細川ガラシャ隠棲地「味土野」 その3 <味土野ガラシャ大滝>
「その2」のつづきです。
細川ガラシャの隠棲地と伝わる味土野女城跡をあとにして、周辺を歩きます。

大河ドラマ『麒麟がくる』にあやかった観光誘致の幟が立ち並びます。

女城跡の前で、面白いものを見つけました。
これって、動物を誘い込む罠の檻ですよね。

イノシシか何かを誘い込んでいるのでしょうか?
こんなの見るの初めてです。

女城跡から見下ろした味土野集落。
このあたりでも標高360mほどあります。

しばらく坂を下りると、「金剛童子山登山道」と書かれた看板がありました。
金剛童子山は丹後半島のほぼど真ん中にある標高613mの山で、密教の護法童子(仏法を守る童子姿の鬼神)の中の一子が山名の由来であるとされ、山頂には役小角を祀った行者堂が建っているそうです。
役小角は役行者という呼称で有名な人ですね。
ガラシャがここに幽閉されていた当時、金剛童子山には20以上の坊があったとされ、多くの山伏たちが修行のために行き来していたといいます。

そこからさらに坂を下ると、男城(おじろ)跡への登山道の誘導看板がありました。
男城跡は、ガラシャを警固(あるいは監視)する武士が待機していた詰城があったとされるところです。
徒歩10分とあります。
どうしようか迷いましたが、この日はパス。
戦のための付城なら見る価値があるかもしれませんが、人妻を覗き見するための砦ですからねぇ。
主君の命令とはいえ、こんな山奥で婦人をずっと監視する役職なんて、嫌だったでしょうね。

そこから100mほど下ったところに、駐車スペースがあります。

ここからさらに150mほど下ったところに、「ガラシャ大滝」と呼ばれる滝があるのだとか。
何でも「ガラシャ」と命名すればいいってもんでもない気がしますが、とにかく行ってみましょう。

ここにも幟がありました。


ここを下って行くようです。

ベンチがあります。
この向こうのようです。

ありました。
味土野ガラシャ大滝です。

落差約20mだそうです。
丹後地方最大の滝は与謝郡伊根町の布引滝だそうですが、上流域の流域面積は布引滝より味土野ガラシャ大滝のほうが大きいため、水量が多く迫力があるとされています。
ここを訪れたのは令和2年(2020年)8月22日。
酷暑の真っ只中だったので、滝から届く冷気が気持ちよかったですね。


ここ味土野ガラシャ大滝展望所は、平成31年(2020年)春に設置されたばかりだそうです。
これまでは、味土野大滝と呼ばれていたんだそうですが、「麒麟がくる京丹後プロジェクト推進協議会」によって味土野ガラシャ大滝と命名されたそうです。
大河ドラマの影響って、すごいですね。
まあ、ガラシャがこの地に隠れ住んでいたころから滝はあったでしょうから、この滝をガラシャも目にしたであろうことは十分に考えられるでしょうしね。
ガラシャが何を思いながらこの滝を見ていたか、いろんな想像が膨らみますね。
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by sakanoueno-kumo | 2021-02-27 00:38 | 京都の史跡・観光 | Trackback | Comments(0)