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丹波国篠山城跡を歩く。 その3 ~大書院~

「その2」の続きです。

篠山城二ノ丸にあった建物のなかで、ひとつだけ平成12年(2000年)に復元された大書院です。


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写真は南側から見た大書院。


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篠山城大書院は木造住宅建築としては非常に規模が大きく、現存する同様の建物の中では、世界遺産に指定されている京都二条城二の丸御殿遠侍に匹敵する建物だそうです。

たしかに、見た感じも似てますよね(参照:大政奉還150年記念に訪れた二条城。 その2 ~二ノ丸御殿・二ノ丸庭園)。


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二条城の御殿は徳川将軍が上洛したときの宿所となった第一級の建物ということから考えれば、ここ篠山城の大書院は、一大名の書院としては破格の規模の建物といえるかもしれません。


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大書院入口は北側にあります。

唐破風をつけた車寄となっています。


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大書院は慶長14年(1609年)の築城当時に建てられたと考えられ、その後、約260年間に渡って藩の公式行事などに使用されました。


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篠山城の初代城主は徳川家康に築城を命じられた松平康重

康重は駿河国三枚橋城主・松平康親の長男と言われますが、一説には、家康の落胤とも言われています。

康重は篠山藩政の基礎を固めましたが、その後、和泉国岸和田藩に移封となります。

その後、藤井松平家2代、形原松平家5代、青山家6代が歴代城主を務め、明治を迎えました。


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明治維新を経て廃藩置県後に建物の多くは取り壊されましたが、ただひとつ大書院だけが残され、小学校や女学校の校舎として、その後は公会堂などに利用されていたそうですが、昭和19年(1944年)1月6日の夜、火災によって焼失しました。


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その後、篠山城跡は未整備のままでしたが、保存を望む声が持ち上がり、昭和31年(1956年)に国の史跡に指定されると、それを機に石垣の修理や発掘調査が実施され、平成12年(2000年)3月にこの大書院が復元されるに至ります。


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大書院を復元するにあたっては、古絵図、古写真、発掘などの総合的な学術調査が実施され、その成果に基づいて設計と建築が行われ、総工費約12億円かけたそうです。

復元された建物は平屋建てで北(妻側)を建物正面とします。床面積は739.33㎡、棟高は12.88mあり、屋根は入母屋造 、柿葺きとなっています。


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また、建物内部には襖絵などに囲まれた8つの部屋があり、その周囲に広縁が、さらにその外側には落縁が一段低く設けられています。


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上の写真は上段の間です。

パンフレットの説明書きによると、上段の間は、最も格式の高い部屋であり、幅3.5間(6.9m)の大床、その左手に付書院、右手に違い棚、帳台構が設けられています。

こういった座敷を飾るしつらえが整うのは大書院が創建された慶長頃のことと考えられているそうです。

この上段の間には、往事の雰囲気を再現させるため、江戸時代初期の狩野派絵師が描いた屏風絵を障壁画として転用しています。


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甲冑具足のレプリカが展示されています。


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構造模型です。


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さて、次稿では大書院を出て本丸を歩きます。




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by sakanoueno-kumo | 2019-12-25 00:07 | 兵庫の史跡・観光 | Trackback | Comments(0)  

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