賤ヶ岳の戦いの柴田勝家の本陣・玄蕃尾城。 その2 <大手郭・虎口郭・腰郭・南馬出郭>
「その1」のつづきです。
登山開始から約25分、玄蕃尾城跡に到着しました。
城跡南側に設置されていた説明看板です。
玄蕃尾城は別名・内中尾山城とも呼ばれ、滋賀県と福井県の県境にある柳ケ瀬山(内中尾山)山上にあります。
ここは、天正11年(1583年)の賤ヶ岳の戦いの際、柴田勝家の本陣が布かれた城です。
縄張り図を拡大します。
今いる場所は南側の現在地のところ。
この縄張り図を見ながら城跡を歩きます。
縄張り図にはありませんが、案内看板の東側には巨大な竪堀と思われる遺構があります。
すごい!
そして、南虎口。
大手虎口とも書かれています。
城の正面玄関ってことですね。
南虎口の南側にある巨大な土塁です。
スゴイ!!
南虎口の左側にも深い空堀と高い土塁があります。
南虎口から大手郭に入ります。
立て札には虎口郭とも書かれており、前線の陣地、専守防衛とあります。
敵方の羽柴秀吉軍は南側に陣を布いていましたから、もし敵が攻め込んできたときには、まずこの郭で迎え撃つということでしょう。
大手郭の周囲は土塁で囲われています。
けっこうな広さです。
大手郭の西側には空堀があります。
そして、大手郭の北側には大きく深い空堀が。
これはスゴイ!!!
大手郭を出て北へ進みます。
東虎口です。
立て札には攻撃用大手口とあります。
左ドッグレッグの喰違虎口で、右正面に土塁が積まれています。
東虎口を入ると、虎口郭です。
ここもまた見事に土塁が残っています。
立て札には攻撃用大手郭(出撃拠点)とあります。
ここに出撃前の兵を待機させていたということでしょう。
北側から南側を見た虎口郭。
右側に土塁、左側に東虎口が見えます。
立て札の東側を見ると、大きな空堀があります。
これはスゴイ!!
上の縄張り図でいえば、腰郭と馬出郭の間の空堀です。
空堀の右側が腰郭、左側が馬出郭です。
腰郭に登ってみましょう。
腰郭には土塁はありません。
腰郭の上から見下ろした空堀。
スゴイ迫力です。
東側から見た空堀。
左が腰郭、右が馬出郭です。
東側から見た馬出郭切岸。
高い!!!!
馬出郭の東側には、東腰郭が広がります。
立て札には、各郭の連絡・防衛とあります。
広い曲輪です。
東腰郭の北側には張出郭があり、その西側には空堀があります。
さらに東に進んでみましょう。
東腰郭の突き当りまでやってきました。
縄張り図によると、ここが城跡の最東端にあたります。
そこから見た張出郭の切岸。
高い!!
いったん元の道を戻って、馬出郭の上にやってきました。
立て札には、主郭の虎口郭とあります。
馬出郭は主郭の南側虎口を守る出丸のような曲輪です。
さて、いよいよ主郭に入りますが、長くなっちゃったので、つづきは「その3」にて。
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by sakanoueno-kumo | 2022-02-12 01:04 | 福井の史跡・観光 | Trackback | Comments(0)