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桃太郎伝説の地、鬼ノ城跡を歩く。 その8 <礎石建物群・狼煙場・角楼跡>

「その7」のつづきです。

鬼ノ城外周の城壁と4つの門を制覇したので、城域内部にやってきました。

内部には、建物の礎石跡が数多く残っています。


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「礎石建物跡」と書かれた立て札があります。


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そこから少し中に入ると、「管理棟跡」と書かれた説明板があります。


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説明板です。

鬼ノ城の中央部分には、柱の基礎に石を置いている7棟建物(礎石建物)が発見されています。


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ここは「礎石建物5」の遺構で、6間×2間の細長い建物のようです。


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ここがなぜ「管理棟」なのかというと、建物の構造や、周辺から須恵器を再利用したが出土していることから、役人が駐在した施設だったのではないかと考えられているそうです。


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礎石の並びに規則性がなく、よくわかりません。

一部の礎石には、直径45~50cmの丸柱を乗せていた痕跡が残っていたそうです。


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管理棟跡から少し東へ進むと、また立て札説明板があります。


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説明板には「倉庫群跡」と書かれています。

鬼ノ城に残る7棟の礎石建物のうち、建物1~4と7は、床を支える柱のすべてに礎石を置く総柱建物であることから、相当な重量を支えていたと考えられ、おそらく穀物や武器を収納するための倉庫群であったと考えられているそうです。


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ここは「礎石建物3」の遺構です


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確かに、さっきの管理棟跡とは違って、短い距離に等間隔で礎石が並んでいます。


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ここは「礎石建物4」の遺構。


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雑草に隠れてよくわかりませんが、ここも同じです。


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ここは「礎石建物1」の遺構。

ここはわかりやすいですね。


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礎石が等間隔に整然と並んでいます。


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説明の立て札によると、ここ礎石建物1が鬼ノ城跡で最初に発見された建物跡だそうです。

3間×3間の規模で、桁行7.32m、梁間は5.6~6.12m、柱の径は40cmほどと推定されるそうです。


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さらに奥に進むと、「礎石建物2」の遺構が。

ここもわかりやすいですね。


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さて、鬼ノ城中央部の礎石建物群をあとにして、西門の方に向かいます。


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丘の上にあずま屋が見えます。


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休憩用のあずま屋です。

ここは標高約397mの鬼城山の頂上にあたるようです。


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ここから総社平野を一望できます。


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あずま屋の中には、景色の説明板が。

まあ、これまでも散々景色は堪能してきましたが。


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南東に吉備津神社が見えるようです。

「その7」で詳しく紹介しましたが、ここ鬼ノ城にはおとぎ話の桃太郎のモデルとなった伝説があり、鬼ノ城を居城としていた温羅(うら)という鬼神を、大和朝廷より派遣された吉備津彦命(きびつひこのみこと)退治したと伝えられます。

その吉備津彦命が陣を布いたといわれる場所が吉備津神社のある場所で、祭神は、その吉備津彦命です。

あそこからここまで矢を射たというのだから、射程距離はミサイル並です(笑)。

その手前には、有名な豊臣秀吉水攻めで落城した高松城跡が見えるようです。


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実際の写真がこれ。


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さらにズームします。

手前の田園と住宅の中にある森が高松城跡で、その向こうの小高い山の上の少しだけ剥げた部分に白い幟が立っていますが、あそこが秀吉の本陣跡です。

秀吉はあそこから水没した高松城を眺めていたとき、本能寺の変の報せを受けるんですね。

そこで、すぐさま秀吉は敵の毛利講和に持ち込み、高松城主の清水宗治に腹を切らせると、たちまち畿内に取って返し(中国大返し)、山崎の戦い明智光秀を討って天下人への階段を登っていきます。

まさに、歴史が大きく動いた舞台です。


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あずま屋の横には、「のろし場」と書かれた立て札がありました。

1mほどの範囲で地面の岩盤が赤く焼けていたそうで、狼煙を上げた場所と考えられているそうですが、まあ、ここが山頂ですから、狼煙場としては最適だったのでしょう。


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山頂から西側の坂を下ると、「その2」で見た角楼の上に戻ってきました。


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角楼跡の説明板です。

日本の古代城では、初めて具体的に確認された施設だそうで、中国の城郭でいう「馬面(ばめん)」、朝鮮の「雉(ち)」にあたるそうです。


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ここは尾根つづきで攻められやすいため、城壁の死角を補い防衛力を高めることを目的として城壁の一部を長方形(13m×4m)に張り出しています。


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この上に建物があったかどうかは不明だそうで、現在は展望台のような作りになっています。


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角楼からの西の眺望。


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そして南側を見ると、「その2」で紹介した西門の復元城門が見えます。


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西門まで戻ってきたところで、「鬼ノ城跡を歩く」のシリーズを終わります。

最後に、もう一度パンフの案内図を。

それから、日本100名城スタンプを載せます。


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by sakanoueno-kumo | 2021-05-01 08:34 | 岡山の史跡・観光 | Trackback | Comments(2)  

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Commented by waku59 at 2021-05-01 11:03
実家が香川県なので興味深くシリーズを
読ませていただきました。感謝です。
Commented by sakanoueno-kumo at 2021-05-02 09:00
> waku59さん

そうなんですね。
瀬戸内海を挟んでいますが、香川県の人は岡山県を身近と感じるんですね。
わたしの住まいは兵庫県神戸市でして、岡山県も香川県も車で1時間半ほど、京都市内に行くのとさほど変わらないのですが、同じ機内の京都や志賀と違って、中国地方、四国地方は他国って気がします。

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