と呼ばれて幼い子どもがもて囃されることはよくありますが、その期待どおりに一流プレイヤーに成長することはなかなかありません。
でも、泣き虫愛ちゃんは人気におごることなく着々と実力をつけ、その期待どおり日本のエースに成長しました。
それを当然のことのようにいう人がいますが、決して簡単な道ではなかったはずです。
事実、10代の頃の愛ちゃんは、人気ほどの結果を残すことができす、「人気先行」と批判されたりもしました。
15歳で初めて臨んだアテネオリンピックの頃は、実力も実績も上の先輩選手を差し置いて彼女ばかりにマスコミが注目することに、心を痛めたこともあったに違いありません。
人気者の宿命ですね。
今大会でも、「実力は石川のほうが上」「愛ちゃんより石川のほうが期待できる」などといった声も少なくありませんでした。
実際、世界ランクも石川選手のほうが上ですし、そこはあえて否定はしませんが、しかし、石川選手をはじめ日本の卓球選手がここまでレベルアップしたのは、愛ちゃんの功績といっても過言ではないと思います。
彼女の出現以前は、日本の卓球がここまで注目を浴びることはありませんでした。
卓球の世界選手権が、TVのゴールデンタイムで中継されるなんて、愛ちゃんがいなければ考えられないことだったでしょう。
愛ちゃんに憧れて卓球をはじめる子が倍増したとも聞きますし、たしか石川選手も彼女に憧れていた少女のひとりだったと思います。
彼女と同世代や先輩の選手でも、彼女が注目されることによって刺激を受け、その相乗効果によって伸びた選手も多かったでしょうし、大人の事情でいえば、愛ちゃんがいるといないとでは、卓球界へのスポンサーからの支援はゼロ1個、いや2個は違ったんじゃないでしょうか?
その恩恵を受けた選手もたくさんいたはずです。
愛ちゃんは単に卓球の実力だけじゃなく、広報面でも日本卓球界を支えてきたんですね。
福原愛なくして日本の銀メダルはなかった、と断言してもいいんじゃないでしょうか。
「愛ちゃんより石川のほうが上」などという声は、「長嶋茂雄より王貞治の方が上」というのと同じくらい無粋なことだと思います。
惜しくも金メダルには届きませんでしたが、表彰台での3人はとても晴れやかないい笑顔でしたね。
何はともあれ銀メダルおめでとう!
心から拍手を贈りたいと思います。
4年後こそは、一番輝く色のメダルですね。
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by sakanoueno-kumo | 2012-08-08 14:34 | 他スポーツ | Trackback | Comments(0)