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SMAP解散報道に思う。

SMAP解散報道で大騒ぎになっていますね。

わたしは、とくに彼らのファンと言うわけでありませんが、さすがに国民的アイドルグループの解散報道とあっては、興味がないとは言えません。

なんでも、SMAPの育ての親であるチーフマネージャーさんと副社長母娘との確執が原因だとか。

なんだかなぁ~・・・ですよね。

本人たちの意向ならまだしも、会社内の派閥抗争に巻き込まれたかたちでの分裂となると、やはり、ファンたちにしてみれば納得しようがありませんよね。


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わが家では、妻と娘が無類のジャニーズ好きなので、ジャニーズ事務所内に派閥抗争があるという話はなんとなく知っていましたが、今回のことでの報道を見聞きすると、事は随分と根深いようですね。

そしてその軋轢を決定的にしたのが、副社長(ばあさんの方)がチーフマネージャーに対して、「SMAPを連れて出て行け!」と言ったとか。

それも面と向かってではなく、ゴシップ誌のインタビューで記者に向かっての発言だそうで・・・。

そら、売り言葉に買い言葉になっちゃうわな!

聞けば、娘を次期社長に据えるため、発言力のあるチーフマネージャーを排除し、盤石な経営基盤を整える狙いだったとか。

同族会社にはよくある話ですよね。

かつて豊臣秀吉は、わが子に跡目を継がせるため、邪魔になった関白秀次濡れ衣を着せて、一族もろとも処刑しました。

また、太古の昔には、天智天皇が太子・大友皇子を後継者にするため、そのとき皇太子だった大海人皇子(後の天武天皇)を退けました。

その結果、自身の死後に天下の騒乱を招いています。

いつの時代も、権力者の強引な世襲による軋轢というのは、なくなりませんね。

会社内の勢力争いに巻き込まれて去就を問われるシチュエーションは、サラリーマンならある意味仕方がない場合があります。

でも、タレントさんは会社員ではありません。

タレントさんは商品です。

商品は社長の私物でも開発者の所有物でもありません。

商品は消費者のものです。

プリウスの開発者がトヨタ自動車退社したからといって、今後いっさいのアフターフォローを受け付けないなんて許されません。

企業は、商品を世に送り出した以上、いちばんにユーザーのことを考えた善後策を講じなければなりません。

今回の場合、本来いちばんに考えなければならないファンの存在が置き去りになっているとしか思えませんね。

チーフマネージャーの退社は回避できないこととしても、それによってSMAPという商品までもが失われてしまうというのは、ルール違反なんじゃないかと・・・。

チーフマネージャーへの恩義を感じて独立する意志だという中居正広さんら4人と、ジャニーズ事務所に対する義理を通して残留の意向だという木村拓哉さん。

どちらの思いも筋の通った立派な考えだと思いますし、どちらが正しいとも言えませんが、ファンの立場からみれば、分裂してしまうという時点で、どちらも正しくないですね。

まあ、わたしのような素人のオジサンに言われるまでもなく、悩みに悩んで出した結論なんでしょうが・・・。

それにしても、とくにファンというわけでもないのに、何なんでしょう?・・・この得も言えぬ喪失感は・・・。

わたしがSMAPをはじめて知ったのは、21年前の阪神・淡路大震災の折り、被災地のラジオで聞いた『がんばりましょう』からでした。

その後、まるで震災復興のテーマソングの如く、あの1年であの歌がよくかかっていて、元気づけられたのを覚えています。

あと、わが家では、現在大学3回生の息子が3歳のとき、はじめて歌った流行歌が『夜空ノムコウ』でした。

現在中2の娘がはじめて口にしたのも、『世界に一つだけの花』

そう考えれば、とくにファンじゃなくても、それぞれの歴史の中に刻まれているんですね。

やっぱ、こんなしょーもない理由で失くしちゃダメでしょう!

ちなみに、上述した豊臣秀吉天智天皇についてですが、いずれも自身の死後、世襲した息子は反乱軍によって攻め滅ぼされています。
強引な世襲は大きな遺恨を残しますから、結局は滅亡の道をたどるというのが先人の残した教訓です。

失礼ながら、ジャニーさんもメリーさんもご高齢ですから、そう長く権力者として君臨することはないでしょう。

こんなことやってると、ご自身の死後、抵抗勢力によって滅ぼされちゃいますよ。

温故知新です。



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by sakanoueno-kumo | 2016-01-15 19:06 | 芸能 | Trackback | Comments(0)

 

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