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朝ドラ『あさが来た』で異彩を放つ五代友厚 その3

朝ドラ『あさが来た』では1月に死んでしまった五代友厚ですが、1ヶ月以上前に起稿した五代の稿(その1その2)に、いまだに多くのアクセスをいただいているようで、だったら、せっかくなので前回割愛したお話をしようと思い、続編を起稿しました。

今回の写真は、北浜の光世証券エントランスにある五代友厚像です。

こちらもまた、なかなかのイケメンですね。

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今回お話するのは、そんなイケメン五代の女性関係

ドラマでは独身者のように描かれていましたが、実際には、五代にはちゃんともいて、さらに、他の同時代の政治家、財界人と同じく、妻以外の愛人数多くいました。

五代は生涯に、複数の女性との間に10人の子供を儲けたそうです。

最初の子供(女子)は、幕末に薩摩藩士として赴任していた長崎で知り合った女性との間に生まれました。

しかし、この子は五代家の籍には入っていません。

明治に入り、外交官・森山茂の妹・菅野豊子と結婚しますが、彼女との間には子供はできず、戸籍上の三人の娘も、他の女性に生ませた子供を引き取った子だそうです。

五代が愛人に生ませた男子はすべて、認知はしても籍には入れず、庶子となったそうです。

こうして見ても、相当な遊び人だったようですね。

まあ、残っている肖像を見る限り、結構なイケメンだったようですから、確かにモテたでしょうね。

ドラマでのキャラとは随分とかけ離れたプレイボーイだったようです。

びっくりポンですね。

ドラマでは、福沢諭吉大隈重信が登場し、五代と同じく主人公・あさに大きな影響を与えていますが、この福沢、大隈らと五代のあいだには、深い因縁がありました。

というのも、ドラマでも描かれた開拓使官有物払下げ事件で、福沢と大隈は五代を批判する急先鋒だったからでした。

明治14年(1881年)に起きたこの事件は、北海道開拓使長官の黒田清隆が、開拓使官有物を五代らの関西貿易商会に安値・無利子で払下げようという計画が、新聞にすっぱ抜かれて大騒動になった事件です。

約1400万円もの国費を注ぎこんだという開拓使が、わずか38万円余りで、しかも黒田の同郷の五代に払い下げられる。

そら、批判されますよね。

結局、開拓使払下げは伊藤博文らによって中止されますが、払下げの情報を新聞にリークした張本人とされた大隈は、政府から追放されました。

いわゆる「明治14年の政変」です。

野に下った大隈は、翌明治15年(1882年)に東京専門学校(現在の早稲田大学)を開き、そしてそれから十数年後、日本女子大学校創立のために奔走していた広岡浅子に出会い、深く関わることになります。

もし、「明治14年の政変」がなければ、この出会いはなかったかもしれません。

五代友厚と広岡浅子のあいだには関わりはなかったようですが、こんなところで繋がっていたんですね。

ちなみに、ドラマではディーンフジオカさんが演じていた五代友厚に対して、福沢諭吉役が武田鉄矢さん、大隈重信役が高橋英樹さん、あと、渋沢栄一役が三宅裕司さんでしたが、実年齢でいえば、福沢が五代より1歳上、大隈は2歳下、渋沢は4歳下、いずれも五代と同世代でした。

びっくりポンですね(笑)。

さて、ドラマはいよいよクライマックスを迎えます。

せっかくなので、広岡浅子についても次稿でふれてみたいと思います。

朝ドラ『あさが来た』で異彩を放つ五代友厚 その1
朝ドラ『あさが来た』で異彩を放つ五代友厚 その2
朝ドラ『あさが来た』で知ったびっくりポンな女傑、広岡浅子。 その1
朝ドラ『あさが来た』で知ったびっくりポンな女傑、広岡浅子。 その2
朝ドラ『あさが来た』で知ったびっくりポンな女傑、広岡浅子。 その3
朝ドラ『あさが来た』で知ったびっくりポンな女傑、広岡浅子。 その4



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by sakanoueno-kumo | 2016-03-10 00:44 | その他ドラマ | Trackback | Comments(0)  

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