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埼玉女子中学生誘拐監禁事件に再認識させられた公衆電話の重要性。

埼玉県朝霞市で2年前から行方不明になっていた女子中学生が先日保護され、連日のように報道されていますね。

わたしも同世代の娘を持つ親として、この事件は2年前から気になっていました。

この2年間の親御さんの心中は察するに余りありますが、ともかくも生きて再会できて良かった。

もちろん、これにて一件落着というわけではありませんし、これからがまた大変だと思いますが、ひとまず最悪の事態には至らなかったわけで、「良かった」と言っていいのではないでしょうか。

被害者ならびにご家族が、一日も早く日常を取り戻されることを願うばかりです。

ところで、今回の事件が解決に至った経緯は、被害者の女の子が犯人が外出した隙を突いて監禁場所から脱出し、駅の公衆電話を使って自宅と警察に助けを求めたからでしたが、そこでふと思ったのは、この春中3になるわたしの娘は、似たような状況下に置かれた場合、公衆電話という発想にたどり着いただろうか?・・・ということ。

現在大学生の息子に携帯電話を持たせたのは高校入学のときでしたが、娘の場合、両親共働きということもあり、加えて、幼い少女が誘拐される事件があとを絶たない昨今の世情を憂慮し、小3の頃からGPSと防犯ブザー機能付きの子供用ケイタイを持たせていて、中学生になってからは普通のケイタイを持たせています。

おそらく公衆電話なんて使ったことないだろうと・・・。

お金がなくても公衆電話から110番119番に繋がるということを知ってるだろうか?

そもそも、自宅両親のケイタイの番号を覚えているだろうか?

覚えていたとして、市外からかける場合、市外局番がいるということを知っているだろうか?

そんな疑問が頭をよぎり、先日、娘にたしかめてみたところ、ちゃんと自宅と母親のケイタイ番号は覚えていましたし、市外局番のことも知っていました。

親の知らない間に、ちゃんと学習してたんですね。

「お父さんの番号は覚えてない」・・・と言われましたが(苦笑)。

ただ、お金がなくても110番できるということは知らなかったようですし、実際、公衆電話は一度だけ中学の学習の一環で使ったことがあるだけのようでした。

まあ、そりゃそうでしょうね。

親にしてみれば、GPSと防犯ブザー機能付きのケイタイをお守り代わりに持たせて安心を買っていたつもりでしたが、考えてみれば、もし、このたびのような事件に巻き込まれた場合、ケイタイなどは真っ先に取り上げられて捨てられるか破壊されるでしょうから、おそらく何の役にも立たない可能性が高いでしょう。

そう考えれば、こういう場合頼りになるのは、きっと公衆電話なんですね。

今回の事件で、あらためて公衆電話の重要性を再認識しました。

全国の公衆電話の台数は、20年前に比べて5分の1ほどに減少しているそうです。

ケイタイの普及率を考えれば、これはやむを得ないことでしょうが、考えてみれば、私自身、テリトリーの中での公衆電話の設置場所を把握していません(たぶん、駅にはあるのでしょうが、駅のどこに設置されているのか気にしたこともありませんでした)。

今回の事件を教訓にさせてもらい、子どもを持つ親は緊急時の連絡先を子どもと共有し、公衆電話の使い方をちゃんと教えておいたほうがいいかもしれません。

そして、最低限、生活圏内の公衆電話の設置場所は、把握しておくべきでしょうね。



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by sakanoueno-kumo | 2016-03-31 22:16 | 時事問題 | Trackback | Comments(0)  

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