幕末京都逍遥 その66 「梨木神社」
京都御苑東の清和院門を出てすぐの場所にある梨木神社を訪れました。
ここは、幕末維新に活躍した公家・三条実万、三条実美を祭神として明治18年(1885年)に創建された神社で、入口の鳥居の横には、「別格官幣社」と刻まれた石碑があります。
「別格官幣社」とは、国家のために功労のあった人臣を祭神とする神社のことで、明治5年(1872年) に神戸の湊川神社が定められたのに始まり、昭和21年(1946年)に社格が廃止されるまで、日本全国に28社ありました。
つまり、政治的な背景を持つ神社ということです。
大鳥居の向こうには、どう見ても近代的なマンションのような建物が見えます。
これが社殿????・・・のはずはなく、よく見ると、参道の石畳が左に直角に折れています。
どうやら、参道にマンションが建っちゃって、迂回参道になっちゃったようですね。
マンションの外周を辿って参道を進みます。
また鳥居がありました。
こちらの扁額は新しそうです。
ここからは、まっすぐ社殿まで参道が伸びています。
梨木神社が建つこの場所は、かつて三条家の屋敷があった場所だそうで、ここの地名が「梨木町」だったことから、梨木神社と名付けられたそうです。
創建当初は、久邇宮朝彦親王の令旨によって父の実万だけが祀られていたそうですが、その後、大正4年(1915年)、大正天皇(第123代天皇)即位を記念して、息子の実美を合祀したそうです。
まあ、創建された明治18年(1885年)は、実美はまだ生きていましたからね。
正門です。
拝殿です。
本殿です。
境内の井戸の水は「染井の水」と呼ばれ、京都三名水のひとつとされています。
京都三名水(醒ヶ井・県井・染井)のうち、現存するのはここだけだそうです。
この日も、多くの人がペットボトルに水を入れて持ち帰っていました。
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by sakanoueno-kumo | 2018-06-01 23:20 | 幕末京都逍遥 | Trackback | Comments(0)