太平記を歩く。 その121 「藤島神社」 福井県福井市
福井県福井市の足羽山にある藤島神社を訪れました。
ここの主祭神は新田義貞で、副祭神は弟の脇屋義助、息子の新田義顕・新田義興・新田義宗。
「建武中興十五社」の一社で、旧社格は「別格官幣社」でした。
「別格官幣社」とは、国家のために功労のあった人臣を祭神とする神社のことで、明治5年(1872年) に神戸の湊川神社が定められたのに始まり、昭和21年(1946年)に社格が廃止されるまで、日本全国に28社ありました。
朱塗りの大鳥居をくぐると、長い石段が続きます。
境内には車でも行けるのですが、ここはあえて石段を登ります。
藤島神社の創建は明治時代に入ってからだそうで、それほど古い神社ではありません。
「その119」で紹介した「燈明寺畷新田義貞戦歿伝説地」に初代福井県知事が明治3年(1870年)に祠堂を作ったのが始まりで、明治9年(1876年)に「藤島神社」と名付けられ、その後、明治34年(1901年)にこの地に移り、現在に至ります。
拝殿です。
明暦2年(1656年)、義貞が自刃したと伝わる燈明寺畷を耕作していた百姓の嘉兵衛が偶然に冑を掘り出し、芋桶に使っていたところ、福井藩の軍学者・井原番右衛門がこれを目にし、象嵌や「元応元年八月相模国」の銘文から新田義貞着用のものと鑑定します。
その冑が、ここの神社に祀られいるというのですが・・・。
ああ、あった!・・・たぶんこれかな?
ただ、無粋なことをいえば、この冑、現在の研究では戦国時代のものと鑑定されているそうです。
新田氏家紋入り旗印。
この甲冑も、なんか新田氏と関係あるのでしょうか?
説明板がないので、わかりません。
藤島神社は足羽山の北東麓にあるため福井市街が一望に出来ます。
気持ちのいい朝の景色でした。「太平記を歩く。」シリーズの、他の稿はこちらから。
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by sakanoueno-kumo | 2017-09-11 23:30 | 太平記を歩く | Trackback | Comments(0)