人気ブログランキング |

太平記を歩く。 その159 「景徳山安国寺」 京都府綾部市

足利尊氏生誕地と伝わる京都府綾部市を訪れました。

足利氏といえば、栃木県の足利荘を思い浮かべるのですが、実は、尊氏が生まれたのは母・清子の実家、上杉氏の本貫地である丹波国何鹿郡八田郷上杉荘だったそうです。

700年前にも、里帰り出産があったんですね。


e0158128_18581391.jpg

その生誕地にある安国寺に、尊氏と母の清子、そして妻の登子供養塔があると知り、車で約2時間かけて遠路はるばる訪れました。


e0158128_18591496.jpg

寺に入口には、「足利尊氏公誕生の地」と刻まれた石碑があります。


e0158128_19015391.jpg

紅葉の名所だと聞いていたので、その季節を狙って11月20日に訪れたのですが、あいにくので、残念ながら暗い写真ばかり。


e0158128_19015807.jpg
e0158128_19020255.jpg

全国各地に「安国寺」という名称の寺がありますが、その多くは、尊氏の時代に建立および改修・改名されたものです。

延元3年/暦応元年(1338年)、征夷大将軍となって室町幕府を開いた尊氏は、禅僧・夢窓疎石の勧めで前稿で紹介した天龍寺の建立を始めるとともに、元弘の乱以降の戦死者を弔うため、国ごとに1寺1塔を建てる計画を立てます。

このときの寺を「安国寺」、塔を「利生塔」と称しました。

山城国の安国寺には、あの一休宗純(一休さん)がいたことで有名ですね。


e0158128_19041567.jpg
e0158128_19042110.jpg

山門の扉には、足利氏の二つ引の紋章が。


e0158128_19061445.jpg

安国寺と利生塔は新しく造営されたものもありましたが、既存の寺院を修理してこれにあてた国もありました。

ここ綾部市の安国寺は、もとは清子の実家・上杉氏の菩提寺・光福寺としてあったものを、尊氏が丹波国の安国寺と定め、諸国安国寺の筆頭におきます。

自身の生誕地ということもあったでしょうが、母を敬う尊氏の思いが込められていたのでしょうね。


e0158128_19061928.jpg

雨じゃなければ、きれいな写真だったでしょうけどね。


e0158128_19083525.jpg

茅葺の仏殿は寛保3年(1743年)に再建されたものだそうです、。


e0158128_19083974.jpg

ここにも二つ引が。


e0158128_19113713.jpg

そして、こちらが境内奥にある、尊氏・清子・登子の供養塔と伝わる宝篋印塔です。

e0158128_19114274.jpg

向かって左から、清子、尊氏、登子の供養塔と伝わります。


e0158128_19114625.jpg

説明板です。

『安国寺文書』によると、二代将軍・足利義詮によって尊氏と登子の遺骨が安国寺に奉納されたと記されているそうで、南北朝時代のものとさせるこの宝篋印塔が、その墓碑だと考えられているそうです。

でも、だったら、清子の墓っていう伝承は、なんの根拠なんでしょうね?


e0158128_19143022.jpg
e0158128_19143539.jpg

あいにくの雨でしたが、せっかく綾部市まで来たので、次稿、もう一回綾部市をやります。




「太平記を歩く。」シリーズの、他の稿はこちらから。

 ↓↓↓

太平記を歩く。


ブログ村ランキングに参加しています。
よろしければ、応援クリック頂けると励みになります。
   ↓↓↓


by sakanoueno-kumo | 2017-12-01 00:11 | 太平記を歩く | Trackback | Comments(2)  

トラックバックURL : https://signboard.exblog.jp/tb/26229108
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Commented by heitaroh at 2017-12-07 20:19
私はここには行ったことがありませんが、栃木県の足利館跡には行ったことがあります。一応、お寺があるだけで、当時の遺物のような物は何一つ、残っていなかったのですが、やはり、戦前の逆賊意識が強い中では残せなかったのでしょうね。
Commented by sakanoueno-kumo at 2017-12-08 00:26
> heitarohさん

私は栃木の足利史跡は行ったことがありません。
今回、太平記をめぐって、関西圏内の関連史跡はほぼ網羅できたと思っているのですが、太平記関連はまだまだ全国津々浦々にありますから、また、機会を作って訪れてみたいと思っています。

<< 太平記を歩く。 その160 「... 太平記を歩く。 その158 「... >>