非ネグロイドの壁を破った陸上男子400mリレーの銀メダル獲得。
この3日間、卓球男子団体の銀メダルやレスリング女子のメダルラッシュなど、クライマックスが近づくリオ五輪は最高潮の盛り上がりを見せてくれていますが、盆休み明け早々から連日深夜まで残業に追われていて、ゆっくり五輪ネタのブログ記事を起稿する時間がありません(4年前のロンドン大会のときは、ほぼ毎日ブログをアップしていたことを思えば、この4年間で少しは景気が回復しているといえるのでしょうか?)。
で、今日も本当はこんなことしてる余裕はないのですが、どうしても記録に残しておきたいと思い、寸暇を惜しんでブログを立ち上げました。
その思いに駆られたのは、山県亮太選手、飯塚翔太選手、桐生祥秀選手、ケンブリッジ飛鳥選手のメンバーで臨んだ陸上男子400mリレーの銀メダル獲得です。
これって、ちょっとでも陸上競技を知っている人ならわかると思いますが、とてつもなくスゴイことですよね。
同種目では、北京五輪で日本初の銅メダルを獲得していますが、あのときも感動しましたが、実は、あのときはアメリカが予選でバトンミスを犯し、決勝に出てこなかったという幸運もあったんですよね。
今回は、まぎれもなく実力でもぎ取った銀メダル。
トラック競技での日本人選手の銀メダルは史上初。
言うまでもありませんが、37秒60は日本新記録であり、同時にアジア新記録でもあります。
文句のつけようがありません。
陸上競技の花形であるスプリント競技で、非ネグロイドが入賞することがいかに難しいことであるかは、陸上競技を知る人なら、誰しも知るところだと思います。
というのも、現在、男子100mで9秒台(電動計時)を出した選手はこれまで116人いますが、その中で、黒人以外の選手は、わずか3人しかいません。
つまり、陸上スプリント競技においては、ネグロイドと非ネグロイドでは、明らかな身体能力の差があるんですよね。
もちろん、それはリレーにも言えることで、ちゃんと調べてないのでわかりませんが、非ネグロイドだけのメンバーでの同種目での銀メダル獲得は、史上初なんじゃないでしょうか?(厳密にいえば、ケンブリッジ飛鳥選手にはジャマイカ人の血が半分入っていますが、メンバー全員で考えると、8分の7が非ネグロイドなわけで、ほぼ、非ネグロイドと言っていいんじゃないかと)
わたしは、高校時代陸上部に所属していましたが(30年以上前になりますが)、その頃の日本の短距離界は、世界大会で決勝に残ること自体、あり得ないことでした。
ところが、今回、世界の第2位。
しかも、第3走の桐生選手からケンブリッジ選手にバトンが渡ったとき、あのウサイン・ボルト選手と並んで走るというシーンが見られました。
いや~、もう、大興奮でした。
もちろん、相手は五輪3種目3連覇という歴史に残る偉業を成し遂げたバケモノですから、ゴールまで並走することは不可能でしたが、一瞬でも、決勝であのボルト選手と並んだという事実は、世界に衝撃を与えたんじゃないでしょうか?
なんて言ったらいいのか、見事とか、素晴らしいとか、そんなありきたりの言葉では言い表せない、筆舌に尽くしがたい心境です。
いいものを見せてもらいました。
金と銀の差は大きな差だとは思いますが、4年後の東京五輪が楽しみですね。
それと、ついでのようで申し訳ないですが、男子50キロ競歩で銅メダルを獲得した荒井広宙選手も、おめでとうございます。
こちらも、日本人初の快挙だそうですね。
日本の陸上競技は、着実に世界との差を縮めつつあると言えるのではないでしょうか?
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by sakanoueno-kumo | 2016-08-21 00:42 | 他スポーツ | Trackback | Comments(0)