令和初の新春。
あけましておめでとうございます。
旧年中はひとかたならぬご厚情を賜り、誠にありがとうございました。
おかげさまで当ブログも、今年で干支一回り、12回目の元旦を迎えることができました。
これもひとえに皆々様のご厚情あってのことと、厚く御礼申し上げます。
本年も変わらぬご支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
令和初のお正月ですね。
写真はわたしの住む街、神戸市垂水区の高台から望む令和最初の初日の出です。
令和初の元日なのに、令和元年ではなく令和2年なんですね。
あたりまえのことを言うようですが、元日に改元しない限り、元年元旦というのはあり得ません。
では、1400年近く続く日本の元号の歴史のなかで、元年元旦はあったのだろうかと思い、調べてみると、ありました。
今から1239年も前の奈良時代、天應元年(781年)1月1日です。
後にも先にも元日の改元はこのとき1度だけだそうで、日本史上唯一の元年元旦でした。
当時は天皇の譲位に基づく改元ではなく、吉事を理由とする祥瑞改元か、凶事に際してその影響を断ち切るための災異改元がほとんどでしたが、宝亀から天應に改められたこのときは、伊勢斎宮に現れた美雲の瑞祥により改元されたそうです。
「美雲の瑞祥」とは、めでたいことの前触れといわれる5色の雲のことを表すそうで、彩雲、瑞雲、慶雲、景雲、紫雲などともいうそうです。
めでたい雲が理由の改元は他にも2度あって、慶雲(704年)、神護景雲(767年)などもそうでした。
美雲の正体は、太陽の光と大気の状態により発生する雲で、実はそれほど珍しくない大気現象だそうですが、古代の人にとっては、神秘的な雲に見えたのでしょうね。
令和初の元旦の雲は、美雲でしょうか?
ちなみに、天應元年(781年)元旦時の天皇は第49代・光仁天皇で、その年の4月3日に譲位し、第50代・桓武天皇が即位します。
桓武天皇は平安京を開いた天皇ですね。
「鳴くよウグイス平安京」で覚えましたよね。
明治以降は一世一元の制となりましたから、原則、天皇の崩御によって改元されるのですが、このたび、明治以降はじめての生前退位(譲位と言っていいと思うのですが)ということで、考えようによっては、元日の改元もあり得たわけですよね。
1200年ぶりの元年元旦のチャンスだったわけで、実際、当初はそういう案も出ていたそうですが、結局は、いろんな方面から、混乱が出来るだけ少ない5月1日の改元になったと聞きます。
たしかに、あの厳かな儀式やものものしい警護などをみると、あれを大晦日から元日に行うというのは大変でしょうからね。
写真はわたしの自宅から見える初日の出を浴びた明石海峡大橋。
今年もよろしくお願いします。
令和2年元旦
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by sakanoueno-kumo | 2020-01-01 08:49 | 日常 | Trackback | Comments(4)
昨年は、お世話になりました。
本年もよろしくお願いいたします。m(__)m
あけましておめでとうございます。
過分なお言葉、恐悦至極です。
貴ブログはコメント欄がないのでお話できませんが、ちょこちょこ覗かせてもらっています。
今年もよろしくお願いします。