鎌倉殿の13人 総評
武士の時代を創ったのはだれか・・・という質問をしたとしたら、ほとんどの人が源頼朝か平清盛のどちらかの名前をあげるでしょう。わたしも、ひとりだけ名前をあげろと言われれば、清盛と言うかもしれません。たしかに、平清盛は武士としては初めて太政大臣となり、その平家を滅ぼした源頼朝は鎌倉に初の武家政権を樹立しました。でも、ローマは一日にして成らずで、頼朝が開いた鎌倉幕府が、最初から軌道に乗っていたわけではありません。御家人同士の権力闘争や朝廷との駆け引きなど、曲折浮沈を繰り返しながら、武家政権が一応の確立を見たとするならば、承久の乱で幕府軍が勝利し、幕府が朝廷を裁いたときだったのではないかとわたしは思います。その人物こそが、今年の大河ドラマの主人公・北条義時でした。いうなれば、日本史上に700年続いた武士の時代は、平清盛が基礎を築き、源頼朝が骨組みを作り、北条義時が形付けたといえるのではないでしょうか。そんな武士の時代の黎明期を義時を中心に描いたのが、今年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』でした。

全48話を観終えた今、率直な感想からいえば、とにかく面白かった。最高の大河ドラマでした。三谷幸喜さんの作品ということで期待はしていましたが、その期待を裏切らないというか、期待をはるかに超えてきましたね。長年大河ドラマを観てきましたが、これほど次週が待ち遠しく思えた作品は久しぶりでした。昨年の『青天を衝け』もわたし的には非常に高評価の作品で、約1年前の総評の稿で、今世紀ナンバーワンの名作だったと絶賛したのですが、たった1年でナンバーワンの座が代わっちゃいました。昨年の『青天を衝け』は近代史の物語だったということもあって、史実、通説を忠実にきめ細やかに描いていたという点で高く評価したのですが、今年の『鎌倉殿の13人』は、800年以上も昔の話ですから当然史料が少なく、創作部分がたいへん重要になってきます。脚本家の腕の見せどころですね。
基本的には、鎌倉時代の歴史書と言われる『吾妻鏡』がベースとなっていたかと思いますが、周知のとおり、『吾妻鏡』は北条氏の執権政治の隆盛期である鎌倉時代中期に成立したもので、当時の権力者である北条氏に都合よく書かれた部分が多々あるとされている史料ですから、そのまま鵜呑みにすることは出来ません。そこを、物語前半は九条兼実の日記『玉葉』や中山忠親の日記『山槐記』などの一次史料から、『平家物語』や『曾我物語』『源平盛衰記』などの軍記物語に至るまで様々な史料を駆使し、後半は慈円が執筆した『愚管抄』や藤原定家の日記『明月記』、軍記物語の『承久記』などと照らし合わせながら、さらには、俗説、邪説と言われる伝承レベルの話まで採り入れて描かれていました。それだけ膨大な史料をしっかり読み込まれて書かれた物語ですから、フィクション部分も荒唐無稽にならず、『吾妻鏡』の逸話も偏った解釈にはならず、歴史に詳しい人もそうでない人も、どちらも楽しめるストーリーだったのではないでしょうか。
たとえば、有名な「曾我兄弟の仇討ち」なんかはその最たる例で、かつては赤穂浪士の討ち入りと伊賀越えの仇討ちに並ぶ、「日本三大仇討ち」のひとつとして武士社会においては仇討ちの模範とされ、親孝行の美談とされましたが、近年、この事件は単なる仇討ちではなく、工藤祐経殺害に乗じて頼朝の首を取ろうとする政治的陰謀だったのではないかと言われていて、曾我兄弟を動かした黒幕は北条時政ではないかとされています。ところが、このドラマでは、通説、俗説、推論をすべて盛り込んで三谷さん流に解釈し、事件に黒幕はおらず、曾我兄弟が企てた頼朝暗殺計画だったとし、逆に時政を利用したというシナリオで、それに気づいた義時が未然にこれを防ぎ、時政と北条家に責任が及ばぬよう、謀叛を仇討ちにすり替えたという設定でした。実に秀逸でしたね。
また、上総広常の粛清も、従来の説では、広常に謀反の疑いがあったため粛清されたとされていましたが、ドラマでは、広常に謀反の考えなどなく、主君と御家人のパワーバランスを保つため、御家人の中で最も力を持っていた広常に濡れ衣を着せて殺害するという設定でしたし、梶原景時の変も、『吾妻鏡』に従えば、景時の讒訴に端を発して多くの御家人たちから反感を買い、鎌倉を追われた景時が謀反を企てたために鎮圧されたと書かれていますが、『吾妻鏡』を疑う説では、景時を陥れるために北条氏が仕組んだ陰謀だったのではないかとの推論もあります。ドラマでは、そのどちらでもなく、職務をまっとうする真面目な景時が、ちょっとした誤解からその座を追われ、追い詰められた末に自らの死に場所を得たという設定でしたね。畠山重忠の乱も和田合戦も、結果的には北条が滅ぼしたわけですが、そのプロセスは、よく言われるような北条の陰謀としては描かれませんでした。ちょっとしたボタンの掛け違いから関係が悪くなり、やむなく義時が心を鬼にして滅ぼしたという展開でしたね。比企の乱も、北条が比企能員を騙し討ちしたという結末はそのまま描いていましたが、そこに至るプロセスは、『吾妻鏡』と『愚管抄』をミックスした展開に、三谷さんの独自解釈を少し加えたシナリオでした。ただ、ここはのちの頼家殺害、そして実朝殺害につながるところですから、大きく解釈を変えることはできなかったようでしたね。
鎌倉時代は陰謀の歴史などとよく言われますが、わたしは、そこにいささか疑問を持っています。そもそも、「陰謀」とは「陰のはかりごと」と書くぐらいですから、当然、記録には残っておらず、すべて後世の推論に過ぎません。本当に陰謀があったかどうかなんて、当人以外にはわからないですからね。でもって、陰謀というのは、誰かが筋書きを描いて、その通りに事が運んで初めて成立するわけで、でも、現実にはそんな簡単に筋書きどおりに事態が進むことはないでしょう。今の世の中を見ても、プーチンの筋書き通りにも、習近平の思い通りにも、金正恩の計算通りにもなっていないですよね。どれだけ権力者であっても独裁者であっても、陰謀なんてそんなに簡単なことじゃない。みんな、目先の問題の解決で精いっぱいなんじゃないでしょうか? そう考えたとき、『吾妻鏡』が北条に都合よく歴史改ざんされた記録だというのは頷けても、だからと言って、比企も和田も梶原も畠山も、みんな北条の陰謀によって滅ぼされたという見方は、必ずしも頷けないですね。北条は頼朝の死後の権力闘争に何とか勝ち残って覇権を得た。ただそれだけのことだったんじゃないかと。その権力闘争を正当化するために書かれたのが、『吾妻鏡』だったんじゃないかと。
三谷さんの脚本では、必要以上に陰謀論が強調されていませんでした。それも良かったですね。唯一、陰謀をめぐらしていたのは三浦義村でしたが、これがことごとく上手くいかずに未遂に終わるという設定も、逆に現実味があったんじゃないでしょうか。
「鎌倉殿の13人」というタイトルの意味も、当初は13人の合議制のメンバーのことだと誰もが思っていたかと思いますが、物語が進むにつれ、どうもそうじゃなさそうと思い始め・・・。そもそも13人の宿老たちのことならば、タイトルは「鎌倉殿(と)13人」ですよね。じゃあ、このタイトルの13人はどういう意味か、というのが最後までわからなかったのですが、最終回で謎解きがありましたね。なるほど、頼朝の死後に北条が粛清した人数だったんですね。にしても、「鎌倉殿(の)13人」とした理由が、正直、まだわかっていません。わかった人がいたら教えてください。
大河ドラマのタイトルにアラビア数字が入ったのは初めてだそうですね。ロゴも筆文字ではなく明朝体で、横書きも初めてなんじゃないでしょうか? あと、オープニング音楽もカッコ良かったですね~。たしか、夏の甲子園でどこかの高校のブラスバンドが、さっそくこの曲を演奏していました。わたし的には、近年の大河ドラマの曲ではいちばん好きかも。でもって、今回、このオープニング曲が例年より短かかったそうで、だからテロップは俳優さんたちの名前だけで、スタッフの名前は劇中に入ってから流れていましたよね。これも画期的だったのではないでしょうか。少しでも長く描きたいという制作陣の意気込みが伝わってきました。
とまあ、べた褒めの評価になりましたが、伏線の回収という意味で、ひとつだけ解せないシーンがあります。というのも、頼朝の死が描かれた第25話で、わたしは義時が頼朝を毒殺したんじゃないかと述べましたが、どうやらそれはわたしの深読みしすぎだったようですが、じゃあ、頼朝の落馬の際に聞こえた鈴の音が、頼朝に深い関係だった人たちに虫の知らせとして届いたのに、義時にだけは届かなかったのはなぜか・・・という理由が、結局わからないままです。あのとき義時が手を合わせていた墓はだれの墓だったのかも。わたしのような深読みしたがりの奴を惑わすための演出でしょうか? それとも、観た人それぞれで解釈しろってこと? う~ん、ここだけ消化不良です。

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昨日、本屋でメモリアルブックなるものを衝動買いしちゃいました。いわゆる写真集です。写真集なんてものを買うのは、りくさんのサンタフェ以来です(笑)。
俳優さんたちについては、素人のわたしが評する必要はないでしょう。小栗旬さんや小池栄子さんはもちろんのこと、脇を固めるその他の方々も、皆さん最高でしたね。これでしばらくは、義時像は小栗さん、政子像は小池さんとして定着するんじゃないでしょうか? 頼朝役の大泉洋さんはさすがといったところでしたが、頼家役の金子大地さんと実朝役の柿澤勇人さんは、すみません、わたしこのドラマで初めて知りました。二人とも良かったですね~。りく役の宮沢りえさんも、30年ほど前の大河ドラマ『太平記』で清純な美しい少女の藤夜叉役をやっていた彼女が、こんな気位の高い熟女役を演じるなんて、感慨深いものがありました。長澤まさみさんのナレーションも良かったですね。あと、なんといっても義経役の菅田将暉くん。今までにないサイコパス義経。軍事の天才でありながら、戦争以外は何ひとつ才能のない子供のまま大人になったような義経。最高でしたね。この人にはいつか大河の主役をやってほしいです。
三谷さんの大河ドラマは、『新選組!』と『真田丸』につづいて3作目でしたが、ご本人はそう評されるのは不本意かもしれませんが、今回が一番でしたね。もちろん、過去の2作品もわたし的には面白かったですが、『新選組!』は、後半は今年の鎌倉殿並みに目が離せない展開になりましたが、前半は史料が乏しかったためほとんどが創作で、正直、あまり面白くなかった。三谷さん的にも初めての大河ドラマで、コミカルな部分も含めてどこまで三谷色を大河に持ち込めるか手探り状態だったんじゃないでしょうか。『真田丸』は、今回の鎌倉殿と同じく史実・通説と創作を上手くミックスした秀逸な作品でしたが、主人公の真田信繁の活躍の場が少なかったのと、信繁のキャラ自体がそれほどアクが強くなかったため、父の真田昌幸ばかりが目立ってしまったという印象です。今回も、前半は頼朝の物語と言っていいかと思いますが、頼朝の死後は、まぎれもなく義時が主人公の物語でしたし、何より、後半の義時が、大河ドラマの主人公とは思えないダークヒーローに描かれていたのが新鮮でしたね。これは毎年言っていることですが、大河ドラマの主人公は、実像以上に聖人君子に描かれるのが、これまでずっと不満でした。今回はその「主人公=いい人」という縛りを打ち破ってくれましたね。これも良かった。本来、徳川家康にしても織田信長にしても坂本龍馬にしても西郷隆盛にしても、歴史に名を残した人物というのは、清濁併せ吞むものですからね。
冒頭で、武士の時代は平清盛が基礎を築き、源頼朝が骨組みを作り、北条義時が形付けたと述べましたが、三谷さんの大河作品も、『新選組!』『真田丸』を経て、この『鎌倉殿の13人』で完成したといえるのではないかと。もし4作目を書いたら、大河ドラマの脚本家としては『草燃える』『春の波涛』『炎立つ』『元禄繚乱』を書いた中島丈博さんと並ぶタイ記録だそうですね。ぜひ、数年後にチャレンジしてほしいです。
三谷さんは何かのインタビューで、「私の脚本が面白いというより、そもそもこの時代が面白いんです」とおっしゃっておられましたが、たしかに、三谷さんの力も大きいですが、今回のドラマを観て、改めて鎌倉時代の面白さを知ったような気がします。この時代の小説や随筆を数多く執筆されている永井路子さんが、その著書『つわものの賦』のあとがきで、このように述べられています。
「もし日本に真の変革の時代とよべるものがあったとしたら、この時代を措いてないのではないか、という思いが、今は確信に近いものとなっている。それは外からの力に突き動かされての変革ではない。内部の盛り上がりが必然的に一つの道を選ばせたのだ。その盛り上がりの中核は何者か? このとき歴史の中に姿を現して来る東国武士団である。1180(治承4)年にはじまる一連の行動は、これまで頼朝の挙兵とよばれて来たが、これが頼朝個人の行動としてではなく、東国武士団の行動として捉えたとき、はじめてこの時期の歴史的な意義が明確になるのではないか。」
『鎌倉殿の13人』も、頼朝の挙兵から義時の承久の乱までの東国武士団を描いた物語でしたね。

とにもかくにも1年間楽しませていただき本当にありがとうございました。冒頭でも述べましたが、『鎌倉殿の13人』はわたしにとって今世紀ナンバーワンの作品となりました。しばらく鎌倉殿ロスから抜けれそうにありませんが、このあたりでレビューを終えたいと思います。毎週のぞきにきていただいた方々、時折訪ねてきてくれた方々、コメントをくださった方々、本稿で初めてアクセスいただいた方々、どなたさまも本当にありがとうございました。
●1年間の主要参考書籍
『北条義時』 岡田清一
『頼朝と義時』 呉座勇一
『鎌倉殿と執権北条氏』 坂井孝一
『承久の乱』 坂井孝一
『北条義時』 濱田浩一郎
『北条義時』 嶋津義忠
『源頼朝』 河合康
『源頼朝』 元木泰雄
『鎌倉源氏三代記』 永井晋
『鎌倉北条氏の興亡』 奥富敬之
『執権義時に消された13人』 榎本秋
『源頼朝の世界』 永井路子
『つわものの賦』 永井路子
『炎環』 永井路子
『北条政子』 永井路子
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by sakanoueno-kumo | 2022-12-22 18:45 | 鎌倉殿の13人 | Trackback | Comments(16)
いまだにメインテーマとオープニング映像が
頭の中をぐわんぐわん響いています(笑)
来年もよろしくお願いします。
「鎌倉殿の13人」大傑作でしたね。最終話の感想はコメントで書き込むと長文になるので自分としては記事として書いてみました。
この1年、大河のレビューは他のブログでも読めますがドラマと史実との違い。歴史考証の立場から知りたいと思ったときは「坂の上のサインボード」様が1番でした。いつもドラマと並行して読んでいました。sakanoueno-kumo様の学識に大いに勉強になり、ありがとうございました。
来年の「どうする家康」はどうせ、どうにかなるだろうし(笑)正直、家康には飽きてしまってるのでどうしようかなと。どうせなら、島津四兄弟や大友宗麟、長宗我部元親とかやってほしいですね。
来年も読ませていただいて色々と学ばせていただたきますね。
過分なお言葉、恐悦至極です。
学識なんてないですよ。
ただ、大河のレビューブログを何年もやっているので、本で予習しているだけです。
わたしも、ドラマを観たあとにもう一度本を開いて、「これって史実だったのかぁ」とか、改めて知ったりすることはしょっちゅうですよ。
>「どうする家康」はどうせ、どうにかなる
たしかに、どうにかなるでしょうね(爆笑)。
みんな、どうしたか知ってますしね(笑)。
まあ、そう言わずに観てやってください。
来年もよろしくお願いします。

1年間ドラマは勿論楽しめましたが、こちらのブログで勉強させて頂くことで、より三谷脚本の凄さを理解できました。ありがとうございます。
今作はキャストの演技も素晴らしく、私は坂東彌十郎さん演じる時政が好きでした。悪辣非道なイメージだった時政があんなに魅力的なキャラクターになるとは驚きでした。
来年からも大河の解説を楽しみにしてします。
「鎌倉殿の13人」の後のsakanoueno-kumoのblogを読むのが楽しみでした。
ドラマの中で???と思ったことが詳しく解説されていて
より、理解を深めることができました。
来年の大河もよろしくお願いしますね。
コメントありがとうございます。
また、過分なお言葉、恐悦至極です。
おっしゃるとおり、彌十郎時政、良かったですね。
田舎の温厚なオヤジキャラでしたが、時折見せる腹の座った演技(たとえば笑いながら山木兼隆の首をもぎ取るシーンとか、比企能員を騙し討ちするシーンとか)とのギャップが、かっこよかったですね。
無骨な坂東武者らしさが見れたような気がします。
来年も読んでいただけると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
過分なお言葉、ありがとうございます。
来年は家康ですね。
誰もが知ってる人物だけに、逆に解説は難しいかも。
来年も読んでいただけると嬉しいです。
引き続きよろしくお願いいたします。
そしてこちらの解説と共に益々内容が深まって、しまいには
鎌倉まで行っちまいました。
ありがとうございました!!
女性的な意見かもしれませんが、男どもの惨たらしい殺戮が
繰り返された1年間、最終回の最後の最後は政子のすすり泣きで〆られたところ、胸に迫るものがありました。
また三谷さんの大河がみたいですね。
家康?主人公以外の配役がものすごいので見てみます。
来年も素敵な解説を心より(プレッシャーかい!)期待
しております!!
こちらこそ、今年もありがとうございました。
わたしも鎌倉行きたかったです。
わたしの妻だけ一人で鎌倉行きやがりました!
>男どもの惨たらしい殺戮
まあ、そうなんですけど、伊豆に帰りたいといった義時を引き止めたのは政子ですからね。
義時の罪は政子の罪でもあるんじゃないでしょうか?
とすれば、ラストシーンは弟を殺人鬼にしてしまった自責だったのかもしれません。
であれば、ぜひ三谷さんにこのあとのスピンオフドラマを描いてほしいですね。
周知のとおり、政子はこの約1年後に病死しますが、弟を事実上殺した姉が、そのまま安らかに眠るという結末はなしですよね。
伊賀氏の変でのえとの決着をつけて、泰時が執権を継ぐのを見届けたあと、何らかの報いの結末で終わるとか。
三谷さんの最初の大河『新選組!』のときも、1年後にスピンオフドラマで箱館戦争を描きましたからね。
松潤家康、始まる前からけっこう不評ですよね~!
まあ、そう言わずに観てやってください!
来年は誰もが知ってる家康なので、逆にやりづらいですが、来年もよろしくお願いします。
そうなんです(苦笑)。
誰かがコメントでいじってくれるかなぁと思いきや、皆さんまったくスルーでした。
貴兄に感謝です(笑)。
サンタフェ、まだ家にありますよ。
何百万部も売れた写真集ですから、プレミアはついてないと思います(笑)。

前置きが長くなりましたが,これらの「名作」をがっつり見てきている世代の方からすると「鎌倉殿」(に限らず昨今の大河ドラマ)には満足できないところもあるのかもしれませんが…私が「意識的に(内容を理解しながら)見る」ようになった2000年代以降の大河ドラマに限れば…出色の出来と言ってよいのではないでしょうか。ドラマの内容については後述するとして,おそらくBGMはオープニング(メインテーマ)も挿入曲も…超一級で過去の作品と(それこそ1980年代以前からさかのぼって)比べてトップクラスと言ってよいかと思います。
ドラマの内容については…○○ロスがほぼ毎週訪れる…「ロスしている暇がない」状態でありながら,すべての登場人物についてそのストーリー(=人間)がしっかりと描き切られている…無駄なストーリー,いわゆるモブキャラが存在しないドラマに仕上がっていたように思います。(ナレ死した源行家や阿野時元ですら,その「ナレ死の事実」すら個性になるような描かれ方でした。)
時間ができたら,各回ごとの記事(感想,解説)も拝読させていただき,(すべてではなくとも)それぞれにコメントを寄せさせていただければと思っております。ご笑覧いただけますと幸いです。
わたしは『独眼竜政宗』『武田信玄』よりも、『鎌倉殿の13人』は名作だと思っていますよ。
また、前年の『青天を衝け』も、私的にはかなり高い評価です。
なので、必ずしも昔は良かったとは思っていません。
令和の時代に2年続けて立て続けに名作が生まれた・・・この満足感のあとだけに、今年のフラストレーションは大きすぎです。

↑上記はENCOUNTさんの(少し古いが先月の)記事から抜粋させていただきましたが,他の(複数社の)ネット記事でもこのニュースは報じられているようです。とりあえずおめでとうございます。
(これもまた他でも報じられていますが)小栗旬さんは「声を変える」ことによって年代ごとの義時を演じ分けていた(そのように意識していた)ということで…その演技が高く評価されての受賞ですが…以前こちらの感想掲示板にも書かせていただきましたが,声という以上に「小四郎」と「義時」の「二人の人格」を演じ分けているように感じられました。場合によっては一回の同一ストーリーの中で演じ分けられている(ように感じた)こともあり…小栗旬さんの高い演技スキルにただ感嘆するばかりでした。
重ね重ね,受賞おめでとうございます!!
そしてさらに古い話になりますが,三谷幸喜さんは向田邦子賞を受賞されましたね。調べたところ,あくまでも「脚本家を表彰するもの」であるとのことですが…受賞代表作として大河ドラマの名前が挙がったのは向田邦子賞史上初であるとのことで…たいへん名誉なことと言ってよいのではないでしょうか。
小栗旬さんんの受賞はうれしいですね。
鎌倉殿を抜きにしても、好きな俳優さんでしたから。
願わくば、また大河の主役やってほしい。
昔は、西田敏行さんとか石坂浩二さんとか三田佳子さんとか、同じ俳優さんが何度も主役を演じておられたのですが、ここ20年ほどは、なぜかそれがなくなりましたね。
わたしは、いい俳優さんには何度も主役をやってほしいです。