樹齢800年の巨樹、安田の大杉。
籾井城跡のある白尾山の南西、国道173号と国道372号が交わる「安田西」の交差点の南側に、ドデカイ杉の木があります。
下の写真は道路を挟んで向かい側にあるコンビニ駐車場から撮ったものですが、信号機や車との対比から、その大きさがわかるかと思います。
この大樹は「安田の大杉」と呼ばれ、説明板によると、高さ33m、根回り13.2m、目通周囲8.4mあるそうで、推定樹齢は700~800年と見られるそうです。
遠くから見ると森のように見えることから、通称「甚七森」と呼ばれているそうですが、「甚七」の由来の説明がないので、甚七が何者なのかがわかりません。
敷地内入口には「丹波篠山五十三次 安田の大杉」と刻まれた石碑が建てられています。
大杉の向こうに小さな祠が見えますが、あれは、ここから1.5kmほど東にある住吉神社の末社の貴船大名神を祀る小祠だそうです。
祠は小さいですが、その御神木である大杉が境内を覆っています。
こちらがその祠。
とにかく、大杉を一周してみます。
写真ではその大きさが伝わりにくいですね。
近所の小学校低学年くらいの女の子が遊んでいたので、その大きさの対比のために写真に入ってもらいました。
ドでかさが伝わるでしょうか。
大杉の北東には、山頂に籾井城跡がある標高394メートル、比高150メートルの白尾山が見えます。
籾井城は同じ丹波の八上城主・波多野秀治に属していた籾井氏の居城といわれ、天正3年(1575年)から天正7年(1679年)にかけての明智光秀の丹波攻めによって落城したと伝わります。
安田の大杉が樹齢800年とすれば、籾井城落城の際、すでに樹齢400年近い大樹だったことになりますね。
おそらく、光秀もこの木を目にしたに違いありません。
ブログ村ランキングに参加しています。
よろしければ、応援クリック頂けると励みになります。
↓↓↓
by sakanoueno-kumo | 2020-05-30 07:28 | 兵庫の史跡・観光 | Trackback | Comments(0)