有子山城跡と出石城跡登城記。 その1 ~有子山城登山道~
平成29年(2016年)4月6日に日本城郭協会から「続日本100名城」が発表されましたが、そのなかに、2つの城を1セットとして選ばれた城があります。
その城とは、兵庫県豊岡市出石にある出石城跡と有子山城跡です。

有子山城は標高321mの山上に築かれた山城で、出石城は、後の時代にその山の麓に築かれた平山城です。
有子山城は天正2年(1574年)に但馬国守護の山名祐豊が築城した城で、出石城は関ヶ原の戦い後の慶長9年(1604年)に小出吉英が築いた城です。
上の写真に写る石垣と櫓は出石城のもので、その背後にそびえる山頂に有子山城があります。

出石城は以前にも訪れたことがあり、当ブログでも過去に紹介したことがあったので(参照:雨の但馬路紀行 その3 「但馬の小京都・出石城跡」)、この日は、まずは出石城をスルーして有子山城を目指しました。


出石城東側にある有子山稲荷神社の朱塗りの鳥居をくぐって登ります。
鳥居は37基、石段は157段あります。

石段を登りきったところに、「史跡 有子山城跡」と刻まれた石碑が建てられています。
ここから有子山城跡への登山道です。

案内板に書かれた登山ルートです。

本丸まで980mとあります。

写真では伝わりづらいですが、かなりの急勾配です。

登山者用にロープが張られています。
この急勾配は、登りよりむしろ下山のほうが怖いかも。


本丸まで850m。
けっこう登ったつもりだったのですが、あまり進んでいません。


本丸まで720m。
こういう標識は、目安になるのでありがたいですね。

残り500m。

このあたりから、郭跡とみられる削平地が見られはじめます。

登り始めて約30分、中間地点に到達しました。
でも、説明書きには、ここから先はなだらかな道とあります。
それはありがたい。

ここも郭跡とみられる削平地です。

「続日本100名城選定」の幟が。


しばらく進むと、井戸曲輪(水の手)と書かれた立て札があります。



井戸曲輪は写真のように、急斜面に石垣が段になって形成されています。
パンフレットの説明書きによると、井戸曲輪は7段の石垣からなり、城内の飲料水を確保していたとあります。
この造りは全国的にもたいへん珍しいそうですが、この7段の石垣で、どうやって水を確保していたのでしょう?

井戸曲輪から見る出石の町並みです。

本丸までのこり240m。
そろそろ城跡の縄張りに入ります。

石垣が見えてきました。
・・・が、長くなっちゃったので、続きは「その2」にて。
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by sakanoueno-kumo | 2019-04-09 23:35 | 兵庫の史跡・観光 | Trackback | Comments(0)