近江横山城攻城記。 その1 <観音寺登山口~峠地蔵>
元亀元年6月28日(1570年7月30日)、姉川の戦いに勝利した織田信長は、すぐさまその3kmほど南の山上にある横山城を攻略し、小谷城攻めの拠点としました。
今回はその横山城跡を攻めます。
横山城跡への登山口はいくつかあるようですが、この日は南東の大原観音寺からの登山コースを選びました。
写真右に見えるのが観音寺の惣門、左上に見える鉄塔の立つ山が、山頂に横山城のある山です。
観音寺は、あの石田三成が羽柴秀吉に三杯の茶を献じたという有名な伝承のお寺だそうです。
その話は、また別稿にて。
東に目を移すと、近江の最高峰、標高1377mの伊吹山が見えます。
横山城跡への登山道はハイキングコースになっています。
標高312m、比高200mほどの登山です。
いきなりの分かれ道。
誘導板には「峠地蔵経由ハイキングコース」とあります。
誘導板に従って進みます。
ここを訪れたのは令和2年(2020年)6月21日、梅雨の真っ只中で、前日の雨で道が少し泥濘んでいました。
何か看板が見えます。
「鏡岩」と書かれていますが・・・。
これが鏡岩でしょうか?
説明書きがないのでよくわかりませんが、岩肌が平滑になっているからでしょうか?
しばらく登ると、また何か看板が見えます。
「お化け岩」とあります。
が、あたりを見渡してもどこにもそれらしき岩が見当たりません。
どこにあるのでしょう?
お化けのように夜だけ現れるとか?
先を進みます。
今度は「読誦回向の塔」と書かれた看板が。
これも、説明書きがないのでよくわかりません。
周辺に塔もないし。
そこを過ぎると、切通虎口のような地形の場所に出ます。
反対から見た切通虎口のような場所。
これは、たぶん人工的に削られたものですよね。
で、その切通虎口を超えると、小さな地蔵堂があります。
どうやら、ここがハイキングコースの名称になっていた峠地蔵のようです。
せっかくなので、峠地蔵にお参りして行きましょう。
小さな説明書きがあります。
「このお地蔵さまは、朽木の殿様が家来に命じて峠に安置されて、無事に峠を越えて旅ができるよう祈願されたお地蔵さまです。」
と書かれています。
この通りは、朽木の殿様が参勤交代のために江戸を往復された道で、これを朽木街道と名付けたそうです。
ここでいう「朽木の殿様」とは、高島郡朽木庄を領した朽木義綱を祖とする朽木氏のことです。
さて、峠地蔵まで登ってきたところで、「その2」につづきます。
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by sakanoueno-kumo | 2021-11-04 00:11 | 滋賀の史跡・観光 | Trackback | Comments(0)