『ほこ×たて』のヤラセ問題と『笑っていいとも!』の終了発表に見る、テレビ番組のマンネリズム。
どうやら制作サイドもこの事実を認めたようで、同番組の放送を当面自粛するそうです。
信憑性が命といってもいい番組内容ですから、かつての『発掘!あるある大辞典』がそうだったように、こうなってしまえば打ち切りもやむを得ないでしょうね。
面白い企画の番組だっただけに残念です。
といっても、私も以前は楽しみに観ていましたが、ここ最近は飽きてしまってて、同番組にチャンネルを合わせることが少なくなっていました。
どれもすでに観たようなものばかりになってきて、マンネリズムが避けられない観がありましたからね。
ていうか、頻繁に観ていたときから、企画は斬新で面白いけど、そのうちネタが尽きるだろうと思ってましたよ。
矛盾対決のアイデアを絞りだすのもたいへんだったでしょうし、企画した矛盾がいつもいつも白熱した対決になるとも限りません。
いつも同じような対決では視聴者に飽きられるでしょうし、どちらかが一方的に強いようでは企画として成立しないわけで、結果、斬新で白熱する勝負を捏造する・・・。
容易に想像できた末路ですよね。
まさしく『あるある大辞典』のときと同じです。
この種のドキュメンタリーや教養と娯楽が混在するバラエティ番組は、やがてネタが尽きるのは明白なことで、毎週放送を何年も続けるというのは無理があるのでしょうね。
日本テレビの『行列のできる法律相談所』は10年以上続いているそうですが、あの番組なんかも、放送開始当初は、法律をベースに複数の弁護士が見解の違いを戦わせるという斬新な企画が面白かったのですが、最近では法律問題などほとんどやらず、単なるトーク番組になっちゃってますよね。
たぶん、どんなネタをやってもデジャブになっちゃうんでしょう。
フジテレビの『ほんまでっかテレビ』なんかも、明石家さんまさんがMCでなければマンネリになっちゃってたかもしれません。
結局は、MCの技量次第ということでしょうか。
でも、いずれの番組も、企画は実に優れていると思いますし、とくに『ほこ×たて』に限っていえば、さんまさんのようなビッグなタレントさんをまったく使わず、まさしく企画の面白さだけで支持されていた番組だったと思うので、この度のようなかたちで打ち切りになるのはたいへん残念なことです。
面白い企画だからこそ、たとえ高い視聴率を得ていたとしても、マンネリ化を避けるために、一定の充電期間を作ってネタを貯めてからまた再開する、といった方法はとれないんでしょうかね。
人気番組だからこそ難しいんでしょうね。
話はかわって、『笑っていいとも』が来春に終わることも今週明らかになりましたね。
私の仕事場にはテレビがありませんので、同番組はほとんど観たことがないのですが、ときどき祝日などに観るともなしに観ていても、とくに気を引く内容や企画があるわけでもなく、タモリさんを中心にタレントさんたちがただ遊んでるだけの他愛もない番組ですよね。
でも、そんなダラダラとした中身のない番組が、マンネリといわれながらもなんと32年も続いてたんですね。
一方で、斬新な企画で中身の濃い番組は、わずか数年でマンネリズムに勝てず打ち切りになる。
お昼の番組と夜のゴールデンタイムの番組の違いがあるにしても、なんか釈然としないものがあります。
これこそ、まさしく“矛盾”ですよね。
ちなみに、『いいとも』打ち切りの発表は、笑福亭鶴瓶さんが生放送中に突然現れて、タモリさんに「いいともが終わるという噂を聞いたけど本当か?」と詰め寄り、それにタモリさんが答えるように同番組の終了を発表していましたが、あれだって、いってみれば“ヤラセ演出”ですよね?
この“ヤラセ”の場合は、とくに誰かに迷惑をかけたえわけでも不愉快にさせたわけでもありませんが、つまるところ、テレビ番組なんて所詮は嘘だらけの世界なんですよね。
そこんとこを、観る側もちゃんとわかっておくべきでしょう。
『ほんまでっかテレビ』の最後にこんなメッセージが流れますよね。
「この番組に登場する情報・見解は あくまでも一説であり、その真偽を確定するものではありません。『ホンマでっか!?』という姿勢でお楽しみ頂けると幸いです」
これ、同番組に限らずで、テレビ番組すべてをこのスタンスで観るべきなんでしょうね。
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by sakanoueno-kumo | 2013-10-25 16:15 | 芸能 | Trackback | Comments(0)