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朝ドラ『おちょやん』で観た大日本婦人会のおばさんに見る、新型コロナ自粛警察。

朝ドラ『おちょやん』、面白いですね。

ここ数年、毎朝7時半からBS朝ドラを観てから家を出るのがほぼ日課となっているわたしですが、私的には『おちょやん』はめっちゃ面白いのですが、最近の作品のなかでは視聴率が今ひとつのようで(といっても167%もあるんですが)、ネット記事などを読むと、好き勝手な批評をしているようです。

松竹新喜劇の看板女優だった浪花千栄子がモデルの物語というだけで、吉本興業の創業者の吉本せいがモデルだった数年前の朝ドラ『わろてんか』焼き直しだとかほざいてる記事がありましたが、わたしに言わせればぜんぜん違いますよ。

ストーリーもしっかりしていて、笑えて泣けて、わたし的にはこっちのほうが100倍面白い

何より杉咲花さんの演技が素晴らしいですね(関西弁も上手い)。

先週は藤山寛美がモデルの青年が出てきましたね。

これからの展開が楽しみです。


朝ドラ『おちょやん』で観た大日本婦人会のおばさんに見る、新型コロナ自粛警察。_e0158128_16574401.png


それにしても、トータス松本さん演じる千代の親父はとんでもないクズ親父でしたね。

歴代朝ドラの中でもトップレベルのダメ親父だったんじゃないでしょうか?

かねがね思っていたことですが、どうも大阪局制作の朝ドラに出てくる親父は、クズ親父が多いですよね(前々作の『スカーレット』北村一輝さんが演じていた親父も、けっこうなクズ親父ぶりでした)。

一方、東京局制作の朝ドラに出てくる親父は、優しい紳士が多い気がします。

これって、関東と関西の父親像の違いでしょうか?

わたしは関西の親父ですが、言っておきますが、こんなクズ親父ばかりじゃないですよ!

逆に関東にだってダメ親父はいるはずです。

そこんとこ、誤解なきようお願いしたいですね。


で、本題に入りますが、今週はとうとう物語が第二次世界大戦に突入しましたが、戦時下の朝ドラ定番大日本婦人会のおばさん方が今回も出てきましたね。

毎回、「お国のため」という正義をかざして主人公のヒロインに難癖をつけては困らせる役どころで描かれるご婦人方ですが、今回は、金属供出を求めて夫の大切にしていたトランペットを出せと詰め寄っていました。

当然、激しく抵抗する妻のみつえ

この場合、おそらくほとんどの視聴者はみつえに同情しただろうと思いますが(大日本婦人会に同情する人はまずいないでしょう)、ここで、ふと思ったのは、昨今の新型コロナウィルス感染症における感染防止対策への過剰な同調圧力とどこが違うのかということ。

大日本婦人会と同じじゃないのか、と。


昨年の春先の緊急事態宣言下では、自粛警察なる不逞の輩が全国に横行しましたが、今年の緊急事態宣言下ではあそこまで露骨な行為は聞かないにしても、感染防止に非協力的と見えた他人を一方的に糾弾する空気は、今も世の中に蔓延しています。

戦争に非協力的と見えた人を「非国民」と言って一方的に糾弾した戦時下と同じですね。

これら方々の何がたちが悪いかって、皆、自分の声を「正義」だと思っているところです。

実にやっかいですね。


不要不急の外出自粛に従わない若者たちを責める大人たちの声をよく耳にしますが、わたしは、それを若者に求めるのは無理だろうと思っていますし、自分がもし今、20代の若者だったら、やっぱり自粛していなかっただろうと思いますよ。

だって、重症化する可能性は極めて低いわけだし。

そんな若者が無症状で感染して年配者に感染しているんだと非難する人たちは言いますが、それはおそらくその通りでしょうが、だからといって、それを理由に重症化しない若者の行動を抑制するのは無茶ですし、年寄りと同居でもしていない限り、若者にそれを理解しろというのは無理だと思います。

わたしはむしろ、重症化しない若者にはどんどん活動してもらって経済を動かしてほしいとすら思っていますよ。

わたしはジジイなので自重していますが(もう長いこと飲みにいってないなぁ)。

若者に自粛を強要するつもりは毛頭ありません。


飲食店への時短営業要請にしてもそうですが、銀座新地のクラブと地方の小さな食堂と同じ6万円ってのは、わたしも少し荒っぽすぎる政策だとは思いますが、だからといって、当事者である銀座のクラブの経営者が文句を言うならまだしも、まったく飲食業界とは関係のないサラリーマンが、正義をかざして矛盾を非難し、6万円もらって逆に普段より儲かっているお店を糾弾したりとか、何の権利があってそんなことができるのでしょうね。

お前、何様やねん、と。

中には、時短要請を無視して営業している店もあると聞きますが、それとて、無関係のわれわれに責める権利はありません。

やむにやまれぬ事情があってやっているのでしょう。

今は6万円(ないし4万円)もらって逆に儲かっているかもしれませんが、この1年のダメージを思えば、補填にはまだまだ足りないといったお店もたくさんあるはずです。

わたしは、感染防止対策はそれぞれの事情の中でできる範囲のことをやればいいと思っている派なので、事情はどうあれ、何が何でもまずは感染防止対策が最優先といった今のアンバランスな風潮は、わたしは戦時下の非国民に対する圧力と変わりないと思っています。

その風潮を生み出しているのは、いたずらに国民の恐怖心を煽る報道を繰り返しているクソマスコミなんですけどね。


朝ドラの大日本婦人会のおばさんを見てひどいと思った方は、自分も同じことをしていないか見つめ直してみてはいかがでしょうか?



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by sakanoueno-kumo | 2021-04-02 23:43 | その他ドラマ | Trackback | Comments(0)  

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