丹波と丹後の国境を守る鬼ヶ城攻城記。 その2 <東側曲輪群>
「その1」の続きです。
標高544m、比高約450mの鬼ヶ城跡に登り始めてから約1時間余り、明らかな虎口跡と見られる遺構が眼前に現れました。

尾根を掘り込んだ小さな切通し虎口ですが、櫓なんかはなかったでしょうが、木戸ぐらいはあったかもしれない大きさです。


虎口両側の土塁です。
「山頂まで300メートル」とあります。

虎口跡を過ぎると、細長い削平地となっています。
あくまで想像ですが、ここに番所のようなものがあったのではないでしょうか。

曲輪側から見た虎口跡です。

さらに山頂を目指して進みます。

しばらく登ると、今度はさっきよりもっと大きな虎口跡が現れます。

見事な切通し虎口です。

虎口内の壁面には、石垣の遺構が残っています。

感動モノです。
ほかがほとんど崩れちゃってるのに、よく残っていましたね。
ここ鬼ヶ城を守っていたのは赤井忠家で、築城したのはその叔父にあたる赤井(荻野)悪右衛門直正と伝わりますが、直正の居城の黒井城が総石垣の山城だったことを思えば、ここ鬼ヶ城も石垣の要塞だったのかもしれません。
だから、「その1」でも見られたように、そこら中に石が散乱していたのかもしれませんね。

反対側から見た虎口跡です。

虎口を通って食い違いに曲がると、広い削平地に出ます。
明らかに曲輪跡と見られます。

さっきの大きな食い違い虎口に守られ、しかもこの広さですから、ここは結構重要な曲輪だったのかもしれません。

曲輪跡からさっきの虎口を見下ろします。

曲輪横にある土橋のような形状をした場所を進むと、主郭に登るスロープに繋がります。

主郭を目指します。
ここから主郭までは結構な急登です。

スロープには、登山客用に足がかりのような穴が開けられていました。

曲輪跡を見下ろします。

急坂を登りきったところに、あずまやが設置されています。
休憩スペースといったところでしょうが、主郭は目の前。
立ち止まらずに山頂を目指します。

あずまやがある曲輪跡です。
ここは主郭の東側2段下曲輪となります。

山頂を見上げます。

主郭の東側1段下曲輪です。

主郭外周の石垣が随所に残っています。

石垣を堪能したところで、いよいよ山頂の主郭へ・・・といいたいところですが、長くなっちゃったので「その3」につづきます。
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by sakanoueno-kumo | 2020-10-23 10:53 | 京都の史跡・観光 | Trackback | Comments(0)