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天誅組の足跡を訪ねて。 その28 「松本奎堂戦死之地」

「その27」の最後に紹介した藤本鉄石が紀州藩撃ち方の的場喜一郎を討ち取ったという場所は、現在、天誅組史跡公園となっており、藤本とともに天誅組三総裁のひとりだった松本奎堂戦死の地を示す石碑が建てられています。


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文久3年9月24日(1863年11月5日)に起きた鷲家口の決戦で、決死隊が囮となって壮絶な死を遂げていた隙きに、松本奎堂は藤本鉄石堂とともに敵中突破に成功し、丹生川上神社から高見川に沿って木津川、伊豆尾笠松に上り、夜半、庄屋の松本清兵衛宅で休息をとります。

松本奎堂はもともと隻眼だったのですが、天誅組の挙兵後、十津川の陣中で両眼を失明してしまい、そのため、駕篭での移動を余儀なくされていました。

翌25日昼過ぎ清兵衛の案内で出発し、萩原の御殿越峠の頂上まで来たとき、紀州兵の銃声が聞こえ、驚いた駕篭かきが逃げ出してしまい、駕篭もろとも放置された奎堂は、発見されて銃殺されたといいます。


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道路沿いに「天誅義士戦死の地」と刻まれた大きな石碑があります。


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「至従是 天誅義士 松本奎堂先生戦死之地」と刻まれています。


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その横にある小さな石碑には、「松本奎堂先生従者 天誅組志士 村上萬吉戦死之地」と刻まれています。

従者の村上萬吉も、松本奎堂とともに銃撃されました。


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漢文の石板です。


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説明板です。


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その横にある石碑には、「松本奎堂先生墓所これより900m」と刻まれています。

ええ?

ここじゃないの?


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この日は小雨の降る天気だったので迷ったのですが、意を決して1kmの登山に挑みました。


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ガッツリ登山です。


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残り1000mの標識が。

増えてるし!


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残り800m。


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しばらくすると、道がなくなってどうにも進める状況ではなくなりました。

どうも、山道がちゃんと整備されていないようです。

天気も悪いし足元もぬかるんでるし、登山はここで断念


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なんとか車で頂上まで行けないものかと検索してみると、車道に誘導看板があったのでしばらく走らせてみると、それらしき看板が現れました。


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でも、その横には、やはり「松本奎堂先生墓所これより900m」の石碑が。

どうやら山の反対側に来ただけだったみたいです。


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ここからは、こんな道になり、軽自動車だったらあるいは行けたかもしれませんが、わたしの愛車プリウスαでは、とても無理な道幅でした。

このあたりに車を停めるスペースもなく、結局断念することにしました。


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松本奎堂は三河国刈谷藩出身の人物で、「その22」で討死した宍戸弥四郎とは竹馬の友だったといいます。

刈谷藩は小藩ながら譜代大名で、宍戸と松本は、譜代藩出身の勤皇志士という異色の経歴の持ち主でした。

特に松本は、藩より選ばれて昌平坂学問所に学び、舎長(塾頭)まで勤めたエリートであり、そのまま藩にいれば将来は安泰だったはずで、そういった意味でも、他の天誅組志士たちの経歴と比べて異質な存在でした。

あるいは、いちばん志の高い人物だったかもしれません。


辞世

「君が為め みまかりにきと 世の人に 語りつきてよ 峰の松風」





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by sakanoueno-kumo | 2019-11-12 23:43 | 天誅組の足跡を訪ねて | Trackback | Comments(0)  

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