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神戸の足場倒壊事故に思い出す、阪神・淡路大震災の柏井ビル倒壊。

3日午前11時10分ごろ、神戸市中央区布引町4の3の8にある解体工事中のビルで、覆っている足場が十数メートルの高さから崩れて落ちた。自転車で通行していた女性(22)と歩いていた男性(20)が下敷...
昨日、神戸で解体工事中のビルを覆っている足場が倒壊するという事故がありましたよね。
倒れた足場は高さ約20メートル、幅約30メートルほどだそうで、片道3車線の道路を塞ぎ、通行人2人が巻き込まれてけがをされたそうです。
停車中だった路線バスにも直撃したそうですが、乗客に被害はなかったとか。
よく、その程度の被害で済みましたね。
現場は神戸市の中心部である三宮駅から北へ150メートルほど上がったところで、塞いだ道路は、神戸市街地のメインストリートともいえるフラワーロードです。
通勤などの人通りが多い時間帯だったら、大惨事だったでしょうね。

で、事故から一夜明けた今朝、たまたま事故現場の前を通る用があったので、いつも携帯しているバカチョンカメラで撮影してきました。

神戸の足場倒壊事故に思い出す、阪神・淡路大震災の柏井ビル倒壊。_e0158128_14171962.jpg

道路を塞いでいた足場や鉄骨の残骸はきれいに片付けられていましたが、作業中だったと思われる重機がそのまま放置されたかたちで、無残な状態を晒していました。
まだ、報道機関のカメラがたくさん来ていましたよ。

神戸の足場倒壊事故に思い出す、阪神・淡路大震災の柏井ビル倒壊。_e0158128_1420073.jpg

この事故現場で思い出したのは、19年前の阪神・淡路大震災のときの、旧・柏井ビル倒壊です。
10階建ての高層ビルが両側6車線の大通りを塞ぐように倒れていた映像を覚えておられるでしょうか?
まあ、当時はいたるところで建築物が倒壊していたので、神戸市内ではとくに珍しい光景ではありませんでしたが、現場が神戸の最も中心部だっただけに、震災時の高層ビル倒壊の象徴的映像として使われていましたよね。
あの柏井ビル倒壊現場の道路を挟んで斜め向かいが、今回の足場倒壊現場です。
もちろん、ただの偶然以外のなにものでもありませんが、でも、同じ場所の同じ道路を塞いだ昨日の映像を見て、当時のことを思い出した神戸市民は、わたしだけではないんじゃないでしょうか。

神戸の足場倒壊事故に思い出す、阪神・淡路大震災の柏井ビル倒壊。_e0158128_14214757.jpg

柏井ビル倒壊は天災による事故ですが、今回の足場崩壊はおそらく過失事故で、人災ですよね。
足場倒壊事故といえば、強風によるものが多いと思いますが、昨日の神戸は強い風はなく、報道によれば、アームから鉄骨が外れるなどして道路側の足場にのしかかったことが原因のようで、重機の操作ミスや安全管理上の不備があったと見られているようです。
養生ネットで囲われた足場の下を通行しなければならないことは、よくありますよね。
こんな事故が起こらなくとも、足場作業の真下を通行するのは、あまり気持ちがいいものではありません。
このたびの事故を踏まえ、徹底した事故原因の追求とともに、業界全体の安全対策・指導の強化につなげてほしいものです。

ちなみに、旧柏井ビル跡地には、いまは新しい柏井ビルが建っています。


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by sakanoueno-kumo | 2014-04-04 14:30 | 時事問題 | Trackback | Comments(2)  

Commented by heitaroh at 2014-04-04 19:27
そうだったんですか。あのビルの向かいでしたか。偶然といえば偶然なんでしょうが、地盤が脆いとか、何かあるんですか?
まあ、いずれにせよ、今回は死者が出なくて何よりでした。
いつだったか解体中の壁が崩れて、通行中の女子高生だったかが死にましたからねえ。その意味では不幸中の幸いだったでしょうか。
Commented by sakanoueno-kumo at 2014-04-04 21:53
< heitarohさん

地盤云々はよくわかりませんが、柏井ビルの倒壊は、高速道路の橋桁も倒れるほどの地震だったわけですから、原因ははっきりしてますね。
決して新しいビルではなかったですし・・・。
この度は足場の倒壊ですから、地盤は関係ないでしょう。
鉄骨がのしかかったのが原因と言ってますしね。
ただ、偶然とはいえ、ほとんど同じ場所だったもので、つい当時のことを思い出しました。

それにしても、ホント不幸中の幸いでしたね。
たしか、柏井ビルのときも、あのビルの倒壊による被害者はなかったと記憶しています。
傾いてから倒れるまで時間がありましたからね。
このたびも、きっと危ないと気づいてから避難する時間があったんじゃないでしょうか。

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